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<今日の雑談>
ちょっと大げさな物言いになりますが、「生きる意味」を見つけたくなった時、人によっては自分の命でギャンブルをしたくなるようです。
今日は『ハンティング・ISIS』というドキュメンタリーをアマプラで観ていました。
イスラム国と戦うクルド人民防衛隊に、志願兵となって参戦した数人の西洋人(アメリカ人、スウェーデン人、イタリア人、ノルウェー人など)に密着取材したドキュメンタリーです。
戦闘地域で交戦中にもカメラが回っているので、銃弾が飛んでくる音や自爆攻撃で重傷を負った人が映像に収められていて、これを見た後にハリウッドの戦争映画は見れないなと思いました。
いくつもの印象深いシーンや言葉があったのですが、登場する兵士たちが共通して、「イスラム国の残虐な行為を知ったら傍観者ではいられなかった」と考えていて、臆病なボクは「そう考えてホントに戦地に行っちゃう人が結構たくさんいるんだ!」と驚きを隠せませんでした。
それを行動に移す背景にも興味深い点がありました。
純粋な怒りや現地住民への同情があると同時に、「生きる意味」や「使命感」を求めてイラクやシリアに渡った人が多かったのです。
だから一時帰国した登場人物のほとんどは、数か月後にまた中東へ旅立っていきました。報酬なし、渡航費は自腹でですよ。
これを「自分探し」と言っては失礼なのかもしれませんが、志願兵たちが口々に、「充実している」「幸せだ」と話していて、この人たちは自分の命でギャンブルに打って出たんだなと思いました(決して悪い意味ではなく、敬意をこめて)。
たしかに、映像で見た戦場では、文字通り生存をかけた戦いが繰り広げられていて、富も名声も吹き飛んでしまうような圧倒的な緊張感がありました。
テネシー州から来た28歳のジェレマイアが言った言葉が特に印象的でした。
命を狙われているという感覚に、興奮する。
力がみなぎる。
そこが分かれ道だ。
1つは、力を人類のために使うこと。
兵に志願して、他の人を生かし、生き延びさせる。
もう1つは心の崩壊だ。
ISISの頭からガソリンをかけ、火をつけることもできる。
躊躇なくね。
そんなことを人に言ったら、野蛮だと思われる。
でも、僕らはそこまで壊れてる。
たしかにぶっ壊れてるし、ぶっ壊れていくのだと思います。
サイコパスの特徴と重なるところもある。
でも、違う風景にも彼らは惹かれていたのだろうなとも感じました。
それは、ISISから奪還した街に、住民が戻ってきた場面です。
戻ってきた住民たちの中に、小学生ぐらいの男の子たちが3人いました。
彼らは、ほんの数時間前まで空爆と銃撃戦をやっていた街の通りを、サッカーボールを持って弾むように歩いていたのです。
あんな風景を、自分たちが取り戻したんだと思えたなら、それはもうボクなんかには一生味わえない幸福感だろうなと思ったのでした。
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