マガジン一覧

マッシ月報より

執筆・取材、記事公開、イベントなどの活動報告

2024年9月の「マッシ月報」より

暇より忙しい方が楽しいと、改めて感じた9月。 仕事が増えることはもちろん嬉しいけど、書いた記事や考えたキャッチフレーズがたくさん読まれて、お客様が喜んでくれている姿が何より。次のステップへのモチベーションが上がる。 9月は毎週東京出張があり、久しぶりに大阪出張もあった。やることがたくさんあったけど、イベント会場で多くの方と会ったりSNSで交流したりして、楽しい1ヶ月だったように思う。 今月の動き【執筆】 ワイン関連…2記事 フード関連…6記事 働くテーマをしたエッセイ…

23

2024年8月の「マッシ月報」より

8月も終わったというより、2024年は残りわずか。 日本全国を回ったり執筆したりして毎日が忙しいと言いながら、コンビニのパトロールやスイーツ巡りもしっかり続けていて、8月の蒸し暑さの中何とか生き残れた。夏の暑さがまだまだ続きそうだけど、すでに秋のスイーツがたくさん出ている。不思議なことに、汗をかきながら秋を口にして同時に夏と秋の季節を楽しめるのだ。 今月はどんな活動をしたのか、何を書いて何が公開されたかを、自分のためにもまとめようと考えた。今月分から日記のように毎月、「マ

70

人生の成長エッセイ

人生の役に立つ、困るときに見返したくなる、そんなエッセイを書いていきます。独りだな、と感じたらこのマガジンで待ってます。

「分からない」と言える環境が成長の証拠

「ごめんなさい、もう一度教えてもらえますか」と言った経験は数えきれないほどある。 人は、「いつでも、どこでも、正直に話すのが成長と成功の近道である」ことを忘れがちだ。 失敗は成長の種になり、経験を重なると成功のゴールになるのではなく、成功のスタートになる。自分の環境を意識するだけで、ここまで辿り着ける意外なパワーが現れる。 理解できないことを理解しているように見せかけることは、大人になってからもありがちな行動だ。これを「分かったフリ」と言う。その場で「わからない!」とはっ

79

変わりゆく世界で、変わらないもの

世界中の問題を解決できない理由はなんだろう?将来は今よりずっと先にあるから自分に関係ないと思ってしまう現代社会。 その答えは人間同士に挟まれている言葉。全ての解決は現実の言葉にあるものの、その言葉を掴んでいるか探しているかは自分次第。見つかったとしても、出すのが難しい原因がたくさんある。個人経験だと、出さなかった理由は ・恥ずかしくて外へオープンするのが不安 ・現実から生まれる言葉から逃げていた ・読んだ言葉を深くまで考えなかった 力になる言葉を探すのも出すのも受け取る

70

バズりがすべてだった頃の僕に言いたい大切なこと

あの頃の僕は、バカだった! ずっとバズっていた時期があった。通知が止まらなくて投稿の数字を見るたびにテンションが爆上げしていたと同時に、ドーパミンも分泌された結果、もっと欲しくなる。要するに、万バズに自分の脳が完全にやられたと、冷静に考えている今日の頃。 バズればバズるほど、なぜ数字以外の存在を考えなくなるのか不思議でたまらない。自分のことより、数字。ここから、人生で何を優先すればいいのか、力を入れるところも分からなくなった。とにかく、バズれば気持ちいい。大満足。 分か

221

庭師だった父に謝りたい僕

生まれて40回目の夏が来ようとしているが、最高に楽しめたのは22回だけだ。父ともっと2人の時間を楽しめばよかった。人生における最強のサポーターは父だった。 未だに父が支えてくれている理由は、2人での会話が数秒前にあったように鮮明に思い出せるから。毎日のエネルギーになっている。 やりたいことがあれば、行動する。失敗したとしても自分で選んだ道だから、どんな失敗だとしても苦しんだとしても、成功の元になる。そう父から教わった。 僕の悩みや夢を大切に受け止めながら、優しく丁寧に道の進

238

【連載】インドの新しい食文化を発見できる旅

僕は新しいインドと出会った。インド料理、日本で広がった背景、そして本当のカレーとは。金沢のアシルワードを通して見る、料理からインド人の心、目線、インド料理について旅をするように深く研究していくマガジン。

ナンはインドで日常食じゃない?!

「インド料理と言えばナン!」というイメージが強いよね?でも実は、インドではナンが日常的に食べられているわけではないことを知っていた?今回は、そんなナンの意外な一面と、日本とインドのナンの違いについて深掘りしていきたい。ナンを巡る考察の旅、もし時間があればガイドの僕と一緒に行かない? さて、僕が日本に来て1番驚いたのは、イタリア料理店の多さではなく、ナンの人気ぶり。インド料理店で食べられるのは当たり前なんだけど、スーパーやコンビニ、無印良品にまでナンが売っている。インドの名物

287

イタリア人が日本料理以外に目を向けた結果、インド料理に魅せられた話

イタリア人は、食事に対して非常に強いこだわりを持っていて、味や質、調理法に対して厳しい基準がある。そんなイタリア人が慣れない日本を旅行すれば、必ず一度は日本料理に疲れてしまう。イタリア人の頭の中には、「食べたことがない=苦手」の方程式が存在する。だから、多くの苦手な食べ物の中から食事を選ぶのは大変で、日本語が分からないだけでなく、英語も苦手な人となれば、勘違いして全く食べられないものを注文してしまうこともある。 実際、僕もそんな経験をしたことがあるのだ。 最初は苦手な食べ

178

ミシュランガイドに掲載された大人気店に密着

個性あるスパイスから生まれる、一期一会の一皿から物語が始まる。 金沢の食と食文化の魅力は、寿司や海鮮丼などの魚料理にしかない、わけではない。実はカレーの文化も盛んなのをご存じだろうか。有名なのは濃厚なルーが特徴の金沢カレーだが、今回は僕が金沢カレーと同じくらい好きなとあるインドカレー店の話をしようと思う。取材をしに行った内容を初公開だ。 ミシュランガイド北陸2021に掲載された、金沢の大人気インド料理店「アシルワード」に密着して、普段は見えない裏話をオーナーの千葉さんから

102

金沢の大人気インド料理店「アシルワード」にカレーレシピを教えてもらった

現地で食べる料理というのは、旅行の醍醐味と言える。食べる料理だけではなく、そのお店の雰囲気、現地人との会話までもがいい思い出になる。その思い出を帰ってからも体験したくて、家で再現しようとすると、何を用意すればいいか、重要な料理のポイントや食材の適量、作る順番などがわからず、作るのを諦めてしまう。もしくは、作れたとしても味が足りない。 僕はインドに行ったことがないけど、インド料理が好きだ。カレーの味わいは唯一無二で、ほかほかのお米やナンと合わせる食べ方は他の料理にはなかなかな

230

マッシのおすすめグルメ

気になったお店や商品、最新の情報などのマガジンです。

東京都に隠れている地中海への冒険。新島村とシチリア島の奇跡の出会い!

シチリア島。地中海の青い空の下、古代ローマの遺跡が点在して、豊かな自然と歴史が織りなすイタリア南部の島。そして、新島村。伊豆諸島に属する島で、東京からわずか1時間半の距離にある、どこか懐かしい日本の風景が広がる島。 白い砂浜をしばらく歩くと、空と海の地平線がわからなくなる新島村。目を閉じて爽やかな風を受けて自然の一部になる。飴のような可愛い形とサイズの船が見えて、乗組員はどこに向かっているのだろうと、ふと思ってしまう。どこを見ても冒険が始まりそうだ。 何の共通点もないよう

93

全世界でわずか2%しかないハモンイベリコを食べて腰を抜かした話

生ハムと言えば、よく浮かんでくるイメージはイタリア。 確かにイタリアの生ハムの種類は数え切れないほどあって、全世界にその知名度は広がっている。イタリアでの生ハムの歴史は長いため、作り方に対するこだわりが強くプライドが高い。 今日は実はイタリアではなく、近いようで遠い、遠いようで近いスペインがこのグルメエッセイの舞台になる。スペインは何度も行ったことがあるけど、まさかスペインの生ハムについて執筆する日が来るなんて思わなかった。 まずは、20代前半の頃にイタリアから出て海外生

257

金沢の白い建物に隠れている夢のようなカフェ

金沢観光をする上で欠かせない観光地は、兼六園と金沢21世紀美術館だ。 兼六園の真弓坂入出口に大きめの交差点があり、斜め横断ができるということで何となく渋谷のスクランブルを思い出す。でもこの交差点が渋谷と違うのは、右に金沢城、左に石浦神社があるということだ。まっすぐ行けば、香林坊と長町武家屋敷跡もある。 そして石浦神社の手前に金沢21世紀美術館がある。 21世紀美術館の外側には芝生や木々が生い茂っている。そこにはアート作品が数点置いてあって、全く別の世界のはずなのにアート

328

群馬県はイタリアを超えるパスタ天国?

群馬県を行ったり来たりしている多くのイタリア人の友達は、日本在住者だろうが観光客だろうが、大体口から出てくる一言が全く一緒だ。 群馬県の麺がうまい! これ以外の感想を聞いたことがない。 ある日本在住イタリア人の友達から「美味しいパスタを見つけたよ」と連絡があって送られた写真を見たらひもかわうどんだった。100%群馬県小麦を使用しており、うどんとしてのクオリティが高い。しかも、茹でてもソースに絡めても食感が落ちない。イタリア人の口に合う「アルデンテ」で違和感がない。 イ

428

通訳日記

日伊通訳・現場の話

僕が自分をプロの通訳者と言えない理由

通訳者は言葉を訳す仕事ではないというのは、現実。 日伊逐次通訳者として15年間以上この業界で生きてきた中で、僕は自分のことを「プロの通訳者だ」と思ったことが一度もない。通訳者の僕は、いつからプロとして活動が始まったか、現在も答えられないかもしれない。 日本で活動している外国人の僕は、日本語を少し話しただけで「日本語がお上手ですね」という決まり文句を言われることが少なくはない。この通訳業界に関係ない人は「外国語を話せる=現場で喋るだけの楽で簡単な作業」というイメージが、残念

116

チョコの通訳現場で訳せなかった「アレグリア」の解説

通訳現場で滑ってから1年経った。その悔しさが、未だに残っている。 2023年2月12日、ヴェンキのレシピ開発責任者GBさんとチョコレートジャーナリスト市川さんのトークイベントで、ヴェンキのアイデンティティとチョコレートについて日伊通訳を担当させていただいてから訳せなかった言葉がずっと頭に残っていた。この1年間、Allegria (アレグリア)について深く考えた。 チョコレートの話だけではなく、カカオの歴史、ピエモンテの話、チョコレートの中から生まれる感動とアモーレ。1時間

167

チョコ業界の通訳で僕を困らせた言葉

こんにちは、日伊通訳 マッシ(@massi3112) 2月12日はヴェンキOtemachi One店でヴェンキのレシピ開発責任者GBさんとチョコレートジャーナリスト市川さんのトークイベントがあった。そこで日伊通訳を担当させていただいた。 ツイッターとnoteではフードや食文化の話が多いけど、実は僕の本業は日伊逐次通訳。コロナ禍で休業になっていた本業は少しずつ戻っている中で、故郷の大好きなヴェンキの通訳をする日が来るなんて、通訳者として夢の一つが叶った。しかも、日本唯一のチ

331

プロの通訳者からnoteで素人の書き手へ

こんにちは、日伊通訳マッシ(@massi3112) 通訳者として、言葉というのは命に近い存在だ。 イタリア人として考えても、「話すこと」より「コミュニケーションを取ること」の方が大切なように感じる。 マッシという人物は、ただ感じていることを出すよりも、みなさんと一つの空間になって会話する方が好きだ。アウトプットとインプットのバランスが大事だと思っている。 コロナで日常生活の感覚と距離がおかしくなる前、自分らしさを守るため、僕を助けるため、新しいことにチャレンジし始めた。そ

155