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OAX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

OAXは、海上自衛隊における電子光学センサー・システム(暗視装置)の制式符号。自衛艦の一部に装備しており、現用のものとしては以下が存在する。OAXシリーズは目標の捜索・探知のみならず、砲や機銃の射撃管制用としても活用されている[1]

OAX-1B

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あぶくま型護衛艦に装備されている[1]。(画像は特記ない限り「とね」搭載機)

OAX-2

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はやぶさ型ミサイル艇に装備されている[1]。これは、1999年平成11年)に発生した能登半島沖不審船事件を受けて、不審船対処を目的として搭載されたものである[2]

OAX-3

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もがみ型護衛艦では、可視光/赤外線撮像装置およびレーザー測距装置で構成され、光学複合センサーと称されるOAX-3が搭載された[1]。これは旋回・俯仰可能な可動型センサーに加えて、固定型の可視光センサーも組み込まれた[1]

回転型センサーは艦橋上部の衛星通信レドームの前方に搭載され、戦闘指揮所(CIC)において必要な目標を赤外線、可視光およびレーザーで監視でき、目標の測距、識別、砲管制が可能である[3]。一方、固定センサーはNORA-50複合通信空中線の下部に6つの高感度カメラが設置されており、撮影された全集映像をCICのビデオ・ウォールに表示することもできる[3]。同型では、CICに操舵コンソールと機関操縦装置も設置されていることから、OAX-3からの映像とあわせて、必要に応じてCICから操艦することもできる[3]

脚注

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出典

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  1. ^ a b c d e 多田 2022, p. 179.
  2. ^ 2005年度防衛白書”. 防衛省. 2022年12月19日閲覧。
  3. ^ a b c 徳丸 2022.

参考文献

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  • 多田智彦「現代の艦載兵器」『世界の艦船』第986号、海人社、2022年12月。CRID 1520012777807199616 
  • 徳丸伸一「船体/兵装 (特集 「もがみ」型FFMのすべて)」『世界の艦船』第985号、海人社、78-89頁、2022年12月。CRID 1520012494061396608