著者:村上信夫
発行元:日本経済新聞社
帝国ホテル厨房物語まとめ
通称、ムッシュ。ムッシュと言ったら、ムッシュかまやつか、帝国ホテル元総料理長の村上信夫さんだ。帝国ホテルの料理長として腕を振るうだけでなく、今日の料理に出演し、日本の家庭にフランス料理を広めた人。ムッシュの料理に対する愛情と、帝国ホテルの奥深さがよくわかります。
帝国ホテル厨房物語を読んだ理由
ムッシュの人生が気になったので
帝国ホテル厨房物語で仕事に生かせるポイント
仕事を好きになることが何よりも重要
帝国ホテル厨房物語の目次
十二歳の旅立ち
元気な小僧、調理場に立つ
日本一の調理場へ
戦場のカレーライス
料理人として再出発
至高の味をパリで学ぶ
料理長は大忙し
帝国ホテルの味を守って
帝国ホテル厨房物語の感想
帝国ホテルは好きなホテルの一つですね。ご飯を食べるのも最高ですし、宿泊するのも最高です。なお、宿泊するのであれば、上高地帝国ホテルが一番好きです。
さて、そんな帝国ホテルの総料理長を長年にわたって務めたのが、この本の著者である村上さん。幼い頃、両親を亡くし、小学校をギリギリで卒業。「料理人になろう!」と心に決めて、様々なお店で働き、帝国ホテルの料理人に。帝国ホテルの料理人というと響きはいいけれど、採用されたのは下っ端の見習い。そんな状況に不満を漏らさず、修行を積み、料理人としての経験を重ねているうちに、戦争に。フランス料理が士官の食事である海軍ではなく、向かったのは陸軍。中国北部で終戦を迎え、シベリア抑留。ようやく帰国をするも、職場であった帝国ホテルはGHQに接収されており、フランス料理が作れない日々。日本が独立を果たすと、大使付き料理人としてベルギーに。本場ヨーロッパでフランス料理を学び、帰国。帝国ホテルの料理人として働きながら、東京オリンピック選手村の料理人としても腕を振るう。そして、「きょうの料理」への出演をきっかけに、お茶の間の顔に。
料理が大好きなやんちゃ坊主は、日本を代表するシェフに。料理が好きで、仲間が大好きで、そんなシェフの生き方に、ただただ感動。自宅を構える松戸から常磐線と千代田線を乗り継いで職場である帝国ホテルに勤務していただなんて。
日本におけるフランス料理の親方は、誰からも愛される親方だったんだと、実感。
タイトル:帝国ホテル厨房物語
著者:村上信夫
発行元:日本経済新聞社