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チャンスの波に乗る

小川糸さんのエッセイを読んでいる。

『たそがれビール』というタイトルに惹かれたんだけど、私はビールは飲めない。
でも『たそがれビール』って良いタイトルよね。
「よなよなエール」と同じリズムだし。
ビールは飲めないんだけど、ゆるい感じで好きな商品名です。

小川糸さんといえば、『つるかめ助産院』は読んだことはあるんだけど、本当に読んだんだろうか?と自分で疑ってしまうくらいには全く記憶がない。
今度また読まなきゃ。

エッセイの中で、あ、いいなぁと思った一節をご紹介します。

数年前、『つるかめ助産院』の取材である助産師さんとお話させていただいた時に、彼女が何気なくおっしゃった言葉。
「ずっと力みっぱなしだったら、いざという時に力が入らないでしょ」
よく考えてみれば当たり前のことなんだけど、これは本当に名言だと思う。
がんばる、というと、なんだかおなかにグッと力を入れて、神経を集中して、目標に向かってまっしぐら、みたいなイメージがあるけれど、そのためには同じ振り幅で、真逆の方向にリラックスすることも必要だ。
ユルムとイキム、両方に振り子を動かして、はじめて「がんばる」ことが成立する。

たそがれビール「ユルムとイキム」/小川糸


なるほどなぁ、とストンと腑に落ちた。

お産って、陣痛の力とお母さんがいきむ力の相乗効果で赤ちゃんがすこーしずつ下がってくるんですよね。

陣痛の波が来たときにいきんで、陣痛が落ち着いたら休んでまた次の陣痛を待つ。

最後なんかずーっと力を入れてしまいそうになるけど、「今は力抜きますよ〜、はい、はーって息吐いて〜」と声かけしたりさすったりする。


頑張るのも同じなんだな。


「今が頑張り時!」ってチャンスの波が来ている時は全力で頑張って、「今は一息つくタイミングだな」って時はゆっくりする。

頑張ってるはずなのになんか上手くいかない、から回ってる感じって時は、いい波が来てない時なのかも。

そんな時は思い切ってゆるませるのも大事なんだろうな。


今の私はどうだろう。


SHElikesという頑張れる環境があって、チアアップしあえる仲間がいて、伴走してくれるコーチもいて。
やりたいことの方向性が見えてきたから準備体操をしながらイメトレしてるって感じだろうか。

10月から少しずつ動き出そうと思ってるので、波乗りの練習しつつ、いい波がきたら飛び乗る!ってイメージでいけたらいいな。
もしかしたらもう飛び乗ってるのかもしれない。

失敗しても、また波に乗ればいい。
今はそんな気持ちです。




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