猿荻レオン

毒にも薬にもならない文章を書きます|1980年製の申年のしし座|福岡市在住

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人生に、文章で彩りを。

今日もあなたは、元気に悩んでいるのでしょうか。 なぜ、私は今日も文章を書いているのか、と。 産み落とされたばかりの赤子は、なぜ息をするかなんて考えていない。だから私はそれと同じで「なぜ、書くのか」ということを考える必要はないと思っています。 でもあなたは、きっと今日も必死になって、「なんで今日も私は文章を書くのだろうか」と、自分の心や頭の中を探っていることでしょう。 だから今日は、あなたと一緒にあなたが書く理由を考えてみたいと思っています。 「なぜ、生きているんです

    • オートミールを全消しするためのおやつ炊飯

      冷蔵庫で、ハバをきかせているヤツがいる。 その名も、オートミール。 私はここ数年、毎日のようにオートミールを食べていた。食べ方は昼食のスープに混ぜるというもの。しかし、飽きた。もうオートミールはこりごりだ。 そう思い始めてしまったら、もうオートミールをスープジャーに入れることができない体になってしまった。そのため冷蔵庫に、ずっとオートミールが眠ったままになっている。冷蔵庫を開ける度に、目に入るオートミール。ちらりと私の左目の隅で存在をアピールしてくるオートミール。 い

      • 秋、それはBBQの季節。

        最高気温、30度。 それだけで、秋を感じる体になってしまった。 この夏も、一つ前の夏も暑かった。こんなにも太陽を身近に感じたことは、私の人生で未だかつて、ない。 そんな夏に、外で飲食するなど考えられなかった。 だって暑いから。 無理。暑いの無理。熱中症なる。 しかし、最高気温36度で慣れてしまうと、30度は涼しく感じる。快適。風が吹くと気持ちがいい。どこからか声が聞こえる。 「私をキンキンに冷やして。夏の暑さで乾いた喉を駆け抜けたい」 黄金のシュワシュワとした声色

        • 44歳は眠たい〜老いは急激に?〜

          てっきり、緩やかに衰えていくものだと思っていた。 でも、現実は違うらしい。 私は44歳になってからというもの、急激な肉体の衰えを実感している。 老いというものは、ゆっくりと坂を歩いて降りていくように、徐々に徐々に衰えていくものだとイメージしていたのは、私の妄想だったらしい。 私のイメージは、こんな感じ。 ちょうどいいかと思って、私の体重のグラフを出してみた。いい感じに体重が減っている。 思ったより傾斜が大きかったので、例えには使えない。ダイエットに成功しているアピール

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        マガジン

        • 66日ライティング×ランニング〜シーズン2
          6,275本
        • 66日ライティング完走者たち
          3,890本
        • LEON
          300本
        • NOVEL
          70本
        • FAMILY
          88本
        • NOTE
          72本

        記事

          親は自分で選べます

          男は、雲の上にいた。 雲の上には、白い服を着た役人がいた。役人以外にも、たくさんの人がいる。 役人以外は、みな一様に雲の下をのぞいていた。 「決まりました?」 「はい。あの優しそうな夫婦にします」 「良さそうなご夫婦、いました?」 「僕は、お金持ちがいいなぁ」 どうやら、自分の親を選んでいるようだ。 「決まりましたか」 役人が男に声をかけた。 「いや、まだ……」 男が言い淀むと、役人は言った。 「人気の夫婦は、すぐに決まってしまいますからね」 男はここに来る前、あ

          親は自分で選べます

          時間は流れているのか

          休日。 愛犬の散歩のために、休みの日もわたしは早起きをする。六時を過ぎると、愛犬がわたしの顔を舐め、そろそろ起きろと促してくる。 わたしは仕方なしに、重たい体を起こす。用を足し、水を飲み、ばさっと上着を羽織る。愛犬にリードをつけて、散歩に出かける。 休日の朝は、静かだ。 通勤や通学で忙しなく動いている人は、あまり見られない。車道も歩道もがらんとしていて、時折、犬の散歩をする人やウォーキングをする人とすれ違う程度だ。 川沿いを歩くと、水の音がよく聞こえる。 風が吹くと、

          時間は流れているのか

          私の生理痛の痛みを表現すると、このようになります。

          山根あきらさんの記事で、生理中の痛みを男性にも分かるように表現してほしいと書かれていた。 これは、すごく大事なことだと、私は思った。 痛みというのは、非常に主観的なものでわかりにくい。生理痛に関しては、個人差も多い。なんだかんだ、毎月耐えられているという事実もある。だからと言って、配慮が不要というものでもない。 "知っている"と"知らない"とでは、対応に差が出てくるように感じた。私は男性にも、"知っていて欲しい"痛みだなと思った。 私は、生理痛が軽い方だと思う。ひどい

          私の生理痛の痛みを表現すると、このようになります。

          帰宅後、餃子を100個包む。え?! ひとりで?

          朝は、やる気に満ちあふれていた。 「今日の晩ごはんは、餃子よ」 朝からキッチンで餃子のタネを仕込みながら、私は餃子でビールを飲む自分の姿を想像しては、ニヤけていた。 想像の中の私は、現実の私より30%ほど脂肪がカットされ、顔面はテイクアウトの消費税分と同様に10%ほど美しさが上乗せされている。鏡を見るたびに、現実を知り落ち込む日々だが、鏡を見さえしなければ、楽しい日々だ。能天気脳バンザイ! しかし、その日の昼、能天気脳であるにもかかわらず、私の脳からはやる気が完全に失せ

          帰宅後、餃子を100個包む。え?! ひとりで?

          仕事に行くのがダルい私と、学校に行きたくない次男。

          朝っぱらから、我が家には不穏な空気が流れていた。 その時刻、7時58分。 そろそろ家を出なくては、遅刻してしまうギリギリの時間。 ああ、暑いし、仕事行くのだるいな。 そんなことを考えながら、玄関を出た。足元を見ると、アリが歩いていた。アリと目が合った気がした。アリが「間に合うの?」と聞いてきた気がして、私はこう答えた。 わりとギリギリッス しょうもないダジャレが思いつくぐらいには、今日も私は元気だ。仕事に行くのはダルいが、おビール代とおビールを美味しく飲むためにがん

          仕事に行くのがダルい私と、学校に行きたくない次男。

          最期に見たい景色

          帰りに、スーパーに寄った。 エコバックに缶ビールの6缶パックと、3割引きになってた厚揚げを入れて店を出た。自転車のカゴにエコバックを入れた。ふぅと一息ついて、自転車の鍵を開ける。がしゃんと音がした。 なんだか視界がぼんやりと明るくて、思わず空を見上げる。 空の色が変わっていた。 店に入るまでは、水色のグラデーションに絵の具をこぼしたような白い雲が空に広がっていた。今、私の目の前には橙とも茜色ともつかない、サーモンピンクの雲が泳いでいる。 キレイだなぁ。 私は思わずカ

          最期に見たい景色

          魚の骨は原則として食べないと決めた日

          その日は、鯵の干物を食べていたんだった。 🐟〰️ そのことを思い出したのは、夫が釣ってきた鱚を唐揚げにして食べていた時のこと。 その日私は、小ぶりの鱚に片栗粉を振った。フライパンに少なめの油を敷き、片栗粉まみれの鱚を放り込んむ。表面がほんのり黄金色になったところで、油から出した。そこに軽く塩を振る。 小ぶりとは言っても、骨までカリカリに揚げることは難しい。私は身を箸でつまみ、骨から身をはがして鱚の唐揚げを食べた。外はカリッとしていて、中はふんわりと柔らかい。いくらでも

          魚の骨は原則として食べないと決めた日

          酔いどれ創作大賞反省会

          こんばんわ! 今日は、呑み書きです! マリナ油森さんの#呑みながら書きました に参加します🍻 五時たつじ。なんだよそれ。誤字脱字はご愛嬌。ばくっす、おい。バックスパース、バックスペースは使わずに行きます。 ちなみに、呑みかかい、呑み書きは5周年なんですって!おめでたい!おめでとうございます! ということで、何について書こうかなと思いましが、たが、これでしょうよ、と。 創作大賞2024です。 梅雨間、中間選考には残ることができませんでした! 応援、読んでくださった皆様、

          酔いどれ創作大賞反省会

          多分、一生聞かれることのない袋麺の麺の好みについて勝手に答えてみた。

          「何ラーメンがお好きですか?」や「麺の硬さは、どれがお好きですか?」などは、会話の中で聞かれる質問だと思う。これまでの人生でも、聞かれたことがある。でも私の人生において、袋麺の麺の種類の好みについて聞かれることはなかったし、これからも、ないだろう。 だから、自分で聞いて、勝手に答えてみることにする。 🍜 袋麺。 私は袋麺を昼ごはんに食べることが多い。 こんなに簡単で美味しく、アレンジも自在なお昼ごはんは他にない、とさえ私は思っている。 カップラーメンの方が簡単に作れ

          多分、一生聞かれることのない袋麺の麺の好みについて勝手に答えてみた。

          「秋はまだですか?」と空に向かって尋ねたくなるほどの残暑。

          暑すぎる。あまりに暑い。 神様、これが夕方ですか? この暑さが、正しい夕方の暑さでしょうか? 私の質問には答えてくれない神様に、嫌味を言いたくなるほどの暑さ。私はぐでっと下を向いた。暑さで脳みそが溶けている気がする。脳汁が鼻の穴から零れそうな勢いで、下を向く。下を向いた瞬間、元気な明るい色が目に飛び込んできた。暑さなんてなんのこれしき、とでも言いたげな、元気な色。 キバナコスモス。 コスモスとは言っても、夏時期に咲くらしいキバナコスモス。色は、夏っぽいビタミンカラー。

          「秋はまだですか?」と空に向かって尋ねたくなるほどの残暑。

          夫がお取り寄せするものからしか得られない栄養がある

          一年近くになるだろうか。 夫はお取り寄せにハマっている。元々推し活をしていた彼だったが、コロナ禍で一気に推しとの距離が開いてしまい、現場に出向くとこがめっきり減った。推しに使わなくなったお小遣いを利用して、夫は自分の食べたいものをお取り寄せしている。 「いいの見つけた〜」 「週末は、これで海鮮丼だぜ」 「お得だった」 などと言いながら、堪えきれない喜びを口元に滲ませて、私にお取り寄せの報告をしてくる。 お金を要求されることはない。 美味しいものを家族に食べさせることが

          夫がお取り寄せするものからしか得られない栄養がある

          落ちていた一枚の靴底から生まれる物語

          私はじっとそれを見つめた。 27.5cmくらいの革靴の靴底。右の足。茶色だったから、茶色の革靴の底に張り付いていたものだろう。なぜ道端に、靴底だけが落ちているのだろうか。ざざざと風が吹いた。答えは吹いてはこない。どこからか音楽が聞こえてくる気がした。たぶん、それは気のせい。どこからも音楽は聞こえてこない。風の音に乗って、私の妄想が働き出した。 👞 「ねえ、セバスチャン?」 「どうされました? レオン様」 白髪混じりの灰色の髪の毛を、前髪まで全てきっちりとセンターで分け

          落ちていた一枚の靴底から生まれる物語