日々の逃避

ある大学教員の単なる独り言です。研究室を立ち上げた2006年10月からずっと書いています。

エアコンが壊れた。。。

昨日から研究室のエアコンが動かなくなった。パネルに無情に表示されるエラーの文字。悲しい。

エアコンは大学が管理している設備なので、昨日の夕方に大学の事務に連絡したところ、メンテナンス業者が今日来てくれた。早い。たまたま学内で用事があったとのこと。

室外で調べたり、室内のエアコンを分解して調べたりした結果、どうやら室外機が故障していることがわかった。しかも、室外機が古いから修理用の部品がおそらくない・・・とのこと。じゃあこの機会に、ぜひエアコンのシステムを新しく更新してください・・・・・・!関係部署のみなさま、早めにご対応いただけるとうれしいです。。。

でもまぁ、今日は最高気温が24℃でかなり涼しかったけど、明日から真夏日に戻ってしまうらしいから、暑さ対策をなんとかしないとなぁ・・・。事務に電話して相談したところ、スポットクーラーを貸してもらえることになった。学生さんたちの居室と自分の居室の2部屋分、計2台。さっそく学生さんたちに取りに行ってもらった。そして研究室に到着したスポットクーラーが・・・

これ。手前の吹き出し口から冷風が出て、奥の排気口から熱風が出る。まぁ、室内機と室外機が一体化したエアコンだな。

試しに運転してみたところ、予想よりも冷たい冷気が順調に出ることがわかった。部屋に設置されたエアコンの性能ほどではないけれど、明日以降また気温が30℃近くになったとしてもなんとかなりそう・・・(たぶん)。

それにしても、うちの大学はいろいろな設備が古いんだよなぁ・・・学費を値上げして増えた収入は、設備改修にも使って欲しい。ぜひお願いしたい。

情緒不安定さに振り回された結末

今日見た映画は、2013年に公開された「鑑定士と顔のない依頼人」。イタリアで製作された映画らしく、アメリカ映画とは雰囲気が決定的に異なる。

ストーリーそのものは比較的単純だ。この映画の主人公は、天才的な審美眼を誇る鑑定士ヴァージル。ある日、「資産家の両親が残した絵画や家具を査定してほしい」という依頼の電話を受けたヴァージルは、その依頼人の屋敷にやってくる。しかし、依頼人の女性であるクレアは、屋敷内のどこかにある隠し部屋にこもったまま姿を現さない。その隠し部屋の場所を突き止めたバージルは、我慢できずに部屋をのぞき見てしまい、クレアの美しさに心を奪われる。しかしこのクレアの問題点は、狂気とも思える情緒不安定さ。ヴァージルはクレアにどんどんのめり込んでいく。さらにヴァージルは、その屋敷の床に、もしそれが本物なら歴史的発見となるある美術品の一部を見つけてしまう。ヴァージルは多くの不審を抱きながらも、その女性の依頼を断ることができなくなってしまった。年齢が離れた二人の恋愛映画・・・と思いきや、最後にどんでん返しがあり、ヴァージルはすべてを失い失意の底に突き落とされる。

映画を見ているうちにこのどんでん返しは予想できるので、その意味では陳腐なストーリーかもしれない。こんな情緒不安定な女性とはさっさと離れた方が良いのに・・・と思ってしまうけれど、だからこそ離れられない複雑な心理描写。人間の生き様をいろいろ考えてしまうような映画。

ガレット

5時半から朝ご飯を食べる必要があったので、今日は日曜日だけど5時に起きてみた。眠い。13時ごろから外出。東京の最高気温は35℃・・・暑い・・・暑すぎる。しかも湿度が高いので、ものすごく不快な感じがする。

今日のおやつはこれ。ガレット。ガレット(galette)はフランス料理で「丸く焼いた料理」という意味があるらしい。何回食べても美味しい。

紀元前7000年前のある日、フランスの北西部にあるブルターニュ地方で、そば粉で作ったおかゆを平らな石の上にこぼしてしまった女性がいた。太陽の光で熱くなっていた石の上でおかゆが固まってしまったけれど、その固まりがとてもおいしい!・・・という出来事をきっかけとして、フランス語で「小石」を意味する「ガレ(galet)」から名付けられたのが、このガレットらしい。

ちなみにガレットがフランス全土に広まったのは、17世紀の国王ルイ13世(1601-1643年)の時代。ルイ13世の妻であるアンヌ王妃がブルターニュ地方を訪れたとき、庶民の主食のガレットを食べてとても気に入り、宮廷料理に取り入れたことから広まった。ちなみに、生地がそば粉から小麦粉に変更し、牛乳、バター、砂糖などを加えてできた「ガレットに似た甘い食べ物」がクレープの誕生物語。

食べ物が誕生した歴史を調べると、いろいろな物語が見えてきて面白い。

大谷さん、すごい・・・

大谷翔平がメジャーリーグ史上初の「50-50(50本塁打-50盗塁)」を達成!しかも3打席連続ホームラーンで51-51まで記録を伸ばして、しかも1日10打点!すごい、すごすぎる・・・・・・!

自分は昔からスポーツ全般を見ることが好きで、特に野球・陸上・ラグビー・サッカーが好きだ。

ラグビーは、従兄弟が元・日本代表だったことから興味をもって、高校生のときの体育の授業で習ってさらに面白く思うようになった(例えば体育の授業が週2回あったとすると、それは「体育」ではなくて、「体育(サッカー)」「体育(ラグビー)」とかだった。今思い返してみても、珍しい高校だったと思う)。野球・陸上・サッカーは、小さい頃から友達と遊んでいるうちに面白くなった。

とは言っても、その中で、小さい頃からずっと変わらない熱量で興味を持っているのが野球だ。小さい頃のテレビ中継は巨人一択だったし、小学1年生のころに親に本屋で買ってもらった「野球がうまくなる本」の中に登場する選手は巨人選手ばかり・・・・・・という極端な時代を経て、今年のような「なぜか投高打低」の打てない時代のプロ野球も見ているけれど、今年のメジャーリーグはとにかく面白い。その主役の大谷翔平選手がとにかくすごい。

メジャーリーグで(おそらく・・・)2年連続で本塁打王を取る(2位と10本以上差をつけているので、今年も取れるはず・・・)日本人なんて、もう二度と現れないんじゃないかなぁ。ピッチャーは日本人でも活躍できるけれど、バッターのパワー領域のタイトル(首位打者や打点王ではなく、本塁打王)を日本人が取るなんて、夢みたいだ。大谷翔平の全盛期を生で見ることができるなんて、とても幸せなことだと思う。

予想以上に良い映画

23時ごろから見始めた映画は2022年に公開された「僕を育ててくれたテンダー・バー」。家庭を放置する父と別れた母に連れられ、伯父や祖父母がが暮らす母の実家にやってきた少年JR(J.R.モーリンガー)が、伯父チャーリーや彼の経営するバーの常連客との交流を通して成長する日々が描かれている。父親と離れて暮らすJRにチャーリーが教える「男としての生き方」が面白い。そして、祖父役は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドク(クリストファー・ロイド)。ドクがいい味を出している。番組表の予告を見て面白そうだったから見始めてみたけれど、予想以上に良い映画だった。

 

そりゃそうだ・・・

若い頃は、誰が総理大臣になってもほとんど気にならなかった。でも年齢が高くなってくると、日々の生活やら自分の将来やら国際情勢やらを考えることが増えるので、

「まともな価値観でリーダーシップを発揮できる人が総理大臣になってくれーーー」

という気持ちがかなり強くなる。

自分は今、国立大学に勤めているので、国からの横やりに何かと影響を受けやすい環境にいる。それもあって、総理大臣の人選はかなり気になる。やばい人だけは総理大臣になって欲しくない。

そんな最近、台本や想定問答がない質問にクリアに答えられない「あの人」の支持率(自民党員限定の世論調査による)が急落しているらしい。どんな質問に対しても、論点をずらした抽象的なことしか言えないし、どんな記者会見でも原稿を読みまくる。「中身がないことがバレてきている」「無能」とまで書かれた記事も出てきた(これとかこれとか、その他多数)。

そりゃそうだ・・・・・・この人の話す内容を聞くたびにイライラするしな・・・・・・まともに答えている場面をほぼ見たことがない・・・・・・大臣をやっていたころから中身がない発言ばかりしていたけれど、まったく成長していないんだろうなぁ・・・・・・。

もし、表面的な人気投票だけでこの人が自民党総裁(=ほぼ自動的に総理大臣)に選ばれてしまったら、世界と渡り合えなくなった日本は破滅すると思う。しかも、日本国内のあらゆるシステムも破壊されると思う。いや、もう、本気でそう思う。

というわけで、自民党総裁選挙にとても注目している今日この頃。

新宿へ

今日は月曜日だけど祝日。ふと思い立って、お墓参りに行くことにした。

昼ご飯を食べたお店は、完全菜食(ヴィーガン)の食事が出される「アインソフジャーニー新宿」(ここ)。健康的な軽めの食事が出てくると思ったら、意外とボリュームがある料理の数々だった。

昼食後には、寺院を2ヶ所回ってお墓参り。

その後、高島屋に入って店内をぷらぷらと歩いてみた。高島屋に入ると必ず寄るCalvin Kleinのお店に行ってみたところ、秋・冬向けの良さげな長袖シャツがあった。いろいろ試着して、結局3着を購入。散財気味・・・。

ひどい・・・

そりゃそうだろーーー、と思ってしまう大学教員に関するニュース。こんなニュースが自分の出身大学について報じられると、なんだか悲しい気分になる。学生さんがかわいそうすぎる・・・

---------------------------------------------
マークシート、勘で記入してはダメ? 試験の「不自然な回答」「一律0点」が波紋、早大「問題があった」と教授を厳重注意(J-CASTニュース)(→
この記事
---------------------------------------------

(講師以上の)すべての大学教員に共通している義務は「講義」だけだと思う。講義以外にも、研究室を構えて学生の配属を受け入れている大学教員は、所属学生に対する研究指導も義務になるだろう。

大学上層部は教員に対して、「論文を書け」「研究費を取ってこい」「広報活動に協力しろ」「学内の委員会業務をこなせ」・・・と指示を出してくる。しかしそれらは、努力目標ではあるけれど、義務ではない。つまり大学教員にとって、講義は最も誠実に向き合わなければいけない業務だと個人的には思っている。

その重要な業務において、採点作業で自分が手を抜くために、学生に不利になってしまうことをまったく気にしないような人は、大学教員を辞めた方が良いと思う(単位授与者としての自覚も感じられないし)。

マークシート式の問題だけを出題すること自体には問題はない。しかし、マークシート式の問題では、その学生が「理解して解答して正解した」のか「適当に解答して正解した」のか、区別がつくわけがない。マークシート方式を採用している時点で、運だけに頼った正解についても許容していることになる。学生の理解力を正しく評価したければ、採点が大変でも記述式問題を増やせば良い。あるいは、マークシート式問題であっても、複数の解答が組み合わさって初めて正答になるようにするとか、選択肢をかなり増やすとか、(効果の限度はあるけれど)いくらでも工夫できる。そんな工夫を努力することなしに、

●「不自然な解答」と教員が判断した答案は無効にすると事前に通知
● この注意事項を無視した答案は、一律で0点

という方法で採点してしまうこの大学教員は最低だと思う。「教員が判断した」なんて、思いっきり主観が入ってますってば。学生からの訴えを受けて、大学がこの教授を厳重注意してくれて良かった。

マークシートは出題者・採点者側の手間が減る出題方式だ。自分が楽をしたそのツケを相手に払わせるなんて、学生さんたちがあまりにもかわいそう。

卒業生たちと飲みに行ってきた(今週も)

先週木曜日に引き続き、今日も卒業生たちと飲みに行ってきた。夕方に研究室にやってきたのは、研究室第13期生の同期のKmくんとMrさんの二人。しばらく滞在してから、三人で飲みに行った。お店は和食の「和(Kazu)」(ここ)。二人がなぜ研究室に来てくれたかというと・・・

ご結婚、おめでとうございます!

いつ結婚するんだろうーーーとずっと思っていた二人が結婚して、とてもうれしいです。末永くお幸せに。今日二人が選んだのは魚介料理が中心のお店だった。ビールや日本酒を飲みながら、19時ごろから23時ごろまで滞在。

お通しが5品も出てきた。

(左)タコ塩レモンと(右)マグロのレアカツ、など。

これは面白い

日曜日。21時ごろから見始めた映画が、意外と面白かった。今日見たのは2021年に公開された「トゥモロー・ウォー」。主演は、「ジュラシック・ワールド」でおなじみのクリス・プラット。

ストーリーは、一見すると、よくありがちな未来への瞬間移動だ。

2020年のある日、世界中が注目しているサッカーの試合中のグラウンド(ピッチ)に、青白いプラズマのような何かが大量に発生する。その光の中から、重火器を構えた軍隊が現れた。その中心人物が世界に向けて言い放った衝撃的な事実・・・

「私たちは30年後から来た」「人類は30年後に未知の生物と戦争になり、敗北する」。

人類が生き残るための手段は、現代から民間人と兵士を未来に送り、戦いに参加すること。総人口が50万人になってしまった荒廃した未来に向けて精鋭部隊と物資を送り出したものの、生還率は30%に満たないという悲惨な状況が続く。その後、民間人を対象とした(本人の意思を完全に無視した)徴兵制度が始まってしまい、世界中で反戦運動が広がっていた。元軍人の高校教師である主人公も無理矢理徴兵されてしまう。未来に転送された主人公は、地球の未来(と娘)のために全力で立ち上がる。

この映画の見所は「未来への移動」+「知性を持った未知の生物との銃撃戦」。この未知の生物が異様に強い。そんなに期待しないで見始めたんだけど、かなり面白かった。おすすめ。

微妙です

夜。映画チャンネルで流れてきたのが、2023年公開の「リゾート・バイト」。ホラー映画らしかったので見てみたけど・・・演技・演出・映像のどれをとっても、かなり微妙。正直な感想は「駄作」。

後から映画サイトを見てみたら、かなり酷評されていた。やっぱりみんなそう感じるんだな・・・それにしてもすごい言われようだな。でもまぁ、低予算のB級ホラー映画、と考えれば、このクオリティでも十分なのかもしれないけど・・・。

完全に個人的な偏見になるけれど、日本のホラー映画のレベルは全般的に高くはないと感じている。顔のどアップやら急に大きくなる音やら暗がりの不気味さやら、日本のホラー映画では「怖がらせ方」のパターンが数えるほどしかない。一方、外国のホラー映画では、「怖がらせ方」のパターンが日本のホラー映画よりもはるかに多い。ホラーに限らず、外国映画は日本映画と比べ、深層心理に基づくストーリー展開が優れている作品が多い。日本人と外国人の国民性の違いなのか、文化的・宗教的な背景の違いなのか、創造性の違いなのか・・・何に由来する違いなんだろうとふと思う、

卒業生たちと飲みに行ってきた

今日は卒業生の二人が研究室にやって来て、そのまま三人で飲みに行った。お店はスペインバル「PEP Spanish Bar」(ここ)。料理がとにかく美味しくて雰囲気も良いお店で、研究室の飲み会も2回ぐらい開催したことがある。

パエリア。

恥ずかしいからブログ用の写真では顔は隠しておきます・・・!のお二人。この某くんと某さんがもう20代後半になっているなんて、月日が経つのはあっという間だよなぁ・・・と感慨深くなる。またぜひ飲みにいきましょうーーー。

夜に見た映画は「きさらぎ駅」。分類としてはホラー映画になるとは思うけど、映像自体はそこまで怖くはなかった。

2004年、この世には存在しない「きさらぎ駅」(異世界の駅)にたどり着いた体験談をネット上の掲示板に投稿していた女性がいた。あるとき突然その投稿が止まり、その女性は二度と掲示板に現れることはなく、現代版神隠しと呼ばれるほど話題になった。十数年にわたり謎とされてきた「きさらぎ駅」について、大学で民俗学を学ぶ主人公の学生が卒業論文の題材にすることを決めた。「きさらぎ駅」の投稿者とされた女性と接触することに成功した主人公。しかし主人公もその異世界駅に迷い込んでしまい、運命が大きく狂ってしまう。

いろいろな映画サイトで調べてみると、「おもしろくない」という声が多かった。確かに、低予算の(?)CGによるチープ感が目立ってしまう映画だった。ただ、作品全体を通してみると、「何よりも怖いのは人間の悪意」というメッセージが伝わってきて、所々でゾクッとする薄気味悪さを感じられる映画になっている。言われているほど悪い映画ではないかも。

誕生日

昼ごろ、教員室に研究室の学生さんたちみんなが入ってきて、誕生日を祝ってくれた(※ ちなみに実際の誕生日は、学生さんたちの夏休み期間中の日なので、別の日です)。そして、プレゼントを頂いてしまった。頂いたのは、

コーヒー豆(3種。しかも焙煎の度合いが全部異なる)

アウトドアでも使えるコーヒー用品一式。耐熱ガラスのHARIOの商品「HARIO OUTDOOR」。コーヒー豆を手挽きできるミルとか、マグとか、いろいろ全部入っていた。おーーー、すごいーーー。しかも、箱の底には、これらを全部収納するための専用のバッグが入っていた。

収納してみたところ。ぴったり。

自分はコーヒーを毎日1L以上飲む人だ。朝食のときに2杯(計500mLぐらい?)、日中には、基本的には500mLのペットボトル1本。いつか自宅で本格的にコーヒー豆を挽いたりしてみたいなーと思っていて、頭の中の「買いたい物リスト」にこんなセットが入っていたのだ。

みなさんどうもありがとうーーー。

テスラ

土曜日。今日見た映画は、録画してあった「テスラ エジソンが恐れた天才」。孤高の発明家であるニコラ・テスラの伝記的な映画。電流戦争でエジソンに勝利したにも関わらず、天才であるために孤独な人生を歩んでしまったテスラの半生が描かれている。

題材は面白い。天才テスラの生き様が興味深い。ただ残念なことに・・・映画の脚本と演出がひどい。静止画の背景の前で演じたチープな映像やら、最後にテスラの歌を聴かされる謎な演出(一気に冷める)。なんだこりゃ・・・これ、お金を払って映画館で見ていたら、怒りたくなるレベルかもしれない。映画.comでこの映画の採点を見てみたら、予想通り低い2.6点だった。まぁ、そりゃそうかも・・・。

ファンタジーなホラー

金曜日の夜に見た映画は「スケアリーストーリーズ 怖い本」。原作は、内容と挿絵が恐ろしいため、全米で学校の図書館に置くことに対する賛否の論争が起こった児童書シリーズ。

ストーリーは単純。ハロウィンの夜に、ある屋敷に忍び込んだ子どもたちが一冊の本を見つけてしまう。その本を持ち帰った次の日から、その屋敷に忍び込んだ子供たちが一人ずつ消えてしまう。その本の空白ページには毎晩のように新しい物語が付け加えられ、その通りに物事が進む恐怖・・・という話。

児童書が原作なので、大人のホラーというよりは、ファンタジー要素が強いホラーに仕上がっている。自分の周りの人間が物語り通りに消えてしまう、という、ある意味で古典的なストーリー。不幸な少女(不気味な本の執筆者)の過去を探るサスペンス部分は、それなりに緊迫感があった。総合的な評価としては、結構おもしろかった。