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キティブタバナコウモリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キティブタバナコウモリ
キティブタバナコウモリ
キティブタバナコウモリ Craseonycteris thonglongyai
保全状況評価[1]
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: コウモリ目 Chiroptera
: ブタバナコウモリ科 Craseonycteridae[2]
: ブタバナコウモリ属 Craseonycteris[2]
: キティブタバナコウモリ C. thonglongyai[2]
学名
Craseonycteris thonglongyai
Hill1974
和名
キティブタバナコウモリ
英名
Kitti's hog-nosed bat

キティブタバナコウモリ[3][2]Craseonycteris thonglongyai)は、哺乳綱コウモリ目(翼手目)ブタバナコウモリ科ブタバナコウモリ属に分類されるコウモリ。本種のみでブタバナコウモリ科ブタバナコウモリ属を構成する。

分布

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タイ西部(カーンチャナブリー県サイヨーク郡[4][5]固有種

形態

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体長2.9-3.3センチメートル[5]。前腕長2.1-2.6センチメートル[4]。翼開張15-17センチメートル。コウモリ目最小種で哺乳綱でも最小種の1つとされる[4][5]。尾がない[5]。背面の毛衣は褐色や赤褐色、灰色[4]

耳介は大型で、耳珠がある。飛膜の色彩は暗色。左右の後肢の間にわずかに尾膜がある。

生態

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単独から500頭にもなる大規模な群れを形成して生活する[4]

食性は動物食で、昆虫を食べる[5]

繁殖形態は胎生。4-5月に1回に1頭の幼獣を産む[5]。寿命は5-10年以上と考えられている[5]

人間との関係

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観光客による生息地の撹乱[5]、採集などによる生息数が減少が懸念されている[4]

参考文献

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  1. ^ Bates, P., Bumrungsri, S. & Francis, C. 2019. Craseonycteris thonglongyai. The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T5481A22072935. doi:10.2305/IUCN.UK.2019-3.RLTS.T5481A22072935.en. Downloaded on 13 June 2021.
  2. ^ a b c d 川田伸一郎, 岩佐真宏, 福井大, 新宅勇太, 天野雅男, 下稲葉さやか, 樽創, 姉崎智子, 横畑泰志「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻別冊、2018年、40頁、doi:10.11238/mammalianscience.58.S1 
  3. ^ IUCN (国際自然保護連合) 編、岩槻邦男・太田英利 訳『世界の絶滅危惧生物図鑑』丸善出版、2014年、97頁。ISBN 978-4-621-08764-0 
  4. ^ a b c d e f 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』、講談社2000年、133頁。
  5. ^ a b c d e f g h 『絶滅危惧動物百科5 クジラ(セミクジラ)―サイ(シロサイ)』、財団法人自然環境研究センター監訳、朝倉書店2008年、62-63頁。
  • 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科6 有袋類ほか』、平凡社1986年、58、60-62、64、76、162頁。

関連項目

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