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種田山頭火

出典: フリー引用句集『ウィキクォート(Wikiquote)』
種田山頭火

種田山頭火 (1882-1940)

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山口県出身。自由律俳句の俳人。

草木塔(昭和15年)

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  • ふるふるさとははだしで歩く
  • あるけばかつこういそげばかつこう
  • うしろすがたのしぐれてゆくか
  • 蜘蛛は網張る私は私を肯定する
  • ここで泊ろうつくつくぼうし
  • この道しかない春の雪ふる
  • そこにのまへにおく
  • 鳴かぬなら鳴かなくてよいほととぎす
  • ふりかへらないをいそぐ
  • 夕立やお地蔵さんもわたしもずぶぬれ
  • 分け入つても分け入つても青い山
  • 鴉啼いてわたしも一人
  • まっすぐな道でさみしい
  • 水に影ある旅人である
  • もりもりもりあがる 雲へあゆむ
  • しぐるるやしぐるる山へ歩み入る
  • なるほど信濃の月が出てゐる