『神様だって観たいのよ』
武田君の出勤が早くなった。
毎日、毎日少しずつ早くなっている。
仕事も早い。
やるべきことはテキパキとこなしている。
来週までにと依頼した企画書は、週の半ばには出来上がっている。
動作も早い。
社内をいつも早足で、忙しそうに歩き回っている
昼休みも半分くらいで戻ってくる。
「武田君、少しはゆっくりしたらどうだい」
心配した上司が声をかれると、
「ボクハフツウナンデスケレドモ、ミナサン△□※※■▶︎※…」
最後は早口でうまく聞き取れなかった。
定時までには、仕事を片付けて帰って