サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
TGS2024
note.com/774notes
映画『オッペンハイマー』が公開されました。試写の時はさすがに内容に踏み込んだことを書くのは控えたのですが、無事公開もされたことですし、あらためて内容について書きたいと思います。 Prometheus Stole Fire from the Gods and Gave It to Man. For This, He Was Chained to a Rock and Tortured for Eternity.” 映画『オッペンハイマー』はこの引用から始まります。 「プロメテウスは神から火を盗んで人間に与え、そのために岩で鎖に繋がれ永遠の責苦を受けた」 はい。多くの評論家が「オッペンハイマーは現代のプロメテウスの物語だ」と書いています。ちなみに映画の原作と言われるピュリッツァー賞受賞のノンフィクション『オッペンハイマー』の原題は『AMERICAN PROMETHEUS』です。「オッペンハイマ
映画『オッペンハイマー』の試写会に行ってきました。日本中の映画関係者が来ているのではないかと思うほどの大劇場満員の試写で、受付だけで大行列でした。 まずはこの映画の配給に手を挙げてくれたビターズ・エンド社にお礼を言いたい。アメリカで映画賞総なめ状態にも関わらずこの映画の公開はなかなか決まらなかった。『正欲』『熱のあとに』など優れた日本映画の配給を支える一方、こうした火中の栗を拾うような作品も配給してくれるのは映画ファンとして足を向けて寝られない。 『オッペンハイマー』の映画技術も素晴らしいものだった。ちょっと『シン・ゴジラ』のスピード議論劇を思わせる情報の洪水とともに、この世の果てでプロメテウスが火を拾うような映像が怒涛のように押し寄せた。180分という上映時間を長く感じないといえば嘘になるが(流石に疲れた)技術的には圧巻と言うしかない。 日本で見られてよかった。配給してくれてありがとう。
これは既にXで多くの報告がなされていることですが、(DM 消えた などで検索)ビジネス連絡で使っている人には命取りになりかねない深刻な話なので急遽無料公開でノートにまとめます。 本日11月1日の7時台、わたくし映画ライターCDBは原稿の依頼先企業から内容修正のDMを頂き、同じ時間帯にDMで先方に返信しました。 ところが夜になると先方企業からまったく同じDMが届き、「朝にやりとりしたDMの履歴が消えてしまったので再度お送りします」という連絡が来ました。 驚いたのは、こちらの端末からも朝に相互に返信した履歴が消えていることでした。 というのも、ツイッターのDMはたとえ投稿者が削除しても、相手の端末には履歴が残るシステムだったからです。 にも関わらず、双方どちらも削除などしていないにも関わらず、双方の端末からDM履歴が完全に消滅したのです。 これは自分と相手先企業(迷惑かかるので名前は出しません
広告宣伝と映画の価値はまた違うもので、映画としてはよく出来ているのだろう、という思いもあり、またグレタ・ガーウィグ監督の『ストーリーオブマイライフ 私の若草物語』も良かった記憶があるので、初日が休日ということもあり早朝の初回に見てきました。 SNSでは、肯定派が「素晴らしいフェミニズム映画、これが大ヒットして世界は変わる!」否定派が「露骨なフェミニズムでうんざり」といった両極端なのですが、正直な感想としては 「大衆向けの中道路線、部分によってはフェミニズム批判ですらある映画」 という印象でした。 これは筆者だけの印象ではなく、フェミニストのコアな部分からもよく出ている声です。以下に東京大学大学院教育学研究科教授の隠岐さや香教授のツイートを引用します。 <引用>留学時代の友人からは「無知な人にフェミニズムの基礎を説明するレベルの内容」、個人的に好きな配信者(仏)は「ネオリベ自己実現の肯定に留
『オッペンハイマー』と『バービー』のコラボが炎上している。炎上している、というのは日本だけの話で、アメリカでは最高に盛り上がってウェイウェイしている。 まずはこのファンアートをみてほしい。 原爆の父であるオッペンハイマーが、ハードボイルド小説の主人公のようにマッチョに片手をポケットに突っ込み、マーゴット・ロビー演じるバービーを軽々と肩に抱え上げている。魅力的で美しい白人女性であるバービーはコケティッシュにミニスカートの足を組み、原爆の炎を背に手を突き上げて歓声を上げている。 英語の字幕がついている。「THE WORLD FOREVER CHANGES 」世界は永遠に変わる。バービンハイマー、というのはバービーとオッペンハイマーを合わせたコラボワードだ。 このファンアートのポイントは、この「THE WORLD FOREVER CHANGES 」にある。これは映画『オッペンハイマー』のキャッチ
緊急性の高いテーマなので、文章にはこだわらず、要点だけを書きます。 埼玉県施設での水着撮影会の野党からの抗議、そして中止と中止撤回というトラブルにからんで、SNSで以下のようなツイートが拡散しています。 グラビア撮影は嫌だったと言ってる女優さんは結構多い 井上和香「水着は本当に恥ずかしかった」 吉岡里帆「水着姿なんて絶対出したくなかったが夢をつかむため抗えなかった」 乙葉「水着にならなくていいのは松たか子だけと言われた」 MEGUMI「水着でバンジー飛んでゴキブリ寿司食わされた」←⁉️ pic.twitter.com/Li436tOFBG — りのこ (@ring6565) June 12, 2023 商業誌の仕事と9万弱のフォロワーを持つプロのライターのアカウントですが、記事の一部をスクリーンショットで切り取り、最初のツイートを読んだフォロワーが実際のインタビュー記事にアクセスすることは
舞台『エヴァンゲリオン•ビヨンド』脚本への批判と、主演の窪田正孝に対する絶賛が混乱して6000文字無料で書いてしまった記事 新宿歌舞伎町にオープンした東急歌舞伎町タワーの5階、THEATER MILANO−Zaこけら落とし公演 COCOON PRODUCTION2023、舞台『エヴァンゲリオン•ビヨンド』を観劇してきました。 タイトルに書いたように、舞台としては厳しい感想を書きます。レベルの低い舞台であったからではなく、傑出して高い舞台表現にも関わらず後述しますが根本的な部分でエヴァンゲリオンという作品の方向と違う、というかほとんど真逆のコンセプトで作られているからです。それを説明するために、舞台やストーリーについての詳細なネタバレも含みます。知りたくない人は読むことを避けるようお願いします。「↓ここから批判的感想」「↑ここまで批判的感想」の見出しもつけてみました。 まずは舞台の良かった部
庵野監督のトークイベントのチケットは取れませんでしたが、ありがたいことに見てきた人の報告などがSNSに来てるので、シン仮面ライダーについて書いておこうと思う。もう終盤だし文句言われないと思うけど、完全なネタバレを含みます。 NHKで放送されたシン仮面ライダーの撮影ドキュメンタリーの中で庵野監督の挙動は様々な議論と批判を巻き起こしたけど、その中でひとつあまり注目されてない言葉があった。 「長い。長すぎます」アクション監督の考えた殺陣を止めて、庵野監督はそう言っています。長すぎる、ということは逆に言えば庵野監督は、ひとつのシーンを少しでも短くしたいと考えているということです。今日のトークイベントでも、本郷に対する一文字隼人のセリフが長すぎるとカットされた話が出ていたそうです。 一文字が陸橋上から本郷を見送るシーンは「同胞たるオーグを全て倒してあんたはどうする。人々の感謝はやがて恐れに変わる。あ
この記事が出た後、昨夜放送された『エルピス』第6話の視聴率は5.5%。苦戦していると思います。視聴率がすべてではないのはもちろんですが、脚本の渡辺あやさんや佐野亜裕美プロデューサーが「視聴率なんか気にしてません」というスタンスなのかと言うと違うと思う。記事でも書きましたが、「数字を取りたい、多くの人に見てほしい」「民放地上波テレビという場で発言権を得るには数字を取るしかない」と思いながら作っているはずです。コンフィデンスマン以降、頼まれてもテレビドラマに出ていなかった長澤まさみの起用も、公式アカウントでの「長澤まさみ主演・エルピス」という看板の掲げ方も、勝負をかけている意気込みを感じます。 ではなぜ、内容が良いのに数字が伸びないのか。これは文春オンラインの記事ではあまりにも身も蓋もないので書くのを自粛したことですが、 「エルピスってアレでしょ?要するに『新聞記者』みたいな感じの、ああいうク
このイラストに対して、「女は自宅でブラジャーの後ろだけ外したりしない」という主張をする人たちが現れ、それに対して「いや私はするけど?」「おかんがよくやってる」などの反論が出た。やがて論点は「女は自宅で洗濯ばさみで髪なんか止めない。女のことをわかっていない」「そもそも洗濯ばさみでポニーテールの髪は止まらない」「いや止める、止まる」という論点に移った。 健全な社会人の皆さんは「バカじゃねえの」と思ったかもしれないが、これがツイッターの日常である。「漫画の絵を焼く者はやがて人を焼く」「この男の基本姿勢、『女のことは女より男が分かってる。女の言葉は信用ならない』はオタクに限らず全方面であるし女の生活や生命をころしにかかるから見てると血圧上がる」と言った、とてつもなく論点を巨大化するツイートが飛び交い、議論は紛糾する。ちなみに前者を書いたのはcdbちゃんである。お前かよ。すみませんでした。 ところが
細田守アニメが放送されるたびに、SNSでは批判やツッコミがあふれる。人後に落ちず細田アニメには突っ込んできた方だと思う。まあサマーウォーズの大家族に対する批判みたいなのについては「まあ田舎は田舎らしく描かなきゃしょうがないだろ」という擁護派だったが、『おおかみこども』のシングルマザー無双、ろくにバイトもやったことがない女子大生があっさり死んだ狼男の子ども2人を農業で育て上げる、というストーリーにはいくらファンタジーとは言え無茶だと思わざるをえなかった。「狼のおしっこの臭いで害獣が来ない」みたいなエクスキューズには「細田監督、虫っていますよね、そうあの小さいやつ」と言いたくもなろうと言うものだ。『バケモノの子』のヒロイン・楓ちゃんに至っては、それまでの主人公の経緯を一切何も知らないはずの女子高生が突然渋谷に現れた空飛ぶ白い鯨に「みんな一生懸命生きてるのよ!」みたいな説教を食らわす、しかも食ら
伊藤公雄 (京都大学・大阪大学名誉教授)・樹村みのり (漫画家)・國信潤子 (元愛知淑徳大学教授)『女性学・男性学ージェンダー論入門 第3版』(有斐閣、2019年)57~58頁だが、電車内の掲示物を乗客(大学生)が取って破棄する犯罪行為が描かれている。犯行動機は「きみのお母さんが見たら泣くよ」でした… pic.twitter.com/0HHEv4YIgm — 平 裕介 (@YusukeTaira) August 29, 2022 同書48頁には「器物損壊罪になるから,まねしないでね!」との記載があるが58頁にはその記載はない。表現の自由、学問の自由に基づく描写として尊重されるべき漫画だが、学問の入門書として妥当な描写なのか? 女性学・ジェンダーの観点からの行動というのは分かるが、目的が正当でも手段がこれでは… pic.twitter.com/b5Sz9rWcG2 — 平 裕介 (@Yusu
7月最後の日だから書いておこうと思う。亡くなった安倍晋三という人について思うことである。 事件のあと、こういう記事が出ていた。 「主人は、映画監督になるのが夢なんですよ。DVDを見ながら、『おれだったら、こう撮るのにな』とか『このセリフはいらない』なんて言ってますよ(笑い)。だから、総理大臣を辞めて、議員も辞めた後は、映画監督に……」(女性セブン2014年5月8・15日号) 実は、この映画についての話というのは、何度か出ている。 安倍元首相(2013年10月 高松宮殿下記念世界文化賞での言葉): 私は若いころ、映画監督になりたいと考えたことがあります。コッポラ監督の「ゴッドファーザー」は、当時17歳の青年の心を捉えました。もし私がファミリービジネス(政治家)に固執しなければ、「ゴッドファーザー4」を撮っていたかもしれません。その代わりアベノミクスはなかったかもしれません… 安倍元首相が、文
7月3日秋葉原ラストサンデー、赤松xふじすえxくりした、表現の自由候補の演説比較と、3候補に対する要望 2022年7月3日日曜日の秋葉原は、7月10日に迫った参院選へのラストサンデーとのことで、表現の自由を掲げる各候補が演説を競う日になりました。今回は他にも表現の自由を掲げる候補が多いのですが、たまたま筆者が7月3日に秋葉原にいてこの3候補の演説をハシゴすることができたので、その比較を書いてみたいと思います。 赤松健候補への印象『人気トップの目玉候補、演説はまだ不慣れ』まずは赤松健先生。最初に言ってしまうと、演説で集めている人数はダントツに赤松先生が多かったです。現役漫画家という知名度、そして過去のマンガ•アニメ•同人誌に対する保護活動なども知れ渡っている。各種メディアの調査でも、まああんまり有利みたいなことを言ってしまうと逆効果になるので言いませんが、3候補の中では良い予測が出ています。
河瀬直美監督ドキュメント映画『東京2020オリンピックSIDE:B』には、なぜ「最も重要な人物」が1秒も映らないのかという話 河瀬直美監督が東京五輪ドキュメンタリーを撮る、と報じられた時、左派からよく引き合いに出されたのはベルリン五輪におけるレニ・リーフェンシュタールだった。要はリーフェンシュタールがナチス政権にそうしたような、東京五輪を美化するプロパガンダになるのではないかという危惧である。 先月に公開された『東京2020オリンピックSIDE:A』を見た時、その心配は杞憂に終わったと感じた。そこにあるのは良くも悪くも監督のメッセージが脱主体化された、東京五輪に参加する各国の選手たちの肖像、さまざまな思いをつないだグラフィティ的な作品になっていたからだ。そこにあるのは良質ではあるが凡庸な記録映画であって、リーフェンシュタールの作品のような強烈な求心力やプロパガンダ性はない。 しかし、である
映画『PLAN75』が描くのはファシズムではなく「近代」である話と、別の映画『いのちの停車場』の吉永小百合の話(6月30日加筆) 『PLAN75』の予告編を映画館で見た時、正直なことを言うと「あっ、またこのネタでやるのね」という思いがよぎった。75歳以上の安楽死が合法化された未来の日本。老人の「姥捨」を書いたSF作品は、藤子不二雄の『定年退食』(1973年)など、昔から存在する。このネタで『世にも奇妙な物語』でやるくらいならいいけど、長編映画はダレるんじゃないの?と思っていたのだ。 だがそうではなかった。変な言い方だが、この映画は最初から最後まで強烈なスリル、息もつかせないサスペンスに満ちあふれている。この映画には敵との戦いもカーチェイスも銃撃戦もない。でも優れた映画監督は、社会や制度というものがキリキリと一人の人間を追い詰めていくプロセスを、形而上的なサスペンス映画として構成することがで
特別料金1900円かよ、高いな〜と見る前は思っていた。貧乏なCDBちゃんはいつも割引デーに映画をハシゴして鑑賞料金を節約しているからである。しかし、1時間48分の最新ガンダム映画『ククルス・ドアンの島』を観たあと、思わず4400円の豪華版パンフレット+クリエイターサンクスセットを買ってしまうくらい面白い内容だったのである。率直に言ってこれは歴史に残る名作アニメだと思う。 何よりまず、異常なくらい絵が上手い。元々この『ククルス・ドアンの島』というファーストガンダムシリーズの中の1話がなぜネットミームめいた扱いをされてきたかと言えば、当時のテレビアニメのスケジュール上の「捨て回」として、あまり作画がよくないアニメの代名詞みたいになっていたからだ。今回の劇場映画はそのリベンジの意味も込めた映画化であるわけで、ある意味では絵がブラッシュアップされているなんてのは想定内の話ではあるわけだが、そんな域
何度か書き直してまとまらず、というかまとめてしまうことが悪いことのように思えていつまでも投稿できなかったのですが、今月中に残しておきたいと思い、山本夜羽音先生の思い出について書きます。 先日亡くなられた山本夜羽音先生の追悼ミサに、仕事を抜け出して出席しました。「面識のない方はご遠慮ください」ともあったのですが、実を言うと面識があると言えばありました。ただ、CDBです、と名乗っての対面ではなく、いちファンとしてお話ししたことがあるだけだったので、もし教会が満員だったら御花料を渡して帰ろうと思って高円寺教会まで出かけたのですが、少しだけ席がありそうだったので末席に加えていただきました。 いつか山本夜羽音先生にCDBとしてお会いして「あー、お前あの時のファンの人じゃん!」と思い出してもらうのが夢で(覚えてないかもしれませんが)、今度初めての本も出るし、それを献本するきっかけに…と思っていたのです
昨日Twitterで投稿したマンガがなぜか3万いいねされたので保存庫マガジンを作っておきたいと思います。続き読みたいという声もあったのでぼちぼち続きもここに収録。色とかめちゃくちゃだったので修正。 サイゼリヤで喜ぶ先輩 サイゼ先輩店外アフターデート編 サイゼ先輩 再び会うまでの遠い約束編サイゼ先輩台無し編「このマンガはあっちへの皮肉だろう、こっちへの批判だろう」という感想もあるのでいちおう背景を描いておきますと、かなり前に邪悪な婚活コンサルの方たちが「初デートでサイゼリヤは論外」とか「デートで彼女をサイゼリヤに連れて行って人間性を試せ」とかあれこれ言って対立を煽る、ツイッターバズ死の商人みたいなことをされていたわけですね。これについては単純に毎度のことながら死と抑圧の商人ろくでもねえなと思っています。 で、今回それに巻き込まれるみたいに、単にサイゼリヤでニコニコ喜んでご飯食べてる女性を描い
昨日まで『批評家ぶった批判は嫌われる』『好きになれなければ立ち去ればよい』『今のオタクが大切にするものは推しへの愛、粗探しや吊し上げのノリはもう過去の痛いオタクの遺物』という論調だったツイッター民が、公開初日にして『大怪獣のあとしまつ』をトレンドに乗るほどぶん殴っているという事実 — CDB (@C4Dbeginner) February 4, 2022 公開初日からツイッタートレンドに乗るほど叩かれている映画『大怪獣のあとしまつ』、もともと楽しみにしていたので初日に自腹で見てきました。 最初に言うと「令和のデビルマン」みたいな叩きは違うと思う。CGや映像にはかなり資金を投じてそれなりの映像に仕上げているし、俳優陣も豪華で演技も上手い。 この映画がなんで炎上しているかというと、予算や才能が足りなくて完成形に行けず失敗しているのではなく「シン・ゴジラ的なヌーベルバーグ怪獣映画と思わせたのに、
転倒事故経験者が電動キックボード認可に思う、『縦回転の転倒』をするキックボードは速度厳禁の乗り物だという話 別に認可に反対ではないです。子どもも含め、多くの人が利用しているのは知っています。でも、2020年の1月にどえらい転倒をしていまだに傷跡が残る者として、キックボードのコケ方はちょっとヤバいということを書いておきたいのです。まぎらわしいですが、これは電動ではない、普通のキックボードで転んだ体験記です。 (電動でない普通の)キックボードを買ったのは、通勤に使おうかなと思ったからでした。たためば持ち運べるキックボードは、自転車のような駐輪場もいらず、すごく便利に思えたのです。実際買って乗ってみるととても軽快で楽しく、しばらくはあちこち乗り回していました。 しかしある時、何もないはずの舗装された道路をシャーと飛ばしていた時です。突然ズバーン!と両足払いをくらったように全身が前に飛び出し、アス
詳細は上のリンクを読んでいただくとだいたいわかると思います。有名書評家である豊崎由美氏が、アマチュアTikTokアカウントを貶し、「そんなもので本が売れたからどうした」「この人に書評書けるんですか」と言った。この件について誰もが思うことでしょうが、あまりに筋が悪い。書評書けるも何も、相手は一介のアマチュアです。出版産業の屋台骨が揺らいでいる時に無料で若い世代に小説をすすめ、しかも実際に若い世代に影響を与えて売り上げが上がるという結果を出している貴重な存在です。言うまでもなく炎上しました。引用RT1000超えというのは、めちゃくちゃに批判されていることの表れです。アルファアカウント、ベストセラー作家も次々と豊崎氏批判の側で声をあげ、賛否両論というより事実上ワンサイドの炎上になりました。 そんな中で、個人的には評論家である栗原裕一郎氏のツイートが心にとまりました。 原稿のネタにしようと虎視眈々
上の通りである。 アホほどうるさい川崎のビルで、耳の遠いおじいちゃんが受付の女の子に同じ話を繰り返している間に有線から流れてくる曲の歌詞はまともに聞き取れなかった。でもそれが、すごく良い声の女性が歌う、すごく良いメロディの歌であることは分かった。流れてくる歌詞の断片ををスマホで検索してみた。 何ヶ月に一回かこういうことがあるのだが、たいていこういう場合、その曲は有名なアーティストの大ヒット曲である。逆になんで知らないの?と言われるレベルの名曲、そのアーティストの代表曲であることも多い。cdbちゃんは音楽に造詣がなく、アンテナが低いので、よほどの名曲じゃないと引っかからないのである。 しかし不思議なことに、その曲はいくら検索してもそれらしい曲がまるで引っかからなかった。この世にGoogleが見つけられない曲なんて今どきあるのだろうか? 僕は仕方なく、Twitterのアカウントで聞いてみた。フ
ネットでひろゆきを論難してバズを稼ぐ、というのは例えれば「痴漢のケツを触ってセクシャルハラスメント」みたいな行為であって、決して自慢できる話ではない。でもやってしまったのものは仕方がないので、簡単に整理しておこう。 ひろゆきよ 天才・冨樫先生が原稿を落としても連載が続くのは その間に他の漫画家が締切を守り、編集者が納期を守り、印刷所が期限を守って 週刊少年ジャンプというインフラを維持しているからなのだぞ 社会は常に両面で回っているのだ https://t.co/ws9quX1Qap — CDB (@C4Dbeginner) November 12, 2021 我ながらひでえツイートしてんな。まあ別にこれは僕がひろゆきより頭がいいとかいう話ではなく(自分で言うのもなんだけど僕はかなりアホな方だと思う)、今回のひろゆきは普段にもましてスキだらけだったと思う。ヤフー記事になる前の元々のツイートが
当たり前の話だが、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長、森喜朗氏による発言が女性差別であることは論を待たないし、国内外からの批判もまったく当然のことだと思う。だがちょうど20年前、2000−2001年の歴史を振り返ると、不吉な予感に襲われるのも事実だ。ちょうど20年前にも、これとそっくりな風景があったから。 森喜朗には不思議な力がある。それは「負のポピュリズム」とでも言うべき奇妙な力、大衆をわかりやすくムカつかせ、まとめる力である。例えば不思議なことだが、麻生太郎や石原慎太郎がどれほど暴言を繰り返しても、こういう現象は起こらないのだ。彼らの暴言、傲慢さに自己同一化する人々が現れ、タカ派の政治性を形成し、それは時に多数を占め、「なぜあんな男を支持するのか」とリベラルな知識人にため息をつかせる。アメリカのトランプや、ルペンなど各国の極右政治家などもこのタイプに属すると思う。
「GEMSTONEクリエイターズオーディション」は、 東宝株式会社とAlphaBoat合同会社が共同運営する YouTube及びSNSを活用したオーディションプロジェクトです。 説明にはこうある。日本を代表する映画配給会社、東宝が主催する新人発掘企画だ。YouTubeの公式アカウントには5万人のチャンネル登録者がいる。そこに「リモートフィルム部門」のグランプリ、最優秀作品「Viewers:1」がアップロードされたのは、日付を確認すれば昨年の12月24日となっている。 僕がこの作品を知ったのは、このツイートがきっかけだ。 これはすごい。どうやって撮ってるんだかさっぱりわからないが、時事の取り入れ方、最小限のセリフで状況を伝える方法、上手いなぁ。「裏世界ピクニック」宮澤伊織先生の感想を是非聞きたい。 https://t.co/uS7JTUkNdB — はまりー (@travis02130213
少々というか、かなり面倒くさい話をする。 サロン商法でネットで今ぶっ叩かれている西野亮廣氏(何が問題でどう叩かれているのかは「西野亮廣 プペル」で検索すると山ほど出てくると思うので省略する)が制作総指揮の『えんとつ町のプペル』というアニメーション映画の、アニメーションのクオリティ自体は極めて高いのである。これはちゃんと見たのでマジである。 当たり前の話で、アニメーションを実際に制作しているのは「制作総指揮・西野亮廣」ではなくstudio4℃という名高いアニメ会社であり、これは『鉄コン筋クリート』とか『海獣の子供』といった名作を過去にアニメ化してきた、日本有数に実力のあるアニメスタジオなのだ。西野亮廣がどうこう以前に、実質的な制作の大部分はstudio4℃が担当しているのだから、クオリティはそりゃ高いに決まっているのである。(西野亮廣は元になった絵本を描いたことで原作者・制作総指揮として大々
シーライオニングのこの画像見てもアシカが「相手の事を理解しようとしてない」事はこれじゃわからなくない? 女「アシカ嫌い」 アシカ「なんで?」 女「あっち行って!」 何かに答えてそれを無下にしてたらわかるけど 最初から会話する気0なのはこの女の人でしょ pic.twitter.com/Mi71LgZ8WR — わなび (@wanna_be3) July 11, 2020 うむ。 大丈夫か?これ。 僕は英語がそんなに強くないし英語圏のネット事情を知らない。だから欧米で「シーライオニング」という言葉がどういう人たちにどう使われているのかわからない。どうも話ではゲーマーズゲート、ゲーム描写をめぐるフェミVSオタクみたいな論争の中で主にフェミニスト側で使われているらしく、欧米ではリベラルやフェミニストがどんどん使っているのかもしれない。繰り返して言うが青識くんに対しては叩かれて率直にざまあという気持
ブログの方では塚原あゆ子監督と奥寺佐渡子脚本について書いたんですが、noteでは坂口理子さんのことについて、記事では文字数上入りきらなかったことについて書きたいと思います。 記事でも書いたんですが、高畑監督と仕事するのって半端なことではなかった。とりわけ最晩年の高畑監督のすさまじさというのは、記事中で取り上げたドキュメンタリー映画『夢と狂気の王国』でも周囲の発言にも表れていて、庵野秀明が『パクさん(高畑監督)進んでます?』と聞くと、鈴木敏夫は苦笑いしながら「高畑さんはわかんない、理解不能だもん、完成させたくないのかな」とつぶやく。宮崎駿もある時はハイジで成し遂げた高畑勲の仕事を賞賛し、ある時は『性格破綻者ですよ』と言い切る。『(となりの山田君が終わってジブリに戻ってきたら)めちゃくちゃになってた』怒ってるんですが、もう徹底的に理で人を追い詰めるからみんな精神的にもたなくなっていくんですね。
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『CDBと七紙草子|note』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く