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尾去沢石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
尾去沢石 osarizawaite
尾去沢石
緑色の部分が尾去沢石(アリゾナ産)
分類 硫酸塩鉱物
シュツルンツ分類 7.BC.10
Dana Classification 30.2.4.4
化学式 PbCuAl2(SO4)2(OH)6
結晶系 三方晶系
単位格子 a = 7.05Å、
c = 17.24(1) Å
へき開 不明
モース硬度 3 - 4
光沢 土状光沢
黄緑色
条痕 黄緑色
比重 4.0
密度 3.89 - 4.037 g/cm3
光学性 一軸性
屈折率 nω = 1.712、
nε = 1.732(2)
複屈折 δ = 0.020
多色性 あり
文献 [1][2]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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尾去沢石(おさりざわせき、osarizawaite)は、鉱物硫酸塩鉱物)の一種。化学組成PbCuAl2(SO4)2(OH)6で、結晶系三方晶系明礬石グループの鉱物。

1961年秋田県尾去沢鉱山で発見された日本産新鉱物[1] で、名前は発見地にちなむ。

産出地

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世界各地で見つかり、日本では尾去沢鉱山のほかにも秋田県の亀山盛鉱山などに産する。

性質・特徴

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黄緑色をなし、硬度は3 - 4[1][2][3][4]。模式地では粉末状の微細な結晶集合体として産出する(新潟県三川鉱山では肉眼的な結晶を産出する)。二次鉱物である。

銅ビーバー石 (PbCuFe3+2(SO4)2(OH)6、当時はビーバー石) の Fe3+ が Al に置換したものであるが、肉眼での区別は難しい。1999年の明礬石超族の命名規約成立に伴って、両者は共に独立種として認められた[5]

サイド・ストーリー

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発見者の田口靖郎1974年櫻井賞を受賞した。

脚注

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  1. ^ a b c Osarizawaite (英語), MinDat.org, 2011年11月7日閲覧 (英語)
  2. ^ a b Osarizawaite (英語), WebMineral.com, 2011年11月7日閲覧(英語)
  3. ^ 国際鉱物学会鉱物名一覧 (PDF) 2008年6月18日閲覧 [リンク切れ]
  4. ^ 東京大学総合研究博物館データベース Database”. 東京大学. 2011年11月5日閲覧。
  5. ^ Jambor J.L. (1999) Nomenclature of the alunite supergroup. The Canadian Mineralogist 37, 1323-1341.

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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