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族長の秋

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族長の秋
El otoño del patriarca
著者 ガブリエル・ガルシア=マルケス
発行日 1975年
ジャンル 小説
 コロンビア
言語 スペイン語
ウィキポータル 文学
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族長の秋』(ぞくちょうのあき、スペイン語: El otoño del patriarca)は、ガブリエル・ガルシア=マルケスの長編小説。スペイン語初版は1975年に出版された。日本語版は鼓直の訳によるものが、1983年に集英社の叢書〈ラテンアメリカの文学〉の1巻として刊行され、以降集英社文庫(1994年)、新潮社(改版、2011年)から刊行されている。

概要と特徴[編集]

この作品の最大の特徴は、段落のない長い文章で書かれていることにある。まず主人公の大統領に名前はなく(呼びかけられるときは「閣下」)、会話文に括弧もなく、一人称三人称が混在し、語り手の主体はいつの間にか変わり、時系列も混在する。その縦横無尽な文章世界の中で、主人公である独裁者の残虐な行為と冷酷な行動とともに、彼の絶望と孤独が語られる。

あらすじ[編集]

独裁者大統領は死んだ。複数人物の語りにより悪事・凶行が次々に明らかになってゆくが、同時に孤独と猜疑心に陥り朽ちてゆく肖像を描く。

日本語訳[編集]

  • 鼓直:訳(以下同)「族長の秋 」、集英社ラテンアメリカの文学 13〉、初版1983年6月、ISBN 978-4081260133
  • 「族長の秋」、集英社ギャラリー〈世界の文学〉第19巻「ラテンアメリカ」に収録、1990年2月、ISBN 978-4081290192
  • 「族長の秋」、集英社文庫 〈ラテンアメリカの文学〉、初版1994年5月、ISBN 978-4087602357
  • 「族長の秋: 他6篇」、新潮社〈ガルシア=マルケス全小説〉、2007年4月 、ISBN 978-4105090128