Kaori

企業取材、インタビューが中心のフリーライター(唎酒師)。取材やプライベートで訪れた酒蔵…

Kaori

企業取材、インタビューが中心のフリーライター(唎酒師)。取材やプライベートで訪れた酒蔵は100社以上。業界誌『酒蔵萬流』でも執筆中。実績・仕事のご依頼はこちら→https://www.k-sannou.com/。趣味は飲み歩き、料理、キャンプ旅、読書など。

マガジン

  • 酒のない人生なんて。

    日本酒ライターが語る、酒のあれこれ。

  • ライターとして生きていく

    1996年よりフリーランスのライターとして活動しています。日々の仕事の中で感じたことや学んだことなどの記事をまとめています。ライター初心者の方にとって、何か参考になれば幸いです。

  • 「今日の注目記事」に選ばれました!

    「今日の注目記事」に選んでいただいた自分の記事のまとめ。500以上のスキをいただいた記事もありますので、よろしければこちらも読んでいただけるとうれしいです!

  • 治療日記(2024.2.28~)

    再発がんの治療をスタートすることになりました。 このマガジンは自分の記録用の治療日記をまとめています。 キイトルーダとレンビマの併用療法は2022年に保険適用になったので、経験者が少ないです。私もネットで体験談などを探すのに苦労したので、これが同じ治療を受けるか迷っている人などの参考になれば幸いです。

  • 人生の100冊

    これまでの人生で読んできた多数の本の中でも、特に良かったもの、偏愛しているもの(本・漫画)を100冊選びます。便宜上、1~番号を振っていますが、優劣の「順位」の意味はありません。

最近の記事

  • 固定された記事

書くことがすべてだった、四半世紀のライター人生を振り返る。

noteを読んでいると、「ライター」や「webライター」と名乗っている人や、「ライター志望」「ライターになりたくて勉強中」という人をよく見かける。私自身がライターだから、そういう記事が「おすすめ」に上がってくるからかもしれない。 見かけると、やはりどういうお仕事をされているのかな、どういう考えやスタンスでライターをやっているのかな、と興味が湧き、ちらちらと見てしまう。仕事や夢に向き合う姿勢が素敵だなと感じれば、こちらからフォローもさせてもらっている。 どちらかといえば、20

    • 3万円のラグジュアリー日本酒が、私の情熱をよみがえらせた

      いつもnoteを読んでくださっている方はご存知の通り、私はお酒が好きだ。 お酒好きが高じて利酒師の資格を取り、日本酒の業界誌も書くようになったくらいだ。日本酒だけでなく、ビール、ワイン、ウイスキーと何でも飲む。(焼酎とカクテルはやや苦手) 若い頃から「酒のない人生なんて!」「NO SAKE,NO LIFE」を掲げて生きてきた。 そんな私が昨年から少しずつお酒を飲むのがしんどくなってきて、今年3月に治療が始まってからは、ほぼ飲むことがなくなってしまった。 あんなにお酒が好きだ

      • 「書いてよい真実」を見極めるということ

        もう20年以上前のことだが、某カメラチェーン店の社内報制作に約10年携わっていた。その会社が創業50周年を迎えるということで、社内報の中で「社史」のようなものを連載することになった。 単に年表のような「出来事」を綴っていくだけでは面白くないので、社歴の長い人から順番に、その人が入社した当時のことを聞き、それを文章におこすことで「社史」を辿っていく、という企画だった。 第1号社員の方のことは、以前noteに書いたことがある。 この第1号社員の方からは「50年間、自分の仕事を

        • ”引き寄せる力”は自分の中にある。~姉の作るお菓子がプロすぎる件

          子どもの頃、お菓子作りが好きだった。 母が会社の人たちとベターホームのパンとお菓子教室に通っていたから、オーブンやケーキの型など必要な器具は家に揃っていた。それで始めやすかったということもある。 今でこそ100均で何でも揃うが、1980年代前半はまだケーキ型を何種類も持っている家庭など、そんなになかった。 私と姉は、見よう見まねでお菓子作りを始めた。 最初はクッキーから。 型抜きや絞り、アイスボックスなど、いろんなタイプのクッキーを作った。 それから簡単なスポンジケーキ(

        • 固定された記事

        書くことがすべてだった、四半世紀のライター人生を振り返る。

        • 3万円のラグジュアリー日本酒が、私の情熱をよみがえらせた

        • 「書いてよい真実」を見極めるということ

        • ”引き寄せる力”は自分の中にある。~姉の作るお菓子がプロすぎる件

        マガジン

        • 酒のない人生なんて。
          37本
        • ライターとして生きていく
          58本
        • 「今日の注目記事」に選ばれました!
          8本
        • 治療日記(2024.2.28~)
          32本
        • 人生の100冊
          8本
        • わたしの本棚
          28本

        記事

          毎日が、「自分を信じる」というギャンブル

          昔書いていたブログを読み返していたら、こんなタイトルのものを見つけた。 毎日が、「自分を信じる」というギャンブル。 書かれたのは2008年。何のことかと思って読んでみれば、ライターについての話だった。こんなことを書いていた。 「文章を書く」なんて、ものすごく不安定なものを仕事にしていると、 自分を信頼していない限り、すぐに崩れ落ちていく。 何もないところに、自分の「心」に描いたことを カタチにするという、なんともあやふやな作業。 こんなものを商売にしようとしたこと自体

          毎日が、「自分を信じる」というギャンブル

          「元気玉」が生まれて、できることがどんどん増えている

          昨日の朝、風が変わった。 それはもう完全に秋のもので、ようやく猛暑から逃れられるのかと思いホッとした。 3月から治療を始め、副作用に苦しめられた時期もあったけれど、半年という長いスパンで見てみれば、確実に右肩上がりで元気になっていると感じられる。 先月、自分の中に「元気玉」みたいなものがポッと生まれたことに気づいた。この感じをどう表現すればいいのかよくわからない。風邪をひいて寝込んでいたのが徐々に回復していくようなものとは違う。 本当に「ポッと生まれた」のだ。 それはとても

          「元気玉」が生まれて、できることがどんどん増えている

          WEBディレクターの夫がビールの会社を立ち上げた理由

          10年ほど前になるだろうか。夫が「お酒の仕事がしたいなぁ」と言い出した。 夫はマーケティングや広告制作の仕事をしている会社員だ。 わかりやすく言えば、大手家電メーカーを中心に、企業のWEBサイトや広告の制作、販促イベントの企画などを行っている。 「なんでお酒?」と聞くと、「家電のことを何年もやってきたけど、そこまで家電のことを好きになれなかった。お酒は好きやから、本当に自分が好きなものに関わりたい」と言う。 その気持ちはわかる。 私もライターとしていろいろな業界のことを書い

          WEBディレクターの夫がビールの会社を立ち上げた理由

          【治療日記32】もしや、ハゲるのか……!?

          私は過去に2回「脱毛」を経験したことがある。 脱毛といっても、エステに行ってきれいになるためのムダ毛処理の「脱毛」ではない。抗がん剤の副作用による、抜けなくてもいい毛の「脱毛」だ。 一般的に、「抗がん剤」=「ハゲて帽子かぶってる人」のイメージは強いと思うが、実際、抗がん剤は副作用に「脱毛」の項目があるものが多い。 女性特有のガン(乳がん、子宮がん、卵巣がん)に使用することが多いパクリタキセルは必ず脱毛する。女性特有のガンこそ、脱毛しない抗がん剤だといいのにと何度も思った。

          【治療日記32】もしや、ハゲるのか……!?

          【人生の100冊】8.有吉佐和子『非色』

          最初に読んだのは大学生の時、そして10年くらい前に再読した。 『非色』の文庫本は昭和42年初版、そして私が持っているのは昭和50年で十五版のものだ。 どこで購入したかは忘れたが、色褪せ具合から古本屋で買ったことは間違いない。 初版当時は私も生まれていないし、令和の時代から考えれば、昭和50年なんて大昔のことのように思える。 しかもこの本の時代背景は戦争直後だというのに、全く古さを感じさせないのがすごい。エンターテイメントと私小説との両方を兼ね揃えていて、内容も深い。 この

          【人生の100冊】8.有吉佐和子『非色』

          生きている間に最終回を読みたい漫画

          トップ画とタイトルで何の話かだいたいわかったと思うが、興味のない人には、本当にどうでもいい話を書く。 続きを読みたいのになかなか描かれない漫画ベスト10というものがあれば、絶対にランクインしてくるのがこの2冊だ。 井上雄彦先生の『リアル』 冨樫義博先生の『HUNTER×HUNTER』 それが、最近2冊とも新刊が出たのだ! 『リアル』にいたっては、週刊ヤングジャンプに2020年、2021年、2023年、2024年に掲載されたものが収録されているというので、4年以上かかって

          生きている間に最終回を読みたい漫画

          【断捨離】私のくるみの木の本棚、1段だけ見てみよう

          本の断捨離をしなければならない。 2~3年に一度は、100冊くらいは古本屋へ送るのだが、この数年間それを一度もやっていない。2つの本棚はとっくにいっぱいで、あふれた分は床に直接積み上げている状態だ。 私の仕事部屋には、学生の時に母が買ってくれた大きな本棚がある。一人暮らしをした時も結婚した時も、ずっと持ってきた。びっくりするほど重いので、引っ越し屋さんを何度も苦しめた。 材質は「くるみの木」だという。「ガラス扉がないとホコリがたまるから」と、母はいつもガラス扉がついているも

          【断捨離】私のくるみの木の本棚、1段だけ見てみよう

          【治療日記31】「良くなる未来」だけを見ていよう

          体が重い。眠い。 だけど、人のnoteを読んでいたら刺激されて、今日は書かないままで寝ることがどうしてもできなくなってしまった。 ハードな日だったから、丸太のように眠りたいのに、「書きたい」という心の火だけがふつふつと燃えている感じだ。 今日は検査のオンパレードだった。 (いつも思うけど、○○のオンパレードって、死語かなぁ?) 朝8時20分に出発 → 採血 → 心電図 → レントゲン → 検尿 → CT → 甲状腺機能の専門の先生に受診 → 主治医に受診 → 来週の入院の

          【治療日記31】「良くなる未来」だけを見ていよう

          暮らすように泊まる。初めての貸別荘生活(5泊6日・熱海)

          朝から降り続いていた雨がやみ、セミが一斉に鳴き始めた。 大きな窓から入って来る風はひんやりとして心地よい。木々の向こうに見える海は濁った鉛色だが、水平線を見ているだけで穏やかな気持ちになる。 私はベッドの上でパソコンを広げてキーを打つ。 いつ顔を上げてもそこには緑があり、海が広がっている。 時々鳴るボーッという船の汽笛が、ここが海辺の町であることを再確認させてくれる。 ミンミンゼミの声が、夏の終わりを告げるツクツクボーシに変わった。 今年も夏が終わる。 *   *   *

          暮らすように泊まる。初めての貸別荘生活(5泊6日・熱海)

          二拠点生活をあきらめた、という話

          昨年くらいから「二拠点生活をしたい」と考えていた。 理由は2つ。 ・自宅周辺の開発が始まり、自然が失われたこと。 ・コロナ禍以降、夫がリモートワークになったこと。私自身もオンライン取材が増え、つまり夫婦でどこにいても仕事ができるようになったこと。 14年前、不便を承知で、自然を求めて山の中に家を建てたのに、周辺の竹やぶも畑も全部整地され、16軒もの家が建つことになった。 この開発については以前も書いた。2年近く前のことだ。 この記事を書いている時には、2年後もまだほとんど

          二拠点生活をあきらめた、という話

          「書く人」は楽しさ3倍、めっちゃお得なんやで

          このnoteを始めて約3年半。 その前にも私は2012年からブログを書いていた。このnoteよりもっと気楽で、日記に近いもの。読者のことなどほとんど考えず、書きたいものを書くブログ。 見知らぬ人に読まれるのは構わないが、知人にはできれば本当に身近な友達だけに読んでもらいたかった。 だから、検索で引っかかることがないように、自分の素性はもちろん、記事の中で固有名詞を使うこともできるだけ避けてきた。 人の悪口などは書いていない。 でも、自分の弱さはさらけ出してきた。 それを仕事

          「書く人」は楽しさ3倍、めっちゃお得なんやで

          【治療日記30】血圧203!計測しまくりの一夜

          早いもので、この治療日記も30回目。そこそこのボリュームになったので、これが面白い連載小説ならよかったのだが、残念ながら内容はただの治療経過である。 でも自分の記録として、また同じ治療を受けている人にとって、何らかの参考になることを信じて、これからも書き綴っていこうと思う。早く最終回がきてほしいものだ。 さて、1週間レンビマを休薬した状態で、昨日は血液と尿の検査を受けた。 結果から言えば、前回基準値を上回っていた「尿蛋白/尿クレアチニン比」は1.7まで落ちていて、なんとか8

          【治療日記30】血圧203!計測しまくりの一夜