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夜伽ヶ浜|詩


夜伽ヶ浜よとぎがはま

月影さやかな浜に鳴く自鳴琴じめいきん
そのすすりに耳を傾ける法師のうた

愛されたいさ、僕だって

風簫ふうとうに搔き消されてしまいそうな
そんな水平線を遠くにみて
終わりの分からない唄をうたう

疲れきった貝の殻に
誰かの声が聴こえた気がした
長編のような星座の連なりから
君の祈りがこぼれ落ちていくようで

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