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ラグランジュ点に存在する物体の一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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5つのラグランジュ点

ラグランジュ点に存在する物体の一覧(ラグランジュてんにそんざいするぶったいのいちらん)は、太陽系内のラグランジュ点に存在する、存在していた、将来的に存在することになる、またはその予定であった、既知の物体の一覧である。

太陽惑星、または惑星-衛星のような質量に差のある2つの天体の組は、それぞれ5つのラグランジュ点を有する。

太陽-地球 ラグランジュ点

L1

地球から太陽に向かっておよそ 150万km 内側に位置するラグランジュ点。

過去の探査機

  • ISEE-3 - 1983年に彗星にランデブーするためL1から離れた。現在は太陽周回軌道上に存在し、2014年に地球に再接近する。
  • ジェネシス - L1にて太陽風のサンプルを採取した。現在は太陽周回軌道上に存在。

現存する探査機

計画中の探査機

L2

地球から太陽の反対方向に向かっておよそ 150万km 外側に位置するラグランジュ点。

現在の探査機

  • WMAP 2010年9月運用終了。
  • プランク L2点から移動させた後、2013年10月に運用終了。
  • ハーシェル宇宙望遠鏡 - L2点から移動させた後、2013年6月に運用終了。
  • 嫦娥2号 - 月探査を終えた後、2011年8月にL2点に到着。2012年4月にL2を離れて小惑星探査へ向かった。

計画中の探査機

中止された探査機

L3

太陽をはさんだ地球の反対側に位置するラグランジュ点。いわゆる反地球の存在が仮定されたことがあったが、現在では否定されており、この場所で観測された物体は存在しない。宇宙機を送り込む計画もない。

L4

地球の公転軌道に沿って60度前方に位置する。

  • STEREO-A (Solar TErrestrial RElations Observatory – Ahead) - 2009年9月にL4に接近した。地球より少し速い速度で太陽を周回している[1]
  • 2010 TK7[2]
  • 塵雲[要出典]

L5

地球の公転軌道に沿って60度後方に位置する。

  • STEREO-B (STEREO – Behind) - 2009年10月にL5に接近した。地球より少し遅い速度で太陽を周回している[1]
  • スピッツァー宇宙望遠鏡 - 地球を追いかける形で太陽を回る軌道を取っている。一年に約0.1AUずれ、およそ2013年 - 2015年にL5を通過する。
  • 塵雲[要出典]

地球-月 ラグランジュ点

L2

まだ計画は存在しないが、月の裏側と地球との間で交信するため、この位置に通信衛星が置かれる可能性がある。

L4 / L5

  • コーディレフスキー雲(可能性)
  • L2に人工衛星が置かれた場合、それをサポートするためにこの位置にTDRS(データ中継衛星)が置かれると予想される。

過去の探査機

  • ひてん - L4・L5を通過し、非常に少ない燃料で月軌道に達する低エネルギー遷移軌道(low energy trajectory)をはじめて実現した探査機。ひてんの観測ではラグランジュ点で塵の密度上昇は最終的に確認されなかった[3]

太陽-火星 ラグランジュ点

太陽-火星 ラグランジュ点のL4とL5に位置する小惑星[4]火星トロヤ火星ラグランジュ小惑星と呼ばれることがある。

L4

  • (121514) 1999 UJ7

L5

候補

太陽-木星 ラグランジュ点

太陽-木星 ラグランジュ点のL4とL5に位置する小惑星[5]木星トロヤ小惑星、または単にトロヤ小惑星と呼ばれる。L4に位置するものをギリシア群、L5に位置するものを(狭義の)トロヤ群と呼ぶこともある。

L4

L5

土星-テティス ラグランジュ点

L4

L5

土星-ディオネ ラグランジュ点

L4

L5

太陽-天王星 ラグランジュ点

L4

L5

  • (未発見)

太陽-海王星 ラグランジュ点

太陽-海王星 ラグランジュ点のL4とL5に位置する小惑星[6]海王星トロヤと呼ばれることがある。

L4

  • 2001 QR322
  • 2004 UP10
  • 2005 TN53
  • 2005 TO74
  • 2006 RJ103
  • 2007 VL305

L5

関連項目

脚注