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中国粉ミルク汚染、関係者に死刑判決

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2009年1月22日】

中国で有害物質メラミンが混入された粉ミルクを飲んだ多数の乳幼児らに被害が出た事件で、河北省石家荘市中級人民法院(地裁)は22日、メラミン入りの原料を製造・販売し、公共安全危害罪などに問われた張玉軍被告ら3人に死刑(うち1人は執行猶予2年)を言い渡した。粉ミルク汚染事件で判決が出たのは今回が初めて。

読売新聞によると、地裁は、上記の3人以外に、粉ミルクを製造し、劣悪品生産・販売罪に問われた同市のメーカー「三鹿集団」の田文華・前会長に無期懲役の判決を言い渡した。

日刊スポーツによると、汚染粉ミルク事件で乳幼児ら約29万6000人が腎臓結石などにかかり、うち6人が死亡した。今回の厳しい判決は、中国産食品に対する国内外の不信感が強まる中、「食の安全」問題を重視していることをアピールする狙いもあるとみられる。 張被告は2007年から昨年8月にかけて、タンパク質の含有量を高く見せかけるため、メラミンを混入りの有害物を製造した。仲介業者らを通じて牛乳業者に販売し、三鹿集団が粉ミルクの原料として購入していた。

日刊スポーツによると、三鹿集団はメラミンが検出された後も汚染粉ミルクの製造、販売を続けたため、田被告ら経営幹部4人が劣悪品生産販売罪に問われた。同社も4937万元(約6億4000万円)の罰金判決を受けている。

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