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学び続けよう|元エンジニアの中学校技術教師|毎日、技術に関連した雑談を配信|自分の中学生時代を思い出すと、先生の授業は覚えていないが、雑談は覚えている。|0歳5歳の子育て中

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【技術科教師旅】航空神社・航空資料館

大阪府泉佐野市にある航空神社・航空資料館に行きました。関西国際空港設立に合わせて昭和58年に設立された比較的新しい神社です。 鳥居が大阪らしくユニークです 手を清める手水舎の水が出てくるところも、よく見るとストローから水が出ています。 ユニークな一面のある神社ですが、一階に航空資料館があり、戦時中に使われた貴重な機体部品が数多く寄贈展示されています。戦闘機模型、天井から降り立つ人、そんなに広くないですが飛行機の構造や、計器類を間近で見られます。 個人的に嬉しかったのは

    • 光ファイバーで道路の交通量計測

      一般道の交通量調査を広範囲に行う場合は膨大な数のセンサーや人員が必要だった。 NTTとNECは30日、次世代光通信(IOWN)用に地下に埋設した光ファイバーを活用して、交通量を可視化する研究をしている。 車の通行に伴う道路の振動で変化した光信号の状況を専用装置で分析。時間ごとの車両通過台数や通過車両の速度の変化を可視化できる。 将来はIOWN用光ファイバー網を張り巡らした都市モニタリングを通じて、渋滞検知や予測、災害対応や都市交通計画への活用が期待される。 『参考資料』

      • 天ぷら油をリサイクル

        中部電力は社員食堂で調理に使った天ぷら油のリサイクルに取り組んでいる。 再利用先は、中部電力パワーグリッドの社員が樹木の伐採時に使うチェーンソーの潤滑油の原料となる。 伐採検証を行い、使用済み天ぷら油から精製される植物由来の生分解性潤滑油は土壌汚染の心配がなく、潤滑油の性能に問題がないことが確認されている。 家は天ぷら油は新聞紙に染み込ませて燃えるゴミにしてしまっているけど、回収方法と精製方法が確立されれば、都市鉱山のように国内に眠る有効な資源の一つになるだろうなぁ。

        • ズボラ料理のリスク

          最近は、手軽な調理家電を用いてできるだけ手間をかけない「ずぼら調理」が人気です。 しかし、その中には取扱説明書及び商品パッケージに記載されている注意事項をよく確認せずに誤った使い方をして事故に至ったケースがあります。 事故発生の原因の半数は、使用者の不注意によるものです。 製品別で見ると電子レンジによる事故が多いようです。 調理前には商品パッケージに記載されている注意点は確認することと、調理家電の説明書は一度目を通しておくことをお勧めします。 『参考資料』 htt

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        【技術科教師旅】航空神社・航空資料館

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          栽培と養殖の両立【アクアポニックス】

          アクアポニックスは、魚の排泄物を微生物が分解し、植物がそれを栄養として吸収、浄化された水が再び魚の水槽へと戻る、水耕栽培と養殖を掛け合わせた、循環型農業です。 これまでアクアポニックスで育てられるのは、レタスなど葉物野菜の栽培が中心でしたが、研究の結果、農薬や化学肥料を使わずに、通常より甘いイチゴを年間を通して栽培できることを実証した。アクアポニックスでは通常よりも酸味が少なく、甘いイチゴを栽培できるようだ。 イチゴ狩り体験をした後で、養殖場で釣り堀体験なんかすると人が集

          栽培と養殖の両立【アクアポニックス】

          フライトジャケットの開発

           ミリタリーウェアとして人気のあるフライトジャケット、防寒性と機能性が備わった冬のアイテムとして現代でも人気があります。その歴史は、航空機技術の発展により開発されました。  1903年12月14日、ライト兄弟が世界初飛行、歴史的な偉業をなしとげました。この初飛行からおよそ7年後、航空機は実用化の時代を迎えます。実用化にともないパイロット達を悩ませたのは「寒さ」でした。現在と比べると飛行高度が低いとはいえコックピットは吹きざらしのオープンコックピットで、冬ともなれば体感温度は

          フライトジャケットの開発

          【古書探求】電撃の過殺

           以前もご紹介した、明治期に小学校の教員を経て、科学読み物などを出版した石井研堂の著書「電燈の巻」  日本の技術が未熟な時代に、電気について理解して、明治期ならでは解説をし、独自の視点の発明品の着想も書かれています。当時の時代背景も垣間見れてとても面白い。    今日取り上げるのは、電気保安についての一説です。   「僕の覚えているだけでも、電灯線で殺されたのが、だいぶあります。神田の牛肉店の女中、そば屋の若い者、ともに電撃でやられ、人形町の通りかで、電灯線工夫が柱の上で、

          【古書探求】電撃の過殺

          ジャガイモの品種

          ジャガイモと言えば男爵とメークインが日本では100年以上栽培され、圧倒的知名度です。  男爵は初期育成がよく比較的地上部分の成長が早く、早生であるため北海道の輪作体系に合っているため広く普及しました。 メークインは、糖分が多く、低温貯蔵すると甘みが増え、煮込んでも煮崩れしにくい特徴があり普及しました。 しかし、男爵は目が深く調理するときに皮むきがしづらい、皮むき後に変色しやすいという欠点があります。メークインは変形が多く粒揃いが悪く、エグ味の原因となる有毒なグリコアルカ

          ジャガイモの品種

          【古書めぐり】東京電灯 案内冊子

           電気エネルギーを使った電灯が日本で初めて点灯したのは明治10年のことでした。この電灯公開をはじめとして、以降さまざまな記念式や開設式に臨時に電灯が使われ、ランプよりはるかに明るい夜の灯火として注目を集めるようになります。  この機運のなか、明治15年に東京電灯会社が発足し、日本橋の南茅場町の電灯局で、エンジン式の火力発電が稼働しました。当時は1660灯分の電力供給です。  電気エネルギーは、電灯のほか、交通や産業のなかにしだいに新エネルギーとして進出します。そんな中、明治

          【古書めぐり】東京電灯 案内冊子

          巨大な機械をコンパクトに「トランジスター」

          私たちの生活を支えるコンピュータは、無数の(大規模なものは数百億個)のスイッチの集合体といえます。誕生当時はオフィスビルのワンフロア全部を占める巨大な機械で、手軽に使えるものではありませんでした。それを手のひらに載るほどコンパクトな道具に変身させた主役はトランジスターという部品です。 トランジスターは、簡単にいえば電気信号で動くスイッチで、信号を強める(増幅する)働きを持ちます。基本の形は3つの端子があって、その2つの間に電流が流れるか流れないかを3つ目の端子に流す電流

          巨大な機械をコンパクトに「トランジスター」

          ロケット燃料

           打ち上げ用の宇宙ロケットは、推進剤に点火して発生する燃焼ガスを吹き出して進む仕組みです。燃料には固体と液体の2種類があります。固体燃料型は構造がシンプルで扱いやすく、ロケット花火として数百年以上もの歴史があります。しかし、推力のコントロールがやりにくい難点があります。液体燃料型は構造が複雑ですが、推力を調整したり、一度止めてまた点火することもできる点で優れています。  今、宇宙開発で活躍しているロケットは、すべて液体燃料型です。この仕組みを考えたのはロケットの父とも呼ばれ

          ロケット燃料

          【古書巡り】電燈の巻

           明治期に小学校の教員を経て、科学読み物などを出版した石井研堂の著書「電燈の巻」を古書店で見つけたので、10、000円と高かったが購入しました。  日本の技術が未熟な時代に、電気について理解して、明治期ならでは解説をし、独自の視点の発明品の着想も書かれています。当時の時代背景も垣間見れてとても面白い。   内容の一部を抜粋してご紹介します。   「第3話 自動機械」  今日、力というものに人馬の力・蒸気・電気の力などがあるが、そのもとは皆“食物”から来る。人も馬も、肉や野菜

          【古書巡り】電燈の巻

          天ぷら盛り付けロボット

          食品は一つひとつの形が微妙に違い立体的に盛り付けるのは難しい。ロボで盛り付けできると外食産業での省人化につながる。 奈良先端科学技術大学の研究チームは、天ぷらの立体的な盛り付けロボットを開発した。見本画像を参考にして人工知能(AI)技術で盛り付け動作を生成する。天ぷらの把持候補点を絞り込むなど、学習データをこれまでの30分の1に抑え、少ない学習で立体盛り付け動作ができるようになった。 天ぷら以外にも、積み方や見せ方に付加価値のある分野で活躍が期待される。 『参考資料』

          天ぷら盛り付けロボット

          呼吸するロボットクッション

          「ロボティクスで、世界をユカイに。」を掲げてロボットの企画・開発するユカイ工学株式会社は、9月20日から呼吸するクッション「fufuly」を発売する。 「fufuly」は、呼吸するように、ふくらんだり縮んだりする不思議な呼吸誘導型のロボットクッション。子供や犬、猫を抱っこしている時に感じる呼吸を感じられる。 これはリラックスできそうだ!! 『参考資料』 ユカイ工学オンラインストア https://store.ux-xu.com/products/fufuly

          呼吸するロボットクッション

          光ると冷たくなる物質

          冷却する素子として現在普及しているのは、電気を通すと片方の面が熱を放ち、反対の面が吸熱して冷却する効果がある「ペルチェ素子」があります。しかし、ペルチェ素子は、熱を逃がす場所が必要になるという欠点があります。 千葉大の研究チームが今回開発した材料は、特定波長のレーザー光を照射すると吸収して発光します。このときに当てられた光よりも強いエネルギーを持つ光を放出するという特徴があります。エネルギーが光に変換されるため、物質の持つ熱エネルギーが奪われて冷えます。10分ほど光を当て続

          光ると冷たくなる物質

          技能五輪国際大会

          フランス・リヨンで9月11日から14日に開催された技術のオリンピック「第47回技能五輪国際大会」が閉幕しました。今大会は国を挙げて大会に挑んだ中国、韓国が多くの競技で圧倒的な強さを見せつけたようです。 あまり知られていない技能五輪ですが、競技職種は、機械系(9職種)金属系(5職種)建設・建築系(9職種)電子技術系(5職種)情報通信系(3職種)サービス・ファッション系(10職種)あわせて41職種の種目があります。日本の物作りを支える技術者達の代表が戦います。 2028年に開

          技能五輪国際大会