岐阜県や静岡県では毎年、梅雨時期になると、体長2ミリほどのコバエが大量発生し、衛生上の問題となっています。 この現象は1997年頃からすでに20年以上にわたって続いていますが、そのコバエの正体はよくわかっていませんでした。 しかし今回、国立研究開発法人 森林研究・整備機構(森林総研)およびドイツ昆虫学研究所(SDEI)の共同研究により、長年人々を悩ませてきたこのコバエが、実は”科学的に未記載の新種”だったことが判明しました。 研究チームは、正式な学名を「ハイパーラジオン・ブレヴィアンテナ(Hyperlasion breviantenna)」、国内用の和名を「シズオカコヒゲクロバネキノコバエ」として発表しています。 研究の詳細は、2022年7月25日付で科学雑誌『Zootaxa』に掲載されました。