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「セスク・ファブレガス」の版間の差分

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|身長=180cm<ref name=official>[http://www.cescfabregas.com/ca/sobre-mi/perfil Fitxa] Web Oficial de Cesc Fàbregas</ref>
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|背番号=4
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|利き足=右足
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|年2=2011-2014|クラブ2={{Flagicon|ESP}} [[FCバルセロナ|バルセロナ]]|出場2=96|得点2=28
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|クラブ成績更新日=2019年1月11日
|代表年1=2002-2003|代表1={{ESPf}} U-16|代表出場1=8|代表得点1=0
|通算出場=517|通算得点=81
|クラブ成績更新日=2023年7月2日
|代表年2=2003-2004|代表2={{ESPf}} U-17|代表出場2=14|代表得点2=7
|代表年3=2005|代表3={{ESPf}} U-20|代表出場3=5|代表得点3=0
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|代表年4=2004-2005|代表4={{ESPf}} U-21|代表出場4=12|代表得点4=8
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|代表年5=2006-|代表5={{ESPf}}|代表出場5=110|代表得点5=15
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|代表成績更新日=2016年6月27日
|監督年1=2023- |監督チーム1={{Flagicon|ITA}} [[カルチョ・コモ|コモ]] [[イタリアのサッカークラブの下部組織|プリマヴェーラ]]
}}
|監督年2=2023- |監督チーム2={{Flagicon|ITA}} [[カルチョ・コモ|コモ]] B
'''セスク・ファブレガス''' (Cesc Fàbregas) こと'''フランセスク・ファブレガス・ソレール'''（Francesc Fàbregas Soler, [[1987年]][[5月4日]] - ）は、[[スペイン]]・[[カタルーニャ州]]{{仮リンク|アレニズ・ダ・マール|ca|Arenys de Mar}}出身の[[プロサッカー選手|サッカー選手]]。[[ASモナコ]]所属。ポジションは[[ミッドフィールダー]]、[[フォワード (サッカー)#0トップ|フォワード]]。愛称は「'''セスク''' ('''Cesc''') 」。
|監督チーム3={{Flagicon|ITA}} [[カルチョ・コモ|コモ]] （暫定）|監督年3=2023-}}
'''セスク・ファブレガス'''（Cesc Fàbregas）こと'''フランセスク・ファブレガス・ソレール'''（Francesc Fàbregas Soler, [[1987年]][[5月4日]] - ）は、[[スペイン]]・[[カタルーニャ州]]{{仮リンク|アレニズ・ダ・マール|ca|Arenys de Mar}}出身の元[[プロサッカー選手|サッカー選手]]。現役時代のポジションは[[ミッドフィールダー]]、[[フォワード (サッカー)#0トップ|フォワード]]。愛称は「'''セスク''' ('''Cesc''') 」。


== 経歴 ==
== クラブ経歴 ==
=== クラブ ===
=== バルセロナ ===
[[FCバルセロナ]]の[[カンテラ]]で育つ。ここで[[リオネル・メッシ]]や[[ジェラール・ピケ]]らと共にプレーした。2003年の[[2003 FIFA U-17世界選手権|U-17世界選手権]]にU-17スペイン代表の一員として出場し準優勝を果たす。自身も5ゴールを挙げて得点王となると共に、大会最優秀選手に選出された。FCバルセロナでも才能は認められていたものの、トップチームには[[シャビ・エルナンデス]]や[[アンドレス・イニエスタ|イニエスタ]]などの同ポジションの選手がいたため、大会後間もなく才能に惚れ込んだ[[アーセン・ヴェンゲル]]率いる[[アーセナルFC|アーセナル]]がスペイン、イングランドの労働法の隙間やFCバルセロナの会長選という期間を狙って移籍金なしで獲得した。その後、裁判所からFCバルセロナへの85万7000ユーロの支払い命令が下った。
==== バルセロナ ====
[[FCバルセロナ]]の[[カンテラ]]で育つ。ここで[[リオネル・メッシ]]や[[ジェラール・ピケ]]らと共にプレーした。[[2003年]]の[[2003 FIFA U-17世界選手権|U-17世界選手権]]にU-17スペイン代表の一員として出場し準優勝を果たす。自身も5ゴールを挙げて得点王となると共に、大会最優秀選手に選出された。FCバルセロナでも才能は認められていたものの、トップチームには[[シャビ]]や[[イニエスタ]]などの同ポジションの選手がいたため、大会後間もなく才能に惚れ込んだ[[アーセン・ヴェンゲル]]率いる[[アーセナルFC|アーセナル]]がスペイン、イングランドの労働法の隙間やFCバルセロナの会長選という期間を狙って移籍金なしで獲得した。その後、裁判所からFCバルセロナへの85万7000[[ユーロ]]（約1億2000万円＝当時）の支払い命令が下った。


==== アーセナル ====
=== アーセナル ===
[[ファイル:Arsenal v Stoke City FC - Cesc Fabregas dribble.jpg|thumb|left|200px|アーセナルでキャプテンとしてプレーするセスク]]
[[ファイル:Arsenal v Stoke City FC - Cesc Fabregas dribble.jpg|thumb|left|200px|アーセナルでキャプテンとしてプレーするセスク]]
[[パトリック・ヴィエラ]]の放出に伴いチームの舵取りを委ねられた2005-2006シーズンには、シーズン当初は経験不足を感じさせるプレーも多かったものの、シーズンが深まるにつれて調子を上げ、それにつれチームも波に乗っていった。[[UEFAチャンピオンズリーグ]]の[[ユヴェントスFC|ユヴェントス]]戦ではゲームを支配し、自ら先制点を奪う活躍を見せてチームの勝利を演出。前任者ヴィエラの眼前でその穴を埋めたことを示してみせた。
[[パトリック・ヴィエラ]]の放出に伴いチームの舵取りを委ねられた2005-06シーズンには、シーズン当初は経験不足を感じさせるプレーも多かったものの、シーズンが深まるにつれて調子を上げ、それにつれチームも波に乗っていった。[[UEFAチャンピオンズリーグ]]の[[ユヴェントスFC|ユヴェントス]]戦ではゲームを支配し、自ら先制点を奪う活躍を見せてチームの勝利を演出。前任者ヴィエラの眼前でその穴を埋めたことを示してみせた。


2006-2007シーズンより、ヴィエラが背負っていた背番号'''4'''を受け継ぐことになった。シーズンオフより移籍の噂が絶えなかったが、新たにアーセナルと8年契約を結んだ。また[[2007年]][[1月]]に発表された「2006年UEFA.comユーザーが選ぶベストイレブン」に、唯一10代で選ばれた。また、同シーズンはプレミアリーグで[[アシスト_(スポーツ)|アシスト]]ランキング1位となった。
2006-2007シーズンより、ヴィエラが背負っていた背番号4番を受け継ぐことになった。シーズンオフより移籍の噂が絶えなかったが、新たにアーセナルと8年契約を結んだ。また2007年1月に発表された「2006年UEFA.comユーザーが選ぶベストイレブン」に、唯一10代で選ばれた。また、同シーズンはプレミアリーグで[[アシスト (スポーツ)|アシスト]]ランキング1位となった。


[[2008年]][[11月29日]]の[[FCディナモ・キエフ]]戦からは[[ウィリアム・ギャラス]]に代わってキャプテンを任されている。アーセナルでは[[トニー・アダムス]]に次ぐクラブ史上2番目の若さとなるキャプテン就任となった。
2008年11月29日の[[FCディナモ・キーウ]]戦からは[[ウィリアム・ギャラス]]に代わってキャプテンを任されている。アーセナルでは[[トニー・アダムス]]に次ぐクラブ史上2番目の若さとなるキャプテン就任となった。


==== バルセロナ ====
=== バルセロナ ===
[[File:Presentación Cesc Fábregas (6045570845).jpg|thumb|left|200px|バルセロナの入団セレモニーでのセスク]]
[[2011年]][[8月15日]]、ユース時代に所属していたFCバルセロナへ5年契約で移籍。移籍金は最大3900万ユーロ（約43億円）といわれる。背番号はアーセナル時代から愛着のある'''4'''。開幕から、本来のポジションとは違うセンターフォワードを任されながらも、3試合連続ゴール。しかし、10月初めの練習中に負傷。3週間の離脱を余儀なくされた<ref>http://www.asahi.com/sports/fb/world/goal/GOC201110010087.html</ref>。しかし、復帰後も離脱前と変わらない活躍を見せる。12月10日の[[レアル・マドリード]]との[[クラシコ]]では、素早いカウンターから[[ダニエウ・アウベス]]のピンポイントクロスをダイビングヘッドで押し込み、試合を決定づける3点目を決めた。12月18日に日本で開催された[[FIFAクラブワールドカップ2011|FIFAクラブワールドカップ]]決勝でも混戦の中からこぼれ球を押しこみ3点目をマークしている。この時、カメラに向かって指を7本立てるパフォーマンスを披露し、準決勝の[[アル・サッド]]戦で左足脛骨を骨折し戦線離脱したチームメイトの[[ダビド・ビジャ]]（背番号7）にゴールを捧げた。
2011年8月15日、ユース時代に所属していた[[FCバルセロナ]]へ5年契約で移籍。移籍金は最大3900万ユーロ（約43億円）といわれる。背番号はアーセナル時代から愛着のある4番。開幕から、本来のポジションとは違うセンターフォワードを任されながらも、3試合連続ゴール。しかし、10月初めの練習中に負傷。3週間の離脱を余儀なくされた<ref>http://www.asahi.com/sports/fb/world/goal/GOC201110010087.html</ref>。しかし、復帰後も離脱前と変わらない活躍を見せる。12月10日の[[レアル・マドリード]]との[[エル・クラシコ|クラシコ]]では、素早いカウンターから[[ダニエウ・アウヴェス]]のピンポイントクロスをダイビングヘッドで押し込み、試合を決定づける3点目を決めた。12月18日に日本で開催された[[FIFAクラブワールドカップ2011|FIFAクラブワールドカップ]]決勝でも混戦の中からこぼれ球を押しこみ3点目をマークしている。この時、カメラに向かって指を7本立てるパフォーマンスを披露し、準決勝の[[アル・サッド]]戦で左足脛骨を骨折し戦線離脱したチームメイトの[[ダビド・ビジャ]]（背番号7）にゴールを捧げた。


==== チェルシー ====
=== チェルシー ===
[[File:Chelsea_2_QPR_1_(15662596926).jpg|thumb|left|200px|2014年、[[クイーンズ・パーク・レンジャーズFC|QPR]]戦でのセスク（右側は[[カール・ヘンリー (サッカー選手)|カール・ヘンリー]])]]
[[File:Chelsea_2_QPR_1_(15662596926).jpg|thumb|left|200px|2014年、[[クイーンズ・パーク・レンジャーズFC|QPR]]戦でのセスク（右側は[[カール・ヘンリー (サッカー選手)|カール・ヘンリー]])]]
2014年6月13日に古巣アーセナルの[[ビッグ・ロンドン・ダービー|ライバル]]である[[チェルシーFC]]への移籍が発表された。背番号はアーセナル、バルセロナ時代に続き'''4'''番となった。開幕戦からボランチとしてレギュラーに定着すると、ともにリーグ最多の18アシスト、2236本のパス成功を記録<ref>{{cite web |url=http://www.soccer-king.jp/news/world/eng/20150527/316457.html |title=今季プレミアでアシスト王のセスク、パス成功本数も断トツでトップに |publisher=サッカーキング |date=2015-5-27 |accessdate=2015-6-1}}</ref>。移籍初年度からプレミアリーグの優勝を飾った。
2014年6月13日に古巣アーセナルの[[ビッグ・ロンドン・ダービー|ライバル]]である[[チェルシーFC]]への移籍が発表された。背番号はアーセナル、バルセロナ時代に続き4番となった。開幕戦からボランチとしてレギュラーに定着すると、ともにリーグ最多の18アシスト、2,236本のパス成功を記録<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.soccer-king.jp/news/world/eng/20150527/316457.html |title=今季プレミアでアシスト王のセスク、パス成功本数も断トツでトップに |publisher=サッカーキング |date=2015-5-27 |accessdate=2015-6-1}}</ref>。移籍初年度からプレミアリーグの優勝を飾った。
2016年12月31日のストーク戦にてプレミアリーグでの100アシストを達成した.<ref>{{citeweb|url= https://www.theguardian.com/football/2016/dec/31/chelsea-stoke-city-premier-league-matchreport |title=Willian double sinks brave Stoke and extends Chelsea run to 13 straight wins|date=31 Dec 2016|work=theguardian.com|accessdate=16 April 2017}}</ref>。2017年2月4日には古巣のアーセナル相手に得点した一方、セレブレーションは控えた。25日のスウォンジー戦でプレミアリーグ300試合出場を達成、またこの時点で、プレミアリーグでのアシスト数102回で歴代リーグ2位タイに並んだ(もう一人は[[フランク・ランパード]])。<ref>{{citeweb|url= https://www.premierleague.com |title=All-time Premier League Player Stats|work=premierleague.com|accessdate=16 April 2017}}</ref>


2016年12月31日の[[ストーク・シティFC|ストーク]]戦にてプレミアリーグでの100アシストを達成した<ref>{{citeweb|url= https://www.theguardian.com/football/2016/dec/31/chelsea-stoke-city-premier-league-matchreport |title=Willian double sinks brave Stoke and extends Chelsea run to 13 straight wins|date=31 Dec 2016|work=theguardian.com|accessdate=16 April 2017}}</ref>。
==== モナコ ====
これにより、セスクは[[ライアン・ギグス]]の367試合よりも約70試合少ない293試合で100アシストを達成した選手となり、2018年にこの記録は[[ギネス世界記録]]に認定された。なお、セスクは2017年に[[リヴァプールFC|リヴァプール]]や[[トッテナム・ホットスパーFC|トッテナム]]で活躍した[[ジェイミー・レドナップ]]氏とともに「2人組で30秒間ボレーパス」に挑戦してギネス世界記録（15回）を獲得している<ref name="Guinness">{{cite web|url=https://www.guinnessworldrecords.com/news/2018/10/cesc-fabregas-plays-his-way-into-guinness-world-records-2019-with-premier-league-544267|title=Cesc Fàbregas plays his way into Guinness World Records 2019 with Premier League assist record|date=2018-10-17|access-date=2023-07-02|publisher=Guinness World Records}}</ref>。
2019年1月11日、[[ASモナコ]]に2022年6月までの3年半契約で移籍<ref>{{citeweb|url=https://www.asmonaco.com/cesc-fabregas-a-las-monaco/|title=Cesc Fabregas à l’AS Monaco|work=AS Monaco Site Officiel|accessdate=12 January 2019}}</ref>。2月2日の[[トゥールーズFC]]戦にて移籍後リーグ戦初ゴールを決めている。


2017年2月4日には古巣のアーセナル相手に得点した一方、セレブレーションは控えた。25日のスウォンジー戦でプレミアリーグ300試合出場を達成、またこの時点で、プレミアリーグでのアシスト数102回で歴代リーグ2位タイに並んだ(もう一人は[[フランク・ランパード]])<ref>{{citeweb|url= https://www.premierleague.com |title=All-time Premier League Player Stats|work=premierleague.com|accessdate=16 April 2017}}</ref>。
=== 代表 ===

[[2006年]][[3月1日]]に[[バリャドリッド|バリャドリード]]で行われた[[サッカーコートジボワール代表|コートジボワール]]戦で[[サッカースペイン代表|スペイン代表]]デビュー。1アシストを記録した。代表デビュー以降、[[リオネル・メッシ]]（[[2005年]]の[[FIFAワールドユース選手権]]準々決勝で対戦）と同い年の[[ティーンエイジャー]]という話題性も手伝って、「超新星」などと称して[[マスメディア]]に取り上げられ、[[2006 FIFAワールドカップ|2006年ワールドカップドイツ大会]]にも出場を果たした。また、[[UEFA EURO 2008|EURO2008]]でのスペイン代表では10番を背負い、その中盤は[[シャビ]]、[[アンドレス・イニエスタ]]、[[ダビド・シルバ]]らと共に「クアトロ・フゴーネス（4人の創造者たち）」と称された。
=== モナコ ===
2019年1月11日、元同僚の[[ティエリ・アンリ]]監督率いる[[ASモナコ]]に2022年6月までの3年半契約で移籍<ref>{{citeweb|url=https://www.asmonaco.com/cesc-fabregas-a-las-monaco/|title=Cesc Fabregas à l’AS Monaco|work=AS Monaco Site Officiel|accessdate=12 January 2019}}</ref>。2月2日の[[トゥールーズFC]]戦にて移籍後リーグ戦初ゴールを決めた<ref>{{Cite news|url=https://www.bbc.com/sport/football/47105527|title=Monaco 2–1 Toulouse|work=BBC Sport |access-date=2 February 2019}}</ref>。

=== コモ ===
2022年8月1日、セリエBの[[カルチョ・コモ]]に移籍した<ref>{{Cite web |last= |date=1 August 2022 |title=Comunicato Como 1907: Cesc Fabregas e Nuovo Kit |url=https://comofootball.com/comunicato-como-1907-cesc-fabregas-e-nuovo-kit/ |access-date=1 August 2022 |website=Como 1907 |language=it-IT}}</ref>。2023年7月1日、サッカー選手として現役を引退することを発表。同時に、引退後はコモのBチームとU-19チームの監督に就任することも発表された<ref>{{Cite news |title=Ex-Arsenal and Chelsea midfielder Fabregas retires |language=en-GB |work=BBC Sport |url=https://www.bbc.com/sport/football/66077796 |access-date=2023-07-01}}</ref>。2023年11月13日監督を務めていたモレノ・ロンゴ氏が解任されたため暫定監督に就任した。

== 代表経歴 ==
2006年3月1日に[[バリャドリッド|バリャドリード]]で行われた[[サッカーコートジボワール代表|コートジボワール]]戦で[[サッカースペイン代表|スペイン代表]]デビュー。1アシストを記録した。代表デビュー以降、[[リオネル・メッシ]]（2005年の[[FIFAワールドユース選手権]]準々決勝で対戦）と同い年の[[ティーンエイジャー]]という話題性も手伝って、「超新星」などと称して[[マスメディア]]に取り上げられ、[[2006 FIFAワールドカップ|2006年ワールドカップドイツ大会]]にも出場を果たした。また、[[UEFA EURO 2008|EURO2008]]でのスペイン代表では10番を背負い、その中盤は[[シャビ・エルナンデス]]、[[アンドレス・イニエスタ]]、[[ダビド・シルバ]]らと共に「クアトロ・フゴーネス（4人の創造者たち）」と称された。


EURO2008本大会グループステージ1戦目の[[サッカーロシア代表|ロシア]]戦で、代表初ゴール。シャビや[[マルコス・セナ]]の控えとして臨んだ大会であったが、スーパーサブとして活躍。準々決勝の[[サッカーイタリア代表|イタリア]]戦のPK戦では5人目のキッカーを務め、「15歳の時からまともにPKを蹴ったことがない（本人談）」にも関わらず、イタリアのGK[[ジャンルイジ・ブッフォン]]の動きを読み、落ち着いて沈め、スペインの勝利を決めた。準決勝のロシア戦では、[[セルヒオ・ラモス]]からのグラウンダーのパスを、柔らかいタッチでふわりと浮かせ、前方へ走り込む[[ダニエル・グイサ]]の胸にピタリと合わせ、ゴールを演出。さらに、左サイドに空いたスペースでイニエスタからのパスを受けると、相手守備陣が戻り切れていないゴール前に走り込むシルバへ低い弾道の正確なセンタリングを送り、これをシルバが落ち着いてゴール左隅に決めた。これら2アシストを含む4アシスト（大会最多）を記録するなど、スペインの優勝に貢献した。
EURO2008本大会グループステージ1戦目の[[サッカーロシア代表|ロシア]]戦で、代表初ゴール。シャビや[[マルコス・セナ]]の控えとして臨んだ大会であったが、スーパーサブとして活躍。準々決勝の[[サッカーイタリア代表|イタリア]]戦のPK戦では5人目のキッカーを務め、「15歳の時からまともにPKを蹴ったことがない（本人談）」にも関わらず、イタリアのGK[[ジャンルイジ・ブッフォン]]の動きを読み、落ち着いて沈め、スペインの勝利を決めた。準決勝のロシア戦では、[[セルヒオ・ラモス]]からのグラウンダーのパスを、柔らかいタッチでふわりと浮かせ、前方へ走り込む[[ダニエル・グイサ]]の胸にピタリと合わせ、ゴールを演出。さらに、左サイドに空いたスペースでイニエスタからのパスを受けると、相手守備陣が戻り切れていないゴール前に走り込むシルバへ低い弾道の正確なセンタリングを送り、これをシルバが落ち着いてゴール左隅に決めた。これら2アシストを含む4アシスト（大会最多）を記録するなど、スペインの優勝に貢献した。


[[2010年]]のワールドカップでもスーパーサブとして臨み、主に膠着状態を打破するために途中出場した。決勝戦の[[サッカーオランダ代表|オランダ]]戦では80分から投入され、延長後半のイニエスタの決勝点をアシストするなど活躍した。
2010年のワールドカップでもスーパーサブとして臨み、主に膠着状態を打破するために途中出場した。決勝戦の[[サッカーオランダ代表|オランダ]]戦では80分から投入され、延長後半のイニエスタの決勝点をアシストするなど活躍した。

[[2014 FIFAワールドカップ]]では、[[2014 FIFAワールドカップ・グループB|グループリーグ]]第1戦の[[サッカーオランダ代表|オランダ戦]]、第3戦の[[サッカーオーストラリア代表|オーストラリア]]戦にそれぞれ途中出場したのみとなり、チームもグループリーグ敗退という結果に終わった<ref>{{cite news|url=https://www.bbc.co.uk/sport/0/football/25285043|title=Spain 1–5 Netherlands|website=BBC Sport|date=13 June 2014|access-date=5 July 2014}}</ref><ref>{{cite news|url=https://www.bbc.co.uk/sport/0/football/25285263|title=Australia 0–3 Spain|website=BBC Sport|last1=Chowdhury|first1=Saj|date=23 June 2014|access-date=5 July 2014}}</ref>。


2015年10月12日の[[UEFA EURO 2016予選]]、[[サッカーウクライナ代表|ウクライナ]]戦で代表通算100試合出場を達成した<ref name="100試合">{{cite web |url=http://www.soccer-king.jp/news/world/euro/20151013/359009.html |title=スペイン代表100試合出場のセスク、通算4本のPKを全て失敗する |publisher=サッカーキング |date=2015-10-13 |accessdate=2015-10-13}}</ref>。
2015年10月12日の[[UEFA EURO 2016予選]]、[[サッカーウクライナ代表|ウクライナ]]戦で代表通算100試合出場を達成した<ref name="100試合">{{Cite web|和書|url=http://www.soccer-king.jp/news/world/euro/20151013/359009.html |title=スペイン代表100試合出場のセスク、通算4本のPKを全て失敗する |publisher=サッカーキング |date=2015-10-13 |accessdate=2015-10-13}}</ref>。


== エピソード ==
== エピソード ==
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*[[マイケル・ジャクソン]]のファンである<ref>footballista 2009/5/27号</ref>。
*[[マイケル・ジャクソン]]のファンである<ref>footballista 2009/5/27号</ref>。
* 利き足は右足だが、[[利き手]]は[[左利き|左手]]である。
* 利き足は右足だが、[[利き手]]は[[左利き|左手]]である。
* [[カルレス・プジョル]]やバルセロナのカンテラで同期だった[[ジェラール・ピケ]]とは仲がいい。また、[[シャビ]]は彼を「未来型フットボーラーのプロトタイプ」と表現している。
* [[カルレス・プジョル]]やバルセロナのカンテラで同期だった[[ジェラール・ピケ]]とは仲がいい。また、[[シャビ・エルナンデス]]は彼を「未来型フットボーラーのプロトタイプ」と表現している。
* ユニホームに「セスク」ではなく「ファブレガス」とネームを入れた理由について、{{要出典範囲|プレミアリーグでは姓を入れる規定があったことを挙げている。|date=2011年11月}}また、スペイン代表では当初の「セスク」から「ファブレガス」に変更した後、チームは[[ユーロ2008]]、[[2010 FIFAワールドカップ]]を制覇している。このことから本人は「本当はセスクの名でユニホームを作りたかったけど、ファブレガスの方が運を運んでくれるのなら、この名前でより多くのタイトルを獲得したい」と語っている。
* ユニホームに「セスク」ではなく「ファブレガス」とネームを入れた理由について、{{要出典範囲|プレミアリーグでは姓を入れる規定があったことを挙げている。|date=2011年11月}}また、スペイン代表では当初の「セスク」から「ファブレガス」に変更した後、チームは[[UEFA EURO 2008|ユーロ2008]]、[[2010 FIFAワールドカップ]]を制覇している。このことから本人は「本当はセスクの名でユニホームを作りたかったけど、ファブレガスの方が運を運んでくれるのなら、この名前でより多くのタイトルを獲得したい」と語っている。
* 2013年4月10日に行われた[[UEFAチャンピオンズリーグ 2012-13 決勝トーナメント|UEFAチャンピオンズリーグ]]準々決勝の[[パリ・サンジェルマンFC]]との試合中に、第一子となる女児が生まれた<ref>{{cite web |url=http://www.soccer-king.jp/news/world/esp/20130411/103988.html |title=セスク、PSG戦中に長女誕生で二重の喜び…バルサは今季7人目の子供 |publisher=サッカーキング |date=2013-4-11 |accessdate=2013-4-12}}</ref>。
* 2013年4月10日に行われた[[UEFAチャンピオンズリーグ 2012-13 決勝トーナメント|UEFAチャンピオンズリーグ]]準々決勝の[[パリ・サンジェルマンFC]]との試合中に、第一子となる女児が生まれた<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.soccer-king.jp/news/world/esp/20130411/103988.html |title=セスク、PSG戦中に長女誕生で二重の喜び…バルサは今季7人目の子供 |publisher=サッカーキング |date=2013-4-11 |accessdate=2013-4-12}}</ref>。
* 2014年9月23日に実母が第三子となる女児を出産、セスクにとって27歳年下の妹が誕生した<ref>{{cite web |url=http://www.soccer-king.jp/news/world/20140925/235928.html?view=more |title=スペイン代表のセスクに「27歳差」の妹が誕生…母親が第三子を出産 |publisher=サッカーキング |date=2014-9-25 |accessdate=2014-9-25}}</ref>。
* 2014年9月23日に実母が第三子となる女児を出産、セスクにとって27歳年下の妹が誕生した<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.soccer-king.jp/news/world/20140925/235928.html?view=more |title=スペイン代表のセスクに「27歳差」の妹が誕生…母親が第三子を出産 |publisher=サッカーキング |date=2014-9-25 |accessdate=2014-9-25}}</ref>。
* スペイン代表ではこれまで試合中に4回[[ペナルティキック (サッカー)|PK]]を蹴っているが、4回全てで失敗している<ref name="100試合"/>。4度のPK失敗は14回中5回失敗した[[ダビド・ビジャ]]に次ぎ、スペイン代表史上2番目の記録である。ただし先述のEURO 2008の準々決勝イタリア戦、[[UEFA EURO 2012|EURO 2012]]の準決勝[[サッカーポルトガル代表|ポルトガル]]戦でのPK戦ではそれぞれ成功させている。
* スペイン代表ではこれまで試合中に4回[[ペナルティキック (サッカー)|PK]]を蹴っているが、4回全てで失敗している<ref name="100試合"/>。4度のPK失敗は14回中5回失敗した[[ダビド・ビジャ]]に次ぎ、スペイン代表史上2番目の記録である。ただし先述のEURO 2008の準々決勝イタリア戦、[[UEFA EURO 2012|EURO 2012]]の準決勝[[サッカーポルトガル代表|ポルトガル]]戦でのPK戦ではそれぞれ成功させている。
* 2017年5月、[[ESPN]]は[[ワールド・フェイム100|世界で最も有名なアスリート100人]]を発表し、54位に選出された。サッカー選手としては21位<ref>[http://www.espn.com/espn/feature/story/_/page/worldfame100/espn-world-fame-100-top-ranking-athletes ESPN World Fame 100] ESPN.com 2017年6月10日閲覧。</ref>。
* 2017年5月、[[ESPN]]は[[ワールド・フェイム100|世界で最も有名なアスリート100人]]を発表し、54位に選出された。サッカー選手としては21位<ref>[http://www.espn.com/espn/feature/story/_/page/worldfame100/espn-world-fame-100-top-ranking-athletes ESPN World Fame 100] ESPN.com 2017年6月10日閲覧。</ref>。
* 2020年11月、[[カタルーニャ]]のラジオ番組のインタビューで、チェルシー時代の監督[[ジョゼ・モウリーニョ]]を絶賛する一方で、バルセロナ時代の監督[[ジョゼップ・グアルディオラ]]とは ｢上手くいっていなかった｣ ことを明かした<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.football-zone.net/archives/294001|title=セスク、モウリーニョ＆ペップの名将コンビとの“対照的”な関係を告白　「友人の1人」「何もない」|publisher=フットボールゾーン|accessdate=2020年11月20日|date=2020年11月20日}}</ref>。


== 個人成績 ==
== 個人成績 ==
=== クラブでの成績 ===
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:small"
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:small"
|-
|-
!rowspan="2"|シーズン
!rowspan="2"|クラブ
!rowspan="2"|クラブ
!rowspan="2"|シーズン
!rowspan="2"|背番号
!rowspan="2"|背番号
!colspan="2"|リーグ
!colspan="3"|リーグ戦
!colspan="2"|カップ戦
!colspan="2"|カップ戦
!colspan="2"|リーグカップ戦
!colspan="2"|リーグ杯
!colspan="2"|UEFA
!colspan="2"|[[欧州サッカー連盟|UEFA]]
!colspan="2"|シーズン合計
!colspan="2"|その他
!colspan="2"|通算
|-
|-
!ディビジョン!!出場!!得点!!出場!!得点!!出場!!得点!!出場!!得点!!出場!!得点!!出場!!得点
!試合
!ゴール
!試合
!ゴール
!試合
!ゴール
!試合
!ゴール
!試合
!ゴール
|-
|-
|rowspan="9"|[[アーセナルFC|アーセナル]]
|[[プレミアリーグ2003-2004|2003-04]]
|[[プレミアリーグ2003-2004|2003-04]]
|rowspan="8" valign="center"|[[アーセナルFC|アーセナル]]
|57
|57
|rowspan="8"|[[プレミアリーグ]]
|0||0||3||1||0||0||0||0||3||1
|0||0||3||1||0||0||0||0||0||0||3||1
|-
|-
|[[プレミアリーグ2004-2005|2004-05]]
|[[プレミアリーグ2004-2005|2004-05]]
|rowspan="2"|15
|15
|33||2||0||0||0||0||0||0||33||2
|33||2||6||0||1||0||5||0||1<ref group="lower-alpha" name="FAC">[[FAコミュニティ・シールド]]</ref>||0||46||3
|-
|-
|[[プレミアリーグ2005-2006|2005-06]]
|[[プレミアリーグ2005-2006|2005-06]]
|35||3||0||0||1||0||13||1||1<ref group="lower-alpha" name="FAC"/>||1||50||5
|15
|35||3||2||1||0||0||13||1||50||5
|-
|-
|[[プレミアリーグ2006-2007|2006-07]]
|[[プレミアリーグ2006-2007|2006-07]]
|rowspan="5"|4
|4
|38||2||6||0||0||0||10||2||54||4
|38||2||2||0||4||0||10||2||colspan="2"|-||54||4
|-
|-
|[[プレミアリーグ2007-2008|2007-08]]
|[[プレミアリーグ2007-2008|2007-08]]
|32||7||1||0||2||0||10||6||colspan="2"|-||45||13
|4
|32||7||3||0||0||0|0||10||6||45||13
|-
|-
|[[プレミアリーグ2008-2009|2008-09]]
|[[プレミアリーグ2008-2009|2008-09]]
|22||3||1||0||0||0||10||0||colspan="2"|-||33||3
|4
|22||3||0||0||0||0||10||0||32||3
|-
|-
|[[プレミアリーグ2009-2010|2009-10]]
|[[プレミアリーグ2009-2010|2009-10]]
|27||15||1||0||0||0||8||4||colspan="2"|-||36||19
|4
|27||15||1||0||0||0||8||4||36||19
|-
|-
|[[プレミアリーグ2010-2011|2010-11]]
|[[プレミアリーグ2010-2011|2010-11]]
|25||3||3||2||3||1||5||3||colspan="2"|-||36||9
|4
|25||3||3||2||3||1||5||3||36||9
|-
|-
! colspan="3" |[[プレミアリーグ]]通算
! colspan="3" |クラブ通算
!212!!35!!18!!4!!3!!1!!56!!16!!289!!56
!212!!35!!14!!2!!14!!2!!61!!17!!2!!1!!303!!57
|-
|-
|rowspan="4"|[[FCバルセロナ|バルセロナ]]
|[[リーガ・エスパニョーラ2011-2012|2011-12]]
|[[リーガ・エスパニョーラ2011-2012|2011-12]]
|rowspan="3" valign="center"|[[FCバルセロナ]]
|rowspan="3"|4
|rowspan="3"|[[プリメーラ・ディビシオン|プリメーラ]]
|4||28||9||8||3||-||-||10||2||46||14
|28||9||8||3||colspan="2"|-||9||1||3<ref group="lower-alpha">[[UEFAスーパーカップ]], [[スーペルコパ・デ・エスパーニャ]]および[[FIFAクラブワールドカップ2011|FIFAクラブW杯]]</ref>||2||48||15
|-
|-
|[[リーガ・エスパニョーラ2012-2013|2012-13]]
|[[リーガ・エスパニョーラ2012-2013|2012-13]]
|4||32||11||7||2||-||-||8||1||47||14
||32||11||7||2||colspan="2"|-||8||1||1<ref group="lower-alpha" name="SCE">スーペルコパ・デ・エスパーニャ</ref>||0||48||14
|-
|-
|[[リーガ・エスパニョーラ2013-2014|2013-14]]
|[[リーガ・エスパニョーラ2013-2014|2013-14]]
|4||36||8||8||4||-||-||9||1||53||13
||36||8||8||4||colspan="2"|-||9||1||2<ref group="lower-alpha" name="SCE"/>||0||55||13
|-
|-
! colspan="3" |[[リーガ・エスパニョーラ]]通算
! colspan="3" |クラブ通算
!96!!28!!23!!9!!-!!-!!27!!4!!146!!41
!96!!28!!23!!9!!colspan="2"|-!!26!!3!!6!!2!!151!!42
|-
|-
|rowspan="6"|[[チェルシーFC|チェルシー]]
|[[プレミアリーグ2014-2015|2014-15]]
|[[プレミアリーグ2014-2015|2014-15]]
|rowspan="5" valign="center"|[[チェルシーFC]]
|rowspan="5"|4
|rowspan="5"|プレミアリーグ
|4||34||3||1||0||4||0||8||2||47||5
|34||3||1||0||4||0||8||2||colspan="2"|-||47||5
|-
|-
|[[プレミアリーグ2015-2016|2015-16]]
|[[プレミアリーグ2015-2016|2015-16]]
|4||37||5||4||0||1||0||7||1||49||6
||37||5||4||0||1||0||7||1||1<ref group="lower-alpha" name="FAC"/>||0||49||6
|-
|-
|[[プレミアリーグ2016-2017|2016-17]]
|[[プレミアリーグ2016-2017|2016-17]]
|4||28||5||6||0||2||2||-||-||36||7
||29||5||6||0||2||2||colspan="2"|-||colspan="2"|-||37||7
|-
|-
|[[プレミアリーグ2017-2018|2017-18]]
|[[プレミアリーグ2017-2018|2017-18]]
|4||32||2||4||0||4||0||8||1||48||3
||32||2||4||0||4||0||8||1||1<ref group="lower-alpha" name="FAC"/>||0||49||3
|-
|-
|[[プレミアリーグ2018-2019|2018-19]]
|[[プレミアリーグ2018-2019|2018-19]]
|4||6||0||1||0||3||1||5||0||15||1
||6||0||1||0||3||1||5||0||1<ref group="lower-alpha" name="FAC"/>||0||16||1
|-
|-
! colspan="3" |[[プレミアリーグ]]通算
! colspan="3" |クラブ通算
!138!!15!!16!!0!!14!!3!!27!!4!!195!!22
!138!!15!!16!!0!!13!!3!!27!!4!!3!!0!!198!!22
|-
|-
|rowspan="5"|[[ASモナコ|モナコ]]
! colspan="3" |通算
|[[リーグ・アン2018-2019|2018-19]]
!446!!78!!57!!13!!17!!4!!110!!24!!630!!119
|44
|rowspan="4"|[[リーグ・アン]]
|13||1||1||0||1||0||colspan="2"|-||colspan="2"|-||15||1
|-
|-
|[[リーグ・アン2019-2020|2019-20]]
;2018-2019シーズン1月時点
|rowspan="3"|4
|18||0||2||0||2||0||colspan="2"|-||colspan="2"|-||22||0
|-
|-
|[[リーグ・アン2020-2021|2020-21]]
|21||2||5||1||colspan="2"|-||colspan="2"|-||colspan="2"|-||26||3
|-
|[[リーグ・アン2021-2022|2021-22]]
|2||0||0||0||colspan="2"|-||3||0||colspan="2"|-||5||0
|-
! colspan="3" |クラブ通算
!54||3||8||1||3||0||3||0||colspan="2"|-||68||4
|-
|rowspan="2"|[[カルチョ・コモ|コモ]]
|[[セリエB (サッカー) 2022-2023|2022-23]]
|4
|[[セリエB (サッカー)|セリエB]]
|17||0||0||0||colspan="2"|-||colspan="2"|-||colspan="2"|-||17||0
|-
!colspan="3" |クラブ通算
!17||0||0||0||colspan="2"|-||colspan="2"|-||colspan="2"|-||17||0
|-
! colspan="4" |キャリア総通算
!517!!81!!61!!12!!30!!5!!118!!24!!11!!3!!738!!125
|}
|}
{{Reflist|group=lower-alpha}}


== 代表歴 ==
=== 代表での成績 ===
=== 出場大会 ===
==== 出場大会 ====
* U-17スペイン代表
* U-17スペイン代表
** 2004年 - [[UEFA U-17欧州選手権2004]] (準優勝)
** 2004年 - [[UEFA U-17欧州選手権2004]] (準優勝)
* [[サッカースペイン代表|スペイン代表]]
* スペイン代表
** 2006年 - [[2006 FIFAワールドカップ]] (ベスト16)
** 2006年 - [[2006 FIFAワールドカップ]] (ベスト16)
** 2008年 - [[UEFA EURO 2008]] (優勝)
** 2008年 - [[UEFA EURO 2008]] (優勝)
193行目: 224行目:
** 2013年 - [[FIFAコンフェデレーションズカップ2013]] (準優勝)
** 2013年 - [[FIFAコンフェデレーションズカップ2013]] (準優勝)
** 2014年 - [[2014 FIFAワールドカップ]] (グループリーグ敗退)
** 2014年 - [[2014 FIFAワールドカップ]] (グループリーグ敗退)
** 2017年 - [[UEFA EURO 2016]]（ベスト16）
** 2016年 - [[UEFA EURO 2016]]（ベスト16）


=== 試合数===
==== 試合数====
国際Aマッチ 105試合 15得点（2006年- ）
国際Aマッチ 105試合 15得点（2006年-2016）
{{サッカー代表個人成績|スペイン|1}}
{{サッカー代表個人成績|スペイン|1}}
|-
|-
219行目: 250行目:
|2015||8||1
|2015||8||1
|-
|-
|2016||4||1
|2016||9||1
|-
|-
!通算
!通算
|105||15
|110||15
|}
|}


=== ゴール ===
==== 代表での得点 ====
{| class="wikitable collapsible collapsed"
{| class="wikitable mw-collapsible mw-collapsed" style="font-size:small"
!align="center"| #!! 開催日 !! 開催地 !! 対戦国 !! スコア !! 結果 !! 大会
|-
|-
|align="center"| 1. || 2008年6月10日 || {{flagicon|AUT}}[[インスブルック]]、[[ティヴォリ・シュターディオン]] || {{RUSf}} ||align="center"| '''4'''–1 ||align="center"bgcolor=palegreen| 4–1 || [[UEFA EURO 2008]]
! # !! 開催年月日 !! 開催地 !! 対戦国 !! スコア !! 結果 !! 試合概要
|-
|align="center"| 1. || 2008年6月10日 || {{flagicon|AUT}}[[インスブルック]]、[[ティヴォリ・シュターディオン]] || {{RUSf}} ||align="center"| '''4'''–1 ||align="center"| 4–1 || [[UEFA EURO 2008]]
|-
|-
|align="center"| 2. || 2009年6月14日 || {{flagicon|RSA}}[[ルステンブルク]]、[[ロイヤル・バフォケン・スタジアム]] || {{NZLf}} ||align="center"| '''4'''–0 ||align="center"| 5–0 || [[FIFAコンフェデレーションズカップ2009]]
|align="center"| 2. || 2009年6月14日 || {{flagicon|RSA}}[[ルステンブルク]]、[[ロイヤル・バフォケン・スタジアム]] || {{NZLf}} ||align="center"| '''4'''–0 ||align="center"bgcolor=palegreen| 5–0 || [[FIFAコンフェデレーションズカップ2009|コンフェデ杯2009]]
|-
|-
|align="center"| 3. || 2009年9月9日 || {{flagicon|ESP}}[[メリダ (スペイン)|メリダ]]、[[エスタディオ・ロマノ]] || {{ESTf}} || align="center"|'''1'''–0 || align="center"| 3–0 || [[2010 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選]]
|align="center"| 3. || 2009年9月9日 || {{flagicon|ESP}}[[メリダ (スペイン)|メリダ]]、[[エスタディオ・ロマーノ]] || {{ESTf}} || align="center"|'''1'''–0 || align="center"bgcolor=palegreen| 3–0 || [[2010 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選|南アフリカW杯・欧州予選]]
|-
|-
|align="center"| 4. || 2009年10月10日 || {{flagicon|ARM}}[[エレバン]]、[[ワスゲン・サルキシャン・アンヴァン・ハンラペタカン・マルザダシ|ハンラペタカン・スタディウム]] || {{ARMf}} || align="center"|0–'''1''' || align="center"| 1–2 || 2010 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選
|align="center"| 4. || 2009年10月10日 || {{flagicon|ARM}}[[エレバン]]、[[ワスゲン・サルキシャン・アンヴァン・ハンラペタカン・マルザダシ|ハンラペタカン・スタディウム]] || {{ARMf}} || align="center"|'''1'''–0 || align="center"bgcolor=palegreen| 2–1 || 南アフリカW杯・欧州予選
|-
|-
|align="center"| 5. || 2009年11月18日 || {{flagicon|AUT}}[[ウィーン]]、[[エルンスト・ハッペル・シュターディオン]] || {{AUTf}} ||align="center"| 1–'''1''' || align="center"|1–5 || [[エキシビション|親善試合]]
|align="center"| 5. || 2009年11月18日 || {{flagicon|AUT}}[[ウィーン]]、[[エルンスト・ハッペル・シュターディオン]] || {{AUTf}} ||align="center"| '''1'''–1 || align="center"bgcolor=palegreen|5–1 || [[エキシビション|親善試合]]
|-
|-
|align="center"| 6. || 2010年6月8日 || {{flagicon|ESP}}[[ムルシア]]、[[エスタディオ・ヌエバ・コンドミーナ]] || {{POLf}} ||align="center"| '''4'''–0 ||align="center"| 6–0 || 親善試合
|align="center"| 6. || 2010年6月8日 || {{flagicon|ESP}}[[ムルシア]]、[[エスタディオ・ヌエバ・コンドミーナ]] || {{POLf}} ||align="center"| '''4'''–0 ||align="center"bgcolor=palegreen| 6–0 || 親善試合
|-
|-
|align="center"| 7. || rowspan=2|2011年9月2日 || rowspan=2|{{flagicon|SUI}}[[ザンクト・ガレン]]、[[AFGアレナ]] || rowspan=2|{{CHLf}} || align="center"| '''2'''–2 || rowspan=2 align="center"| 3–2 || rowspan=2|親善試合
|align="center"| 7. || rowspan=2|2011年9月2日 || rowspan=2|{{flagicon|SUI}}[[ザンクト・ガレン]]、[[AFGアレナ]] || rowspan=2|{{CHLf}} || align="center"| '''2'''–2 || rowspan=2 align="center"bgcolor=palegreen| 3–2 || rowspan=2|親善試合
|-
|-
|align="center"| 8. || align="center"|'''3'''–2
|align="center"| 8. || align="center"|'''3'''–2
|-
|-
|align="center"| 9. || 2012年6月10日 || {{flagicon|POL}}[[グダニスク]]、[[PGEアリーナ・グダニスク]] || {{ITAf}} ||align="center"| 1–'''1''' ||align="center"| 1–1 || [[UEFA EURO 2012]]
|align="center"| 9. || 2012年6月10日 || {{flagicon|POL}}[[グダニスク]]、[[PGEアリーナ・グダニスク]] || {{ITAf}} ||align="center"| '''1'''–1 ||align="center"bgcolor=yellow| 1–1 || [[UEFA EURO 2012]]
|-
|-
|align="center"| 10. || 2012年6月14日 || {{flagicon|POL}}[[グダニスク]]、[[PGEアリーナ・グダニスク]] || {{IRLf}} ||align="center"| '''4'''–0 ||align="center"| 4–0 || UEFA EURO 2012
|align="center"| 10. || 2012年6月14日 || {{flagicon|POL}}[[グダニスク]]、[[PGEアリーナ・グダニスク]] || {{IRLf}} ||align="center"| '''4'''–0 ||align="center"bgcolor=palegreen| 4–0 || UEFA EURO 2012
|-
|-
|align="center"| 11. || 2012年8月15日 || {{flagicon|PRI}}[[バヤモン]]、[[エスタディオ・フアン・ラモン・ローブリエル]] || {{PURf}} ||align="center"| 0–'''2''' ||align="center"| 1–2 || 親善試合
|align="center"| 11. || 2012年8月15日 || {{flagicon|PRI}}[[バヤモン]]、[[エスタディオ・フアン・ラモン・ローブリエル]] || {{PURf}} ||align="center"| '''2'''–0 ||align="center"bgcolor=palegreen| 2–1 || 親善試合
|-
|-
|align="center"| 12. || 2013年2月6日 || {{flagicon|QAT}}[[ドーハ]]、[[ハリーファ国際スタジアム]] || {{URUf}} ||align="center"| '''1'''–0 ||align="center"| 3–1 || 親善試合
|align="center"| 12. || 2013年2月6日 || {{flagicon|QAT}}[[ドーハ]]、[[ハリーファ国際スタジアム]] || {{URUf}} ||align="center"| '''1'''–0 ||align="center"bgcolor=palegreen| 3–1 || 親善試合
|-
|-
|align="center"| 13. || 2013年6月8日 || {{flagicon|USA}}[[マイアミ]]、[[サンライフ・スタジアム]] || {{HAIf}} ||align="center"| '''2'''–0 ||align="center"| 2–1 || 親善試合
|align="center"| 13. || 2013年6月8日 || {{flagicon|USA}}[[マイアミ]]、[[サンライフ・スタジアム]] || {{HAIf}} ||align="center"| '''2'''–0 ||align="center"bgcolor=palegreen| 2–1 || 親善試合
|-
|-
|align="center"| 14. || 2015年6月11日 || {{flagicon|ESP}}[[レオン県 (スペイン)|レオン]]、[[エスタディオ・ムニシパル・レイノ・デ・レオン]] || {{CRIf}} ||align="center"| '''2'''–1 ||align="center"| 2–1 || 親善試合
|align="center"| 14. || 2015年6月11日 || {{flagicon|ESP}}[[レオン県 (スペイン)|レオン]]、[[エスタディオ・レイノ・デ・レオン]] || {{CRIf}} ||align="center"| '''2'''–1 ||align="center"bgcolor=palegreen| 2–1 || 親善試合
|-
|-
|align="center"| 15. || 2016年6月1日 || {{flagicon|AUT}}[[ザルツブルク]]、[[レッドブル・アレーナ]] || {{KORf}} ||align="center"| '''2'''–0 ||align="center"| 6–1 || 親善試合
|align="center"| 15. || 2016年6月1日 || {{flagicon|AUT}}[[ザルツブルク]]、[[レッドブル・アレーナ]] || {{KORf}} ||align="center"| '''2'''–0 ||align="center"bgcolor=palegreen| 6–1 || 親善試合
|}
|}


269行目: 299行目:


; [[FCバルセロナ]]
; [[FCバルセロナ]]
* [[プリメーラ・ディビシオン|リーガ・エスパニョーラ]]：1回 (2012-13)
* [[FIFAクラブワールドカップ2011|FIFAクラブワールドカップ]]：1回 (2011)
* [[UEFAスーパーカップ]]：1回 (2011)
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=== 代表 ===
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=== 個人 ===
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== 脚注 ==
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== 関連項目 ==
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== 外部リンク ==
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2024年7月11日 (木) 22:50時点における版

この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓（父方の姓）はファブレガス、第二姓（母方の姓）はソレールです。
セスク・ファブレガス
チェルシーでのセスク (2015年)
名前
本名 フランセスク・ファブレガス・ソレール
Francesc Fàbregas Soler
愛称 セスク、エル・アルキテクト
ラテン文字 Cesc Fabregas
基本情報
国籍 スペインの旗 スペイン
生年月日 (1987-05-04) 1987年5月4日（37歳）
出身地 アレニズ・ダ・マール（英語版）
身長 180cm[1]
体重 75kg[1]
選手情報
ポジション MF (CMF) / FW(ST)
利き足 右足
ユース
1995-1997 スペインの旗 マタロー（英語版）
1997-2003 スペインの旗 バルセロナ
2003 イングランドの旗 アーセナル
クラブ1
年 クラブ 出場 (得点)
2003-2011 イングランドの旗 アーセナル 212 (35)
2011-2014 スペインの旗 バルセロナ 96 (28)
2014-2019 イングランドの旗 チェルシー 138 (15)
2019-2022 モナコの旗 モナコ 54 (3)
2022-2023 イタリアの旗 コモ 17 (0)
通算 517 (81)
代表歴
2002-2003  スペイン U-16 8 (0)
2003-2004  スペイン U-17 14 (7)
2005  スペイン U-20 5 (0)
2004-2005  スペイン U-21 12 (8)
2006-2016 スペインの旗 スペイン 110 (15)
監督歴
2023- イタリアの旗 コモ プリマヴェーラ
2023- イタリアの旗 コモ B
2023- イタリアの旗 コモ （暫定）
1. 国内リーグ戦に限る。2023年7月2日現在。
■テンプレート（■ノート ■解説）■サッカー選手pj

セスク・ファブレガス（Cesc Fàbregas）ことフランセスク・ファブレガス・ソレール（Francesc Fàbregas Soler, 1987年5月4日 - ）は、スペイン・カタルーニャ州アレニズ・ダ・マール（カタルーニャ語版）出身の元サッカー選手。現役時代のポジションはミッドフィールダー、フォワード。愛称は「セスク (Cesc) 」。

クラブ経歴

バルセロナ

FCバルセロナのカンテラで育つ。ここでリオネル・メッシやジェラール・ピケらと共にプレーした。2003年のU-17世界選手権にU-17スペイン代表の一員として出場し準優勝を果たす。自身も5ゴールを挙げて得点王となると共に、大会最優秀選手に選出された。FCバルセロナでも才能は認められていたものの、トップチームにはシャビ・エルナンデスやイニエスタなどの同ポジションの選手がいたため、大会後間もなく才能に惚れ込んだアーセン・ヴェンゲル率いるアーセナルがスペイン、イングランドの労働法の隙間やFCバルセロナの会長選という期間を狙って移籍金なしで獲得した。その後、裁判所からFCバルセロナへの85万7000ユーロの支払い命令が下った。

アーセナル

アーセナルでキャプテンとしてプレーするセスク

パトリック・ヴィエラの放出に伴いチームの舵取りを委ねられた2005-06シーズンには、シーズン当初は経験不足を感じさせるプレーも多かったものの、シーズンが深まるにつれて調子を上げ、それにつれチームも波に乗っていった。UEFAチャンピオンズリーグのユヴェントス戦ではゲームを支配し、自ら先制点を奪う活躍を見せてチームの勝利を演出。前任者ヴィエラの眼前でその穴を埋めたことを示してみせた。

2006-2007シーズンより、ヴィエラが背負っていた背番号4番を受け継ぐことになった。シーズンオフより移籍の噂が絶えなかったが、新たにアーセナルと8年契約を結んだ。また2007年1月に発表された「2006年UEFA.comユーザーが選ぶベストイレブン」に、唯一10代で選ばれた。また、同シーズンはプレミアリーグでアシストランキング1位となった。

2008年11月29日のFCディナモ・キーウ戦からはウィリアム・ギャラスに代わってキャプテンを任されている。アーセナルではトニー・アダムスに次ぐクラブ史上2番目の若さとなるキャプテン就任となった。

バルセロナ

バルセロナの入団セレモニーでのセスク

2011年8月15日、ユース時代に所属していたFCバルセロナへ5年契約で移籍。移籍金は最大3900万ユーロ（約43億円）といわれる。背番号はアーセナル時代から愛着のある4番。開幕から、本来のポジションとは違うセンターフォワードを任されながらも、3試合連続ゴール。しかし、10月初めの練習中に負傷。3週間の離脱を余儀なくされた[2]。しかし、復帰後も離脱前と変わらない活躍を見せる。12月10日のレアル・マドリードとのクラシコでは、素早いカウンターからダニエウ・アウヴェスのピンポイントクロスをダイビングヘッドで押し込み、試合を決定づける3点目を決めた。12月18日に日本で開催されたFIFAクラブワールドカップ決勝でも混戦の中からこぼれ球を押しこみ3点目をマークしている。この時、カメラに向かって指を7本立てるパフォーマンスを披露し、準決勝のアル・サッド戦で左足脛骨を骨折し戦線離脱したチームメイトのダビド・ビジャ（背番号7）にゴールを捧げた。

チェルシー

2014年、QPR戦でのセスク（右側はカール・ヘンリー)

2014年6月13日に古巣アーセナルのライバルであるチェルシーFCへの移籍が発表された。背番号はアーセナル、バルセロナ時代に続き4番となった。開幕戦からボランチとしてレギュラーに定着すると、ともにリーグ最多の18アシスト、2,236本のパス成功を記録[3]。移籍初年度からプレミアリーグの優勝を飾った。

2016年12月31日のストーク戦にてプレミアリーグでの100アシストを達成した[4]。 これにより、セスクはライアン・ギグスの367試合よりも約70試合少ない293試合で100アシストを達成した選手となり、2018年にこの記録はギネス世界記録に認定された。なお、セスクは2017年にリヴァプールやトッテナムで活躍したジェイミー・レドナップ氏とともに「2人組で30秒間ボレーパス」に挑戦してギネス世界記録（15回）を獲得している[5]。

2017年2月4日には古巣のアーセナル相手に得点した一方、セレブレーションは控えた。25日のスウォンジー戦でプレミアリーグ300試合出場を達成、またこの時点で、プレミアリーグでのアシスト数102回で歴代リーグ2位タイに並んだ(もう一人はフランク・ランパード)[6]。

モナコ

2019年1月11日、元同僚のティエリ・アンリ監督率いるASモナコに2022年6月までの3年半契約で移籍[7]。2月2日のトゥールーズFC戦にて移籍後リーグ戦初ゴールを決めた[8]。

コモ

2022年8月1日、セリエBのカルチョ・コモに移籍した[9]。2023年7月1日、サッカー選手として現役を引退することを発表。同時に、引退後はコモのBチームとU-19チームの監督に就任することも発表された[10]。2023年11月13日監督を務めていたモレノ・ロンゴ氏が解任されたため暫定監督に就任した。

代表経歴

2006年3月1日にバリャドリードで行われたコートジボワール戦でスペイン代表デビュー。1アシストを記録した。代表デビュー以降、リオネル・メッシ（2005年のFIFAワールドユース選手権準々決勝で対戦）と同い年のティーンエイジャーという話題性も手伝って、「超新星」などと称してマスメディアに取り上げられ、2006年ワールドカップドイツ大会にも出場を果たした。また、EURO2008でのスペイン代表では10番を背負い、その中盤はシャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタ、ダビド・シルバらと共に「クアトロ・フゴーネス（4人の創造者たち）」と称された。

EURO2008本大会グループステージ1戦目のロシア戦で、代表初ゴール。シャビやマルコス・セナの控えとして臨んだ大会であったが、スーパーサブとして活躍。準々決勝のイタリア戦のPK戦では5人目のキッカーを務め、「15歳の時からまともにPKを蹴ったことがない（本人談）」にも関わらず、イタリアのGKジャンルイジ・ブッフォンの動きを読み、落ち着いて沈め、スペインの勝利を決めた。準決勝のロシア戦では、セルヒオ・ラモスからのグラウンダーのパスを、柔らかいタッチでふわりと浮かせ、前方へ走り込むダニエル・グイサの胸にピタリと合わせ、ゴールを演出。さらに、左サイドに空いたスペースでイニエスタからのパスを受けると、相手守備陣が戻り切れていないゴール前に走り込むシルバへ低い弾道の正確なセンタリングを送り、これをシルバが落ち着いてゴール左隅に決めた。これら2アシストを含む4アシスト（大会最多）を記録するなど、スペインの優勝に貢献した。

2010年のワールドカップでもスーパーサブとして臨み、主に膠着状態を打破するために途中出場した。決勝戦のオランダ戦では80分から投入され、延長後半のイニエスタの決勝点をアシストするなど活躍した。

2014 FIFAワールドカップでは、グループリーグ第1戦のオランダ戦、第3戦のオーストラリア戦にそれぞれ途中出場したのみとなり、チームもグループリーグ敗退という結果に終わった[11][12]。

2015年10月12日のUEFA EURO 2016予選、ウクライナ戦で代表通算100試合出場を達成した[13]。

エピソード

バルセロナ入団セレモニーでのセスク

個人成績

クラブでの成績

クラブ シーズン 背番号 リーグ戦 カップ戦 リーグ杯 UEFA その他 通算
ディビジョン 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
アーセナル 2003-04 57 プレミアリーグ 0 0 3 1 0 0 0 0 0 0 3 1
2004-05 15 33 2 6 0 1 0 5 0 1[a] 0 46 3
2005-06 35 3 0 0 1 0 13 1 1[a] 1 50 5
2006-07 4 38 2 2 0 4 0 10 2 - 54 4
2007-08 32 7 1 0 2 0 10 6 - 45 13
2008-09 22 3 1 0 0 0 10 0 - 33 3
2009-10 27 15 1 0 0 0 8 4 - 36 19
2010-11 25 3 3 2 3 1 5 3 - 36 9
クラブ通算 212 35 14 2 14 2 61 17 2 1 303 57
バルセロナ 2011-12 4 プリメーラ 28 9 8 3 - 9 1 3[b] 2 48 15
2012-13 32 11 7 2 - 8 1 1[c] 0 48 14
2013-14 36 8 8 4 - 9 1 2[c] 0 55 13
クラブ通算 96 28 23 9 - 26 3 6 2 151 42
チェルシー 2014-15 4 プレミアリーグ 34 3 1 0 4 0 8 2 - 47 5
2015-16 37 5 4 0 1 0 7 1 1[a] 0 49 6
2016-17 29 5 6 0 2 2 - - 37 7
2017-18 32 2 4 0 4 0 8 1 1[a] 0 49 3
2018-19 6 0 1 0 3 1 5 0 1[a] 0 16 1
クラブ通算 138 15 16 0 13 3 27 4 3 0 198 22
モナコ 2018-19 44 リーグ・アン 13 1 1 0 1 0 - - 15 1
2019-20 4 18 0 2 0 2 0 - - 22 0
2020-21 21 2 5 1 - - - 26 3
2021-22 2 0 0 0 - 3 0 - 5 0
クラブ通算 54 3 8 1 3 0 3 0 - 68 4
コモ 2022-23 4 セリエB 17 0 0 0 - - - 17 0
クラブ通算 17 0 0 0 - - - 17 0
キャリア総通算 517 81 61 12 30 5 118 24 11 3 738 125
  1. ^ a b c d e FAコミュニティ・シールド
  2. ^ UEFAスーパーカップ, スーペルコパ・デ・エスパーニャおよびFIFAクラブW杯
  3. ^ a b スーペルコパ・デ・エスパーニャ

代表での成績

出場大会

試合数

国際Aマッチ 105試合 15得点（2006年-2016）


スペイン代表国際Aマッチ
年出場得点
2006 14 0
2007 8 0
2008 15 1
2009 10 4
2010 10 1
2011 4 2
2012 13 3
2013 11 2
2014 8 0
2015 8 1
2016 9 1
通算 110 15

代表での得点

# 開催日 開催地 対戦国 スコア 結果 大会
1. 2008年6月10日 オーストリアの旗インスブルック、ティヴォリ・シュターディオン ロシアの旗 ロシア 4–1 4–1 UEFA EURO 2008
2. 2009年6月14日 南アフリカ共和国の旗ルステンブルク、ロイヤル・バフォケン・スタジアム ニュージーランドの旗 ニュージーランド 4–0 5–0 コンフェデ杯2009
3. 2009年9月9日 スペインの旗メリダ、エスタディオ・ロマーノ エストニアの旗 エストニア 1–0 3–0 南アフリカW杯・欧州予選
4. 2009年10月10日 アルメニアの旗エレバン、ハンラペタカン・スタディウム アルメニアの旗 アルメニア 1–0 2–1 南アフリカW杯・欧州予選
5. 2009年11月18日 オーストリアの旗ウィーン、エルンスト・ハッペル・シュターディオン オーストリアの旗 オーストリア 1–1 5–1 親善試合
6. 2010年6月8日 スペインの旗ムルシア、エスタディオ・ヌエバ・コンドミーナ ポーランドの旗 ポーランド 4–0 6–0 親善試合
7. 2011年9月2日 スイスの旗ザンクト・ガレン、AFGアレナ チリの旗 チリ 2–2 3–2 親善試合
8. 3–2
9. 2012年6月10日 ポーランドの旗グダニスク、PGEアリーナ・グダニスク イタリアの旗 イタリア 1–1 1–1 UEFA EURO 2012
10. 2012年6月14日 ポーランドの旗グダニスク、PGEアリーナ・グダニスク アイルランドの旗 アイルランド 4–0 4–0 UEFA EURO 2012
11. 2012年8月15日 プエルトリコの旗バヤモン、エスタディオ・フアン・ラモン・ローブリエル プエルトリコの旗 プエルトリコ 2–0 2–1 親善試合
12. 2013年2月6日 カタールの旗ドーハ、ハリーファ国際スタジアム ウルグアイの旗 ウルグアイ 1–0 3–1 親善試合
13. 2013年6月8日 アメリカ合衆国の旗マイアミ、サンライフ・スタジアム ハイチの旗 ハイチ 2–0 2–1 親善試合
14. 2015年6月11日 スペインの旗レオン、エスタディオ・レイノ・デ・レオン コスタリカの旗 コスタリカ 2–1 2–1 親善試合
15. 2016年6月1日 オーストリアの旗ザルツブルク、レッドブル・アレーナ 大韓民国の旗 韓国 2–0 6–1 親善試合

タイトル

クラブ

スペインでのEURO2008優勝パレードの様子。
アーセナルFC
FCバルセロナ
チェルシーFC

代表

スペイン代表

個人

脚注

  1. ^ a b Fitxa Web Oficial de Cesc Fàbregas
  2. ^ http://www.asahi.com/sports/fb/world/goal/GOC201110010087.html
  3. ^ “今季プレミアでアシスト王のセスク、パス成功本数も断トツでトップに”. サッカーキング (2015年5月27日). 2015年6月1日閲覧。
  4. ^ “Willian double sinks brave Stoke and extends Chelsea run to 13 straight wins”. theguardian.com (31 Dec 2016). 16 April 2017閲覧。
  5. ^ “Cesc Fàbregas plays his way into Guinness World Records 2019 with Premier League assist record”. Guinness World Records (2018年10月17日). 2023年7月2日閲覧。
  6. ^ “All-time Premier League Player Stats”. premierleague.com. 16 April 2017閲覧。
  7. ^ “Cesc Fabregas à l’AS Monaco”. AS Monaco Site Officiel. 12 January 2019閲覧。
  8. ^ “Monaco 2–1 Toulouse”. BBC Sport. https://www.bbc.com/sport/football/47105527 2 February 2019閲覧。 
  9. ^ “Comunicato Como 1907: Cesc Fabregas e Nuovo Kit” (イタリア語). Como 1907 (1 August 2022). 1 August 2022閲覧。
  10. ^ “Ex-Arsenal and Chelsea midfielder Fabregas retires” (英語). BBC Sport. https://www.bbc.com/sport/football/66077796 2023年7月1日閲覧。 
  11. ^ “Spain 1–5 Netherlands”. (13 June 2014). https://www.bbc.co.uk/sport/0/football/25285043 5 July 2014閲覧。 
  12. ^ Chowdhury, Saj (23 June 2014). “Australia 0–3 Spain”. https://www.bbc.co.uk/sport/0/football/25285263 5 July 2014閲覧。 
  13. ^ a b “スペイン代表100試合出場のセスク、通算4本のPKを全て失敗する”. サッカーキング (2015年10月13日). 2015年10月13日閲覧。
  14. ^ footballista 2009/5/27号
  15. ^ “セスク、PSG戦中に長女誕生で二重の喜び…バルサは今季7人目の子供”. サッカーキング (2013年4月11日). 2013年4月12日閲覧。
  16. ^ “スペイン代表のセスクに「27歳差」の妹が誕生…母親が第三子を出産”. サッカーキング (2014年9月25日). 2014年9月25日閲覧。
  17. ^ ESPN World Fame 100 ESPN.com 2017年6月10日閲覧。
  18. ^ “セスク、モウリーニョ＆ペップの名将コンビとの“対照的”な関係を告白　「友人の1人」「何もない」”. フットボールゾーン (2020年11月20日). 2020年11月20日閲覧。

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、セスク・ファブレガスに関連するメディアがあります。
 
タイトル・受賞歴
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2000年代
2010年代
2020年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
最優秀選手賞 - 最優秀若手選手賞
GK
DF
MF
FW
GK
DF
MF
FW
 
スペイン代表 - 出場大会
U-17スペイン代表 - 2003 FIFA U-17世界選手権 準優勝
スペインの旗
U-17スペイン代表 - UEFA U-17欧州選手権2004 準優勝
スペインの旗
スペイン代表 - 2006 FIFAワールドカップ
スペインの旗
スペイン代表 - UEFA EURO 2008 優勝 (2回目)
スペインの旗
スペイン代表 - FIFAコンフェデレーションズカップ2009 第3位
スペインの旗
スペイン代表 - 2010 FIFAワールドカップ 優勝 (1回目)
スペインの旗
スペイン代表 - UEFA EURO 2012 優勝 (3回目)
スペインの旗
スペイン代表 - FIFAコンフェデレーションズカップ2013 準優勝
スペインの旗
スペイン代表 - 2014 FIFAワールドカップ
スペインの旗
スペイン代表 - UEFA EURO 2016
スペインの旗
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