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ジュラのワイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジュラのワイン

ジュラのワイン: Vin de Jura)は、フランス東部の、スイスと国境を接するジュラ県で生産されるワインである。

ピノ・ノワールのほか、プールサールやトルーソーによる赤ワインも生産されているが、大半は白ワインで、サヴァニャン種から造られる白ワインが多い。

この地方で特に個性的なワインは、ヴァン・ジョーヌ(黄ワイン)と呼ばれるもので、シェリーと似た作り方をする、かなり黄色みの強い辛口の白ワインで、ブドウの強い香りのほかに、紹興酒のような香りがつき、非常に深い味わいがある。

また、vin de paille(ヴァン・ド・パイユ、麦わらワインの意)は、遅摘みしたブドウを麦わらの上で乾燥させ(近年はカゴを用いることが多い)、ワインにするもので、やはり濃い黄色で極甘口である。

この地区のAOC

  1. Côtes du Jura コート・デュ・ジュラ
  2. Arbois アルボワ、Arbois Pupillin アルボワ・ピュピヤン
  3. L'Etoile レトワール
  4. Château-Chalon シャトー・シャロン
  5. Crémant du Jura クレマン・ド・ジュラ
  6. Macvin du Jura マクヴァン・デュ・ジュラ

の6つで、1が地域全体のAOC、2-4までが地区名AOC(アルボワ・ピュピヤンについては特定地理名称付)、5はスパークリングワイン、6はヴァン・ド・リキュールである。シャトー・シャロンおよびヴァン・ジョーヌのワインボトルは、一般的な750mlではなく、クラヴランという寸胴型でずんぐりした620ccの黄緑色のものが使われている。