白いウェディングドレスの代わりにブラックドレス、ふたりの旅の写真をディスプレイしたギャラリーウェディング、ペット参加のセレモニー、こだわりの料理やデザートビュッフェ……。自分たちらしい結婚式を望むカップルが増えている。

いい意味でわがままに、自分の理想の結婚式を求めるカップルをサポートしてくれる、無料結婚相談の「トキハナ」で、5000組以上のウエディング相談実績を持つカウンセラーを務める神田裕子さんが、後悔のない結婚式にするためのヒントをお伝えする連載の後編。

前編「『神前式で彼のドラム演奏が聴きたい』職場結婚する30歳経理部女子の願い叶える3つの条件」でご紹介したのは、職場で知り合ったシステムエンジニアの仁さん(36歳・仮名)と経理部で働く浩美さん(30歳・仮名)の相談。
「教会式は気恥ずかしい」と、神前式を希望するふたりだったが、披露宴ではバンド演奏をしたいのだという。

バンド演奏にはそれなりの防音機能のある設備なり、音響機器の搬入・搬出の導線、そしてもちろんある程度の演奏スペースが必要である。
一方で、伝統的な神前式を挙げる神社は、厳かな雰囲気と格式を兼ね備える。
普通に考えれば、ふたつが求めるものは相反している。
前編では、そんな厳しい条件に適う式場が見つけられずに、神田さんのところにやってきたカップルのこれまでと、会場や式場の特徴をご紹介している。

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そんなふたりから相談を受けた大ベテランのウエディングプランナーからの提案は、「チャペルで演奏してみては」。
神前式を希望しているのに? チャペルでバンド?
あまりのことに固まるふたりだったが、説明を聞くうちに、ふたりの顔は輝き始める。神田さん意図とは?