せいのほう

群馬県在住。2023の8月盲腸がんのステージ2の手術を終えた。その後の抗がん剤で頭を壊…

せいのほう

群馬県在住。2023の8月盲腸がんのステージ2の手術を終えた。その後の抗がん剤で頭を壊して、心療内科を受診。不安神経症とむずむず脚症候群を発症した。2024年3月、肝臓に大小6のがんの転移が見つかる。ただいま、前回とは別の抗がん剤で治療中。

マガジン

  • とらねこ村<トランスミッション>

    • 142,106本

    とらねこが運営する共同マガジン。グループ合計で参加者1,200名を超えました。フォロワ数2000名以上、130,000記事以上が収録されています。🌱コンテンツを広めたい方の参加をお待ちしています。🌱マナー:①連続投稿はしない②社会一般的に不適切な記事は投稿しない③トップ画面は変えない。参加希望の方は,マガジンの固定記事からコメントしてね(ง •̀ω•́)ง

  • 【みんなで創る】クロサキナオの運営マガジン

    • 71,772本

    このマガジンは「楽しく、続ける」を趣旨として発信してます。まだnoteに慣れてない人は知り合いづくりと記事の共有を兼ねてぜひご参加してみてはいかがでしょう🌹 ※原則1日投稿記事は2本までとしました。ご了承ください。

  • エッセイのほう

    野蛮で図々しくてくだらないことを書いています。400字~2000字くらいでしょうか。

  • 『ガンかわいがり』のまとめ

    『がんかわいがり』とは、抗がん剤治療のことです。私は『がん』をいたぶって、かわいがるのです。

  • 詩のほう

    詩のほうを。詩のようなものを。書こうかな、と。

最近の記事

  • 固定された記事

『まとめ途中。自堕落静養日記。追記中。九月八日~』

薬の副作用でずっとねむい。かといって、発疹の治まる気配はない。 よって、自堕落に静養するほかない。過ぎ去らない盛夏の中で、動けば動くほどに、ぽつりぽつりと発疹は何処からともなくやって来る。 これは愉快犯だ。目的がわからない。 文章を書きながらでも、ねむい。これだけねむければ、明後日の化学療法もいつのまにか終わってしまうだろう。胸に埋め込んだポートをどれだけ利用するのかもわからない。明後日の最後の点滴は確実に利用することにはなる。そして、家に持ち帰り、丸二日間経った後に自らで

    • 『自堕落静養日記。九月三十日』

      誕生日を一日過ぎた。五十歳だ。 運転免許証の更新にはまだ行っていない。抗がん剤治療の副作用がモロに顔に出ている。鼻は紫色になっている。 初物の林檎を食べた。『秋映』だ。これは、しっかりした酸味のある品種の林檎だ。あと、数週間も経てば『シナノゴールド』の時期になる。この品種は、酸味と甘みがぎゅうっと濃縮されたような味わいだ。ここ数年は『秋映』と『シナノゴールド』が店頭に並んでいれば、他の品種には手を出さない。酸味があってこその林檎だ。 群馬県でも、シナノゴールドを販売してい

      • 『自堕落静養日記。九月二十六日』

        これが。 こうなった。 ほぼ、四十八時間が経過している。丸い風船が細長くなった。しぼんだ風船の横に筋が入り凸凹してきたら完了。自ら針を抜く。もう抜いてもいいくらいだと思うけれど。念のため、もうすこし様子をみる。 胸についた温度センサーを外し、管をロックしたら、右鎖骨下に埋め込んだポートから針を抜く。このとき、テープで固定されているので慎重にぴりぴり剝がさなくてはならない。指先がしびれているので余計難しい。

        • 『自堕落静養日記。九月二十四日』

          無事、抗がん剤治療を受ける事ができた。 朝八時~十六時半まで病院にいた。血液検査、血液検査の結果の説明、抗がん剤点滴の順で進む。二週間前は、血液検査の結果が芳しくなくて、抗がん剤治療を二週間スキップした。 前回の血液検査からこのように改善した。 ①9/10 ②9/24 ③基準値 アルブミン①3.4②3.7③4.1~5.1 CRP①0.23②0.16③0.14(上限値) 白血球①24②63③33~86 好中球①8.0②46.1③38.0~74.0 担当医が気にしていたのはこ

        • 固定された記事

        『まとめ途中。自堕落静養日記。追記中。九月八日~』

        マガジン

        • とらねこ村<トランスミッション>
          142,106本
        • 【みんなで創る】クロサキナオの運営マガジン
          71,772本
        • エッセイのほう
          374本
        • 『ガンかわいがり』のまとめ
          9本
        • 詩のほう
          67本
        • なにげない絵
          1本

        記事

          『自堕落静養日記。九月二十三日』

          Netflix、『極悪女王』を見た。 サンクチュアリといい極悪女王といい、良作だと思う。Netflixと、格闘ものの相性も良い。ただ、事実だから仕方ないのだが、両者共に家庭に問題を抱えている。そこからの逃避としての受け皿の『格闘技』という図式には、いずれ飽きがくるだろう。 タッパがあって、ムキムキの男性俳優は結構存在するので、男子プロレスでもう一作くらい作ればお腹いっぱいかも知れない。アントニオ猪木かタイガーマスク、では古すぎるだろうか。極真空手でもいいかも知れない。どうせ

          『自堕落静養日記。九月二十三日』

          『自堕落静養日記。九月二十二日』

          只今、九月二十二日。午前七時。 朝起床したら、少し肌寒い。長袖のシャツに久しぶりに袖を通した。 秋か、秋が来るのか。信じていいのか。 私は、髪を6㎜で刈った。突然抜け落ちた両サイドの違和感をできるだけ誤魔化そうとしている。一気にスキンヘッドも考えた。けれど、剃刀を頭にあてるのは、ちょっぴり怖いではないか。それで、しばらくは6㎜の短坊主で妥協する事にしたのだ。正直なところ、はやく、ぜんぶ抜け落ちてほしい。 どうだろう。馴染んでいるのではないでしょうか。 私にとって、髪が抜け

          『自堕落静養日記。九月二十二日』

          『自堕落静養日記。九月二十一日』

          昨晩、来ました。 偏頭痛が、です。で、耳の上から左右のこめかみ辺りをマッサージしていました。そうしたら、もうひとつ、来ました。脱毛です。マッサージをしていたら、そのヶ所だけ髪がすっかり抜け落ちていました。 私は、笑ってしまいました。私にとっては、笑い事です。ブルーハーツのドラムっぽくなりました。これは、モヒカン刈りでしょうか。モヒカン抜けでしょうか。 それはそれは、あっという間の出来事でした。 ほんの、三十分位でこうなりました。顔の発疹も凄すぎて、これ以上の画像はお見苦しく

          『自堕落静養日記。九月二十一日』

          『自堕落静養日記。九月二十日』

          抗がん剤の点滴を身体に入れてから、もうすぐ三週間だ。 手足の先のしびれと上半身の発疹は相変わらず私と共にある。 この副作用からは容易には逃げられそうにない。一回の点滴でいつまで癌細胞を攻撃してくれているのだろうか。副作用=攻撃、とは、単純には考えられないけれど。 さて、週明けの火曜日の血液検査で私の体調は上向きになっているのだろうか。実感としては、横ばいか下向き傾向にあると思っている。調べてみると、血液検査で反映される好中球の値は二~三週間前の状態を表すらしい。 そう考え

          『自堕落静養日記。九月二十日』

          『自堕落静養日記。九月十八日』

          猫者が啼いている。 我が家の庭ではない。私の喉奥から、猫者の啼き声がするのだ。 私は喉奥に、子猫を飼っている。そう、と言っていい。息をするたび、ゴロゴロと啼いている。 免疫力の低下からのエアコンの冷気を直に浴び過ぎたせいだろう。喉奥がざらついている。でも、エアコンの力を借りなければ発疹を沈めることができない。痛し痒しだ。この、『猫啼き喉』に発熱と咳が伴えばエアコンのスイッチを切る決断ができるのだが、その兆候はない。私はいたって平熱なのだ。 癌からの免疫力低下からの肺炎から

          『自堕落静養日記。九月十八日』

          『自堕落静養日記。九月十七日』

          私の運転免許証の写真の顔は、毎回ぱんぱんに膨らんでいる。 それは、ま夏の暑さに負けまいと、ビール腹になり、アイスをたらふく食べてパピコ顔になるからだ。水分過多になり、糖分過多でもあるからだ。頬は厚くふくらみ、その顔の輪郭の縁取りはおぼつかない。 今年は免許更新の年でもある。アルコールを断っているので、痩せて迎えられるはずが、思い通りにいかなかった。癌だからといって、瘦せこけるわけでもないようで、私のいまの体重は近年ではいちばん重い。今年はパピコにはまってしまった。すべての味

          『自堕落静養日記。九月十七日』

          『自堕落静養日記。九月十六日』

          amazonechoスピーカー二台のステレオ再生の調子がわるい。 シャッフル再生をはじめて、4曲目くらいで一度停止する。しばらくすると自動的に再生を開始する。けれど、それは次の曲だったり、スピーカー一台だけの再生だったりする。 と書いている途中から、一曲目から停止している。且つ、右スピーカーからしか音楽が流れていないので、amazonmusic、alexaアプリをアンインストールしたり、設定を変えたり、スマホの省電力モードを解除したり、Wi-Fiルータの電源タップを抜いたり

          『自堕落静養日記。九月十六日』

          『自堕落静養日記。九月十五日』

          昨日、書いた事の続きのような文章になる。 『ストレンジャーシングス』を、シーズン4まで一気見している最中は、それ以外の情報をシャットアウトしていた。 目覚めて起きたら、トランプ候補が暴言を吐いて、兵庫県知事が目に涙をうかべていた。 私は、しつこく何度も書いている。「涙は怖い」と。プーチン大統領の涙も、兵庫県知事の涙も本物だからだ。涙とアルコールは人を酔わす。そして、自らの都合のよいほうに真実を曲解する。 だから、島田紳助より、明石家さんま派であり、長渕剛より、桑田佳祐派な

          『自堕落静養日記。九月十五日』

          『自堕落静養日記。九月十四日』

          今更なのですが『ストレンジャーシングス』を一気見してしまった。 その後、胸糞悪い、トランプ候補のペット喰い発言を知った。 アメリカのスクールカーストをたっぷり見せられた後だけに、この作品のシーズン4で登場するバスケットボール部のキャプテンを思いうかべてしまった。 トランプ候補に関わらず、アメリカ大統領になる者のほとんどは、スクールカーストのトップグループから輩出されているのだろう。それが、アメリカ作品ではよく解る。そして、この後スクールカーストの最下層のグループから数多くの

          『自堕落静養日記。九月十四日』

          『自堕落静養日記。九月十三日』

          怠惰で変わり映えのない日日が続く。 それはとても機械的で、私の時間からなまなましさを欠損させている。どこかでなにかをあきらめる長所が、厚顔をさらす。 屁がよく出る。かなり、よい屁だ。その証拠に十中八九が屁で、屁に乗じて実は漏らしていた、という類いの屁はしばらく放っていない。 尻離れもよい。私にまとわりついてまわるという屁でもない。おとなしく、プラズマクラスターに吸い込まれていく。 ものわかりもよい。扱いにくいところもあるが、カラッとした性格の屁だ。私は湿っぽい屁にはうんざ

          『自堕落静養日記。九月十三日』

          『自堕落静養日記。九月十二日』

          無数の赤い軍隊蟻が私の肌の上に波紋をつくり、侵略するように発疹が拡がる。そして、其処に駐留する。毎日だ。消える発疹は僅かで、赤色のままであったり、黒く染みになったりもする。 その痒みも、波紋の拡がりと道連れと共に侵略するように細かい蟻塚を量産する。その痒みは、気づかないうちに肌から無くなる。が、幾度かの噴火を繰り返す。 私は、秋を待っている。私は、夏の陰に窮屈な身体を押し込みながらひたすらねむっている。

          『自堕落静養日記。九月十二日』

          『自堕落静養日記。九月十一日』

          するりと抜けてゆく 私のこわばった手から 小銭やらなんやらが がらんがらん するりと抜けてゆく 散らばった小銭が拾えない カードも拾えない 指と床の接地感が、あまい あせれば、指先がじんじんする ふう、これが副作用 ふうん、夏でこのざまか 二週間前の点滴で、これだ いったい、ま冬の私はどうなるんだい するりと抜けてゆくのは銭だけかい すうはあ、一息つこう すうはあ、ゆっくり拾おう 思えば、歩きながら財布をいじる私が大胆不敵なのだ だからするりと抜けてゆく 忘れてはいけない 私

          『自堕落静養日記。九月十一日』