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#創作大賞2024

あなたの作品が書籍化、映像化されるチャンス! 出版社やテレビ局含む合計21メディアに協力いただき、あらゆるジャンルの創作を対象にした、日本最大級の創作コンテスト「創作大賞2024(第3回)」を開催します!

人気の記事一覧

いわゆるなれそめ

I have wasted the last year and a half in depression and spent 36 years as an alien due to autism spectrum disorder. You read this sentence and wonder, "What does it say?" copy everything and fly to the translation site to read this. Imagin

いるはずのない親戚がXで見つかった話

せっせとエゴサーチをしていたら、こんなポストを見つけた。 「オモコロの岡田悠」とは僕のことだ。呟いているのは「移住計画」さんという3万人のフォロワーを抱えるアカウントで、センスのいいインテリアの写真が多数上がっている。26年生きて、と書いてあるから、26歳の方なのだろう。 だが僕には、26歳の親戚はいない。 ついでにセンスのいいインテリアに詳しい親戚もいない。 この方の勘違いだろうか。あるいは「初めて知った」と書いてあるから、隠れた遠い血縁関係があるのかもしれない。

『妻が怒りの赤鬼化』

『何やってんの!!』 『早くしなさい!!』 『自分でやりなさい!!』 そろそろ7才を迎える長女はいつも怒られてばかりだ。 子供が親から怒られる1番の時期かもしれない。 自分もそうだった様に思う。 当時の僕は、その奥に深い愛が存在していて、将来を思われているが故に怒られているとは考えもしない。 【ママ、こわ】 きっと長女もそうだろう。 先日、初めての授業参観が行われた。 仕事とのタイミングも都合が良く、見に行ける事になったので妻と交代で参加させてもらう事にな

#創作大賞2024 中間選考結果を発表します!

2024年4月より約3ヶ月にわたって開催した「創作大賞2024」。 期間中には、去年の応募数を大幅に超える52,750作品ものご応募をいただきました。たくさんのご応募、ありがとうございました!! 現在、協賛メディアとnote運営事務局で最終選考を行っています。この記事では、メディア賞・入選・note賞の候補となる、中間選考を通過した305作品を部門別に発表します! ※ 作品へのリンクが飛べるようになっています。気になる作品をぜひ読んでみてください。 ※ 掲載は投稿日順です

なぜ、最悪の業績なのに年商の20%にもあたる1億円の売上を手放してまで楽天市場から退店するのか

【はじめに】・自己紹介 こんにちは。 今年の1月にワシオ株式会社(以下ワシオ)の代表取締役社長に就任しました、三代目の鷲尾 岳(ワシオ タカシ)と申します。 鷲尾家の次男坊として1991年2月10日に生まれ、小学校5年生までは地元の公立、小6から私立の学校に転校し、中3までは福井県、高校は和歌山県にある姉妹校にて寮生活をしていました。 ここで詳しくは書きませんが、その学校の特徴として、「義務教育は最低限」「校則は生徒が主になって話し合って決める」「1年を通して大半のコマを

『パパの号泣出産立会い日記』

2017年5月、お腹の中の長女が産まれる予定日の話。 朝6時過ぎ。いつもなら、もう少し遅い時間まで夫婦でゆっくり寝ているのだけど、妻が布団の中で小さな声で呻き始めた。 どうした?と声をかける。 『もしかしたら陣痛来てるかも』 『え、そうなん?病院電話する?』 『んー、でも初めてだからこれが陣痛っていう自信ないし、もう少し様子みる』 『そうか』 『ねぇ』 『ん?なに?』 『お願いあるんだけど』 本で読んだか、誰かに聞いたのかは忘れたが、陣痛が来たら腰をマッサ

いつか、青果売り場で売られる梨を見て泣く日がやって来る

実家で暮らす犬の好物は沢山あるが、その中でも一等好きなのが梨だ。林檎ではなく、梨だ。 林檎であれば一年を通してスーパーなどで購入出来るものの、季節の果物の梨となればそうもいかない。それに、林檎と比べれば梨は高価な果物でもある。そんな人間の懐事情もあって、可能であれば、ほんと出来る範囲内で構わないからこちらも好物として頂いて…といった具合にカットした林檎の提供を試みたこともあったのだが、ふんっと嘲笑うように鼻息を掛けられて終わった。 普段はベロを出して呑気な面構えの穏やかな犬

アイアム・山門文治【note創作大賞エッセイ部門】

00:ヒーロー太宰治は防空壕のなかで、子どもたちにちょっと不思議な小噺を聞かせたという。 ぼくの大好きなエピソードだ。 上空には、自分たちを爆撃するために上空に旋回するB29は、想像するよりもずっと大きく見えたという。轟音を発する鉄の塊がこれからすることは、はるか下に生きる具体的な生命を奪うために、爆弾を投下することだった。爆撃を守るにはあまりにも心細い要塞。それに中は暗く蒸し暑い。 防空壕の中にいる子どもたちは、恐怖でいっぱいだったはずだ。いや、大人だって怖かっただろ

皆様ごしゃっしゅで~す! 創作大賞ダメぽよでした! しばらく皆様の過去に書いてくださった素敵なコメントを見返して慰められてます。 皆様に良い報告ができなくて残念ですが 改めて皆様との出会いに感謝です。 私の人生は皆様のおかげで大きく変わりました。 ありがとうございました!!

親子別姓だった夫の話・1(全4話)

 私の夫(政夫)は実母と苗字が違う。産まれた時からずっと母親と一緒に暮らしているが親子別姓だった。  義母は政夫が2歳の時に離婚が成立している。当時、乳飲子の息子を抱えて逃げるように実家に帰ってきたそうだ。そして離婚が成立した時、義母は旧姓の「鈴木」に戻したが息子は父方の戸籍に残し「竹之内」のままで母親と一緒に暮らすことになった。実は竹之内家は代々続く名家で政夫は、その竹之内家の長男だった。 離婚はしたものの、息子は竹之内家の長男のまま自分の手元で育て、成人したら竹之内家に

親子別姓だった夫の話・4(全4話)

 ぼくは美術大学を志望した。  おふくろからは大反対されたが、教員免許を取得することと予備校に通わずにおふくろが決めた家庭教師を受け入れることで許された。  おふくろは独身時代に教育大の事務をしていた。その教育大の教授との交友関係から美大を卒業後広告代理店に勤務していた林先生を紹介された。  デッサンと色彩構成を中心にデザイン科の受験対策をマンツーマンで指導してもらった。残念ながら第1志望の大学は合格できなかったが、大学生になっても林先生との付き合いは続いた。相変わらず

今すぐ助かりたかった一ヶ月間

四季の匂いを嗅ぎながら散歩する犬のように気侭に転職活動を続けていた私であったが、ある日「こ、これは…!」と思わず声に出してしまうような求人を見つけた。それは地元で介護業界に入る際、待遇の面で一番優れているのがここだと噂されている施設であった。実際、休日や賃金、更にボーナスの額も合わせて考えればここまで好待遇のところはそう簡単には見つからないだろう。 紹介状を貰うべく、私は弾丸のような速さと勢いでハローワークへ向かった。速さと勢いだけ良くて、道中普通に道を間違った。 何とか

『空っぽの私』

スピパラ通信第7回短編小説プレゼントを改題、加筆訂正したものです。 お母さんがいなくなったのは、私が小学生になる前の誕生日だった。 私は、次の誕生日からお祝いをしてもらわなかった。 あの日から私は一度も、笑ったことはなかた。怒ったり泣いたりもできなくて、私の中には何も無くなって、空っぽになってしまった。 だから、それからずっと、お母さんが居ないことが、周りの人達とは、少し違うことだとは気付かずに大人になった。 昔を振り返ると、お母さんが居ないことで困ったこともいっぱいあ

親子別姓だった夫の話・2(全4話)

 おふくろは市役所に勤めていた。毎朝ぼくを見送ってくれるのは、おばあちゃんだった。学校から帰ってくると家はいつも留守で、どうしても寂しい時は、畑にいるおばあちゃんのところまで1人で行った。    その頃のぼくは、おふくろの言いつけを守り「神童」と呼ばれていた(笑)  おふくろと遊んだ記憶はないが、一緒に暮らしていたおばさん(母の妹・未婚)が幼稚園教諭をしていてよく遊んでくれた。当時、おばさんからは「おねえちゃん」と呼ぶように言われていた。  ほしいおもちゃ(めんこなど)や

ガキがグミ吐いた。

ガキが電車の中でグミを吐いた。サイダーのケミカルな匂いが広がって気分は最悪。 体調不良とかだったら何も思わなかった。 「美味しくない!」と奇声を上げ、吐き捨てた水色の塊をどこかに蹴飛ばした。携帯ばかり触っている母親に構って欲しくて犯行に及んだ様子で、重ねて痰まで吐いて見せたがそれでも彼女は一向に気付かない。 僕はドア近くの補助席に座っていた。通路を挟んで向かいの補助席に座る爺さんもその一幕を見ていて目が合った。 お互いが注意するでもなく、母親へそれに気付けと視線を送った。

今年は創作大将と流行語大将のみで終わりました。このまま大将の座に座り「なんのはなしです課」をより面白くします。エンタメは死なないよ。さらにくだらないを追求します。 皆様一緒に楽しんで応援してくれて、本当にありがとうございました。 創作大賞に残っている方々を引き続き応援します。

俺は、17で実家を捨てた

父方のばあちゃん、父、母、俺、弟。 父が40、母が30のときに俺は生まれた。 その3年後に、弟も生まれた。 俺ら一家は、ごく普通の家族構成だ。どこにでもいる、一般的な家族。両親は共働きで、ばあちゃんに育てられた。いわゆる "おばあちゃんっこ" だった。 小さいころは気がつかなかったけれど、俺の父は酒癖が悪い。そう自覚したのは、小学生になってからだった。ふだんは優しいのに、酒を飲むと人が変わる。子どもの頃の俺たちはたまったもんじゃなく、家の2階によく避難していた。 最初は

古生物学者の夫

うちのリビングの奥にある壁一面の本棚は、右側と左側でまるで景色が違う。 向かって右側は私の縄張りで、小説が多く並ぶ。文庫本の背表紙が、細い縞模様を成している。 一方、夫の縄張りである左側に並ぶのは、『アンモナイト学』、『絶滅古生物学』、『古生物学の百科事典』、『波紋と螺旋とフィボナッチ』、『イカタコ図鑑』……。取り出すのも億劫になりそうな重量級の図鑑や、妙なタイトルの専門書が、どっしり幅を利かせている。 昔、二人で観た映画で、相手の本棚のラインナップが自分の本棚とそっく

〘創作大賞感想〙頂き怪盗とカモられ探偵を読んで

 休日、暇なので、ダラダラとnoteを閲覧。  ふと創作大賞2024のタグが目につき、人気の欄を見る。すると、頂き怪盗とカモられ探偵なるミステリー作品を発見した。  まず、サムネイルが綺麗。  その絵に触れたくて、思わずワンタップ。  読みやすそうな目次が置かれていて、あらすじだけでも読むかと294文字を黙読する。  ふーん、どうやら怪盗アウトリュコスの被害者が犯人を捕まえようとする作品らしい。そこで、驚きの言葉が現れる。  狂言窃盗!  見たことない単語に目を離せない。

このあと自殺するコウメ太夫

「会話かと思ったら面接でした、友情かと思ったら政治でした、道徳かと思ったらポジションでした、前衛かと思ったら曖昧でした、感性かと思ったら文脈でした、理解かと思ったら解釈でした、欲望かと思ったら重力でした、被害者かと思ったら弱い加害者でした、情熱かと思ったらハックでした、信仰かと思ったら経済でした、成長かと思ったら発狂でした、思想かと思ったら怒りでした、肯定かと思ったら既読でした、所有かと思ったら汚染でした、文学かと思ったら言い訳でした、愛嬌かと思ったら空洞でした、弱点かと思っ

親子別姓だった夫の話・3(全4話)

 親にも教師にも毎日減らず口をたたいていた。 しかし、友だちはたくさんいて高校生活は楽しかった。ただ、連絡を取り合う手段は固定電話しかなかった時代で、友人から電話がかかってくると 「はい、鈴木でございます」  と家族が出るので、だいたい 「すみません、間違えました」  となっていた。母親と苗字が違うことなんか面倒くさ過ぎて誰にも説明していなかった。  小学校から高校まで一緒だった幼なじみに「箱根アフロディーテ」に誘われた。 箱根アフロディーテは、日本初の大規模野外ロ

金で他人に論文を書かせる天皇。秋篠宮家より前にそれを始めた人がいた

秋篠宮家のご長男が(あるいは母である紀子さんが)東大への推薦入学を熱望し、その実績づくりとして悠仁さんが筆頭著者とする共同論文を学者と執筆、今夏に国際学会で発表を行うということに対し、「それってズルじゃね?」「倫理的に許されるの?」と疑問が紛糾しているが、今回に限っては不思議と腹もあまり立たないというのは、秋篠宮家のあまりに醜い所業の数々に呆れる底が抜けてしまっているからだろうか。   それに比べて、令和の天皇皇后両陛下は自己研鑽の大切さを体現してくれるな。と英国訪問でのお姿

ふみおくんの⭐️つぶやき10 2024創作大賞の中間発表 その2

「ねぇねぇ、知ってる? ワクワクって、 ふたつの種類があるの」 ふみおくんが、 A子さんに こう語りかけてきました。 「え、あなたは、だあれ」 「ぼく、ふみお」 ふみおくんは、 自分が星の王子さまの弟であることを ていねいに説明しました。 「信じられないけど、 そういうことが、 あるかもしれないわね……」 落ちこみ、 疲れ果てていたA子さんは、 それ以上、 真偽を追求する、気力はありませんでした。 やがて、 ふみおくんが、 このように、

総勢21メディアからデビューのチャンス!日本最大級のコンテスト「#創作大賞2024」募集開始

出版社やテレビ局を合わせて過去最多の21メディアの協力のもと、「創作大賞2024(第3回)」を開催します! 応募期間は、4月23日(火)から7月23日(火)まで です。 募集部門は全部で12。昨年の部門に加えて、新たに「#ホラー小説部門」「#創作漫画部門」「#レシピ部門」「#ビジネス部門」を追加。いずれの部門も、プロ・アマチュア問わず応募可能です。 各部門には、21のメディアが選考に参加。受賞作品には担当者がつき、雑誌・メディアへの掲載や、書籍化、連載化、映像化などを目

普通のアパレル店員から経営者へ〜多事業展開まで至った努力と挑戦〜

はじめまして。 林文臣と申します。 現在、3社法人を立ち上げて、9つの事業を展開しております。 経営者というと、 ・元々独立願望がある ・天才的な発想力と行動力がある ・親がお金持ちで元々資産家 というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか? 私は、日本と中国のハーフの父と、中国人の母から生まれたクウォーターです。 ですが大阪で生まれ育ったので、中国語は全く話せず、日本語の標準語と関西弁しか話せません。 いえ、むしろ関西弁しか話せません。 幼少期は周りと違うとい

わたしの子宮は胎児を殺す。

一 風薫る セックスレス、だった。 淡いピンクのインテリアで統一された待合室。女性スタッフのみが在籍する不妊治療専門クリニックのドアを夫婦揃って叩いたとき、結婚6年目にして、出会ってから重ねてきた年月は14年にも及んでいた。互いに激しく求め合う情熱はもはやなく、ふたりの間にたゆたう温かい何かに、となりあって包まれるように安穏と過ごしていた。 「病気などの特別な事情がないにも関わらず、1ヶ月以上性交渉のないカップル」 というその定義通りに解釈するならば、当てはまって

桃剥いたった。

彼女が桃を買ってきた。二玉。ふたたま。 僕は包丁で果物を剥いたことがない。 だってみかんやバナナのように「どうぞそのまま、手でいっちゃってください」なんて低姿勢のヘラヘラした奴らがいるのに、わざわざ手間をかけてまで食べようとは思わない。 剥かれて出てきたならありがたくよばれる。剥いてくださった厨房の方と生産者へ感謝の念を飛ばしながら頬張る。その夜は店と岡山に足を向けて眠れない。次に通る軒先では深く一礼をする。桃とはそういう果物だろう。 「桃買ってきてん。美味しそうやって、

【2分小説】弟が落武者を拾ってきた

ある日、弟が落武者を拾ってきた。 絵に描いたように 頭のてっぺんがツルツルで サイドだけ長髪頭、そしてわかりやすいぐらいにボロボロの鎧を身に付けていた。 「あんた、なにそれ?」 「昨日の夜、裏山に雷落ちたでしょ? だから、見に行ったら土の中で顔だけ出てて可哀想だから拾ってきた」 「変なもの拾ってくるんじゃない! 返してきなさい!」 私が弟に怒鳴ると 落武者は、ビクビクと内股で足を震わせて 弟の後ろに隠れて 怯えた表情で、こちらを見てきた。 …なんじゃこいつ、ムカつ

昭和記念公園が神話世界の入り口になっている。

00:プロローグ これは定職を放棄したぼくらのささやかな抵抗だった。 うららかな日差しが頬をくすぐる平日の昼さがり。高校の同級生とのん気に訪れたのは、都会のオアシス昭和記念公園。 ぼくは、東大和でイワシタは昭島に住んでいるので、そんなふたりのほどよい中間地点が、この立川だ。 金がないぼくらの憩いの施設として、この公園を選んだのに、特別な理由があるわけではなかった。 ただなんとなく、安いし憩えそうだったから選んだのだ。 Suicaにチャージした450円でピピッとゲートを通過す

犬が更に老いた

この記事の続きかもしれないし、そうじゃないかもしれないし。ひとつだけ言えること、それは「本犬は本日も元気に暮らしております」という揺るぎない事実であります。しかしながら、老犬にとっての3年という時の流れは人間とは比べものにならないほどの大きなものだから、今日はそれについて書こうと思う。 まず、最初に軽く自己紹介ならぬ犬紹介。実家に暮らしているマルチーズの女の子。年齢は17歳。人間にすればまさに華の女子高生の年齢だけど、犬は犬だからおばあちゃんとして日々のんびりと暮らしていら

レビュー:食べることは生きること~「スマホ片手にしんどい夜に。」を読んで

「スマホ片手にしんどい夜に。」はシャープ公式アカウントの中の人こと山本隆博さんの連載「コミチ」からのアンソロジーだ。これまで取り上げられたコラムから20作品がピックアップされている。 色々な漫画家さんが書いた漫画について「シャープさん」こと山本さんが書いた感想や思考がまとめられているのだが、その中に「やさしい家電」というコラムがある。 企業アカウントはその企業のPRアカウントだから、当然その会社の製品を紹介することもある。いろいろな製品を紹介する中で反響が最も大きいものの

大丈夫神話

「若いんだから大丈夫だよ」 「何とかなるって、大丈夫大丈夫。まだまだ若いんだし」 生きているとそこで生活をしているだけで色んな言葉を頂戴するものだが、働いている時に言われがちなのはこの言葉かもしれない。因みにこの場合の若さとはその職場の中ではという意味だ。平成初期生まれのわたくし、そこそこいい歳である。それでも言われる上記のフレーズ。何かにつけ言われる。サビメロかなんかですか?ってくらい言われる。サビメロよりマイメロ派なんですけど。 この言葉を言いがちな大人も、もしかして

極貧神社暮らしから始まった私の人生の話

 子どもの頃、『貧乏すぎて地域の神社の奥に一家で住んでいた』、と人に言うと、ほぼ100%の確率でビビられ、 「神社って住めるの?」  と訊かれる。多分、普通は住めないと思う。だって今まで生きてきて、『わかる〜ウチも〜』という人には会ったことがない。  別に神主でも何でもなく、ただ住んでいるだけ。私が住んでいた神社が特殊だったんだと思う。  うちの親は、両親ともに無職、というユニークな二人で、当然お金がなくて、町内会の人に 「神社の管理人をするなら神社にタダで住んでいいよ」 と

だから俺は官僚を辞めた。ーこんな時代だからこそ夢に素直に生きる。

現代は夢を追う人間があまりに少ない。 このままじゃ日本はどんどん暗くなっていくだろう。 私は今、夢中で夢を追っている。その夢を追いかける姿勢というものを確立し始めたのは紛れもなく大学受験のために浪人生活をしていた時だ。 2017年、私が大学受験予備校で過ごしたあの1年から、明らかに私の人生は劇的に変わっていった。 元偏差値37の凡人少年(なんなら物覚えなどはとても悪かった)が、勉強で人生を変えていく中で直面した、最も大きかった壁。 まずは、この壁を越えた話をしよう。 学

悩むための観光地──多摩湖

日々の忙殺に、いつの間にか悩むということを忘れてしまったすべての現代人に届けたい。 とっておきの観光地がある。 通称、多摩湖。 正式名称は村山貯水池。 都心から41分。 東京都東大和市。東京郊外のベッドタウンだ。 そして、ここは…… 00:ぼくの故郷 なんです。 出身地を聞かれるとつい反射的に、となり町の名前を答えてしまう。 ひょっとしたら、あなたにも似たような経験があるのではないだろうか。 ぼくの故郷は、東京都東大和市という。 知ってる人のが少ないはずだ。 「え?

64 日本一になった怪我人から、怪我をして悩むキミへ

僕は念願だった日本一の栄冠を手にした入院15日目の怪我人です。 両脇には松葉杖、手首には入院中の患者がつけるリストバンドをつけています。 あの日から3ヶ月。やっと笑うことができた瞬間でした。 そして、次の日にはまた入院生活が始まり、松葉杖の穴からは今も時々、ビール臭がしています。 これから書き綴ることは、怪我を乗り越えた人物の成功体験ではなく、手術したばかりで、これから乗り越えていこうとしている人物が入院中に書いている目の前のリアルです。 僕はこれまで怪我とは無縁の

まだ終わってない。

昨日はご心配をおかけする記事をあげたままで失礼いたしました。無事熱も下がりました。 創作大賞2024、中間選考結果が発表になりましたね。 突破されたみなさま、おめでとうございます!! 知っている方、フォロワーさんのお名前があってひゃっほう!!しました🎈✨🎉 それと共に、「あれ!?あの推し作品は!?」っていうものがなかったりしたので選考基準というのは分からないものですね。 私はすべて落選でした!! でも納得。選ばれてる作品、ちょっと見ただけですごいもん。そもそも選ばれて

【創作大賞2024】応募作品:そして誰も~なった(AI倫理編)

 この作品集は、短編小説(ショートショート)の『本文』よりも『自己解説』が長く、その『自己解説』を超えるほど充実したコメント欄が特徴です。  タイトルの『そして誰も~なった』には、物語の結末がタイトルと同じになるという顕著な特徴があります。この執筆スタイルは、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』が長編推理小説として極めて高度な作品であることと似ています。  意外な結末が重要な推理小説やショートショート作品において、タイトルで結末を宣言し、尚且つ読者の興味を引き付

酔いどれ創作大賞反省会

こんばんわ! 今日は、呑み書きです! マリナ油森さんの#呑みながら書きました に参加します🍻 五時たつじ。なんだよそれ。誤字脱字はご愛嬌。ばくっす、おい。バックスパース、バックスペースは使わずに行きます。 ちなみに、呑みかかい、呑み書きは5周年なんですって!おめでたい!おめでとうございます! ということで、何について書こうかなと思いましが、たが、これでしょうよ、と。 創作大賞2024です。 梅雨間、中間選考には残ることができませんでした! 応援、読んでくださった皆様、

自叙架空#154

私の愛犬のハスは三歳の雄で、雌犬が大好きなお調子者のシベリアンハスキーだ     その日私はとある公園でハスと戯れていると、素敵なわんちゃんですね、と声を掛けられたので振り向いたところ、とても綺麗な女性とその女性が連れている美人犬がいて、私もハスも一瞬で心を奪わた上に、お互い愛犬家ということで私と女性は会話が弾み、足元ではハスと美人犬が情熱的にじゃれあっていた 私はとても綺麗な女性とお近づきになれて内心歓喜していたものの、そのうちハスが体をぶるっと震わせ『うれション』をし

【エッセイ】東京は怖いって言ってた

~皆様クイズです、新宿駅はあることで世界一となりギネスブックに載っているのですが、それは何でしょう?~ 正解は、乗降客数だそうです。 1日320万人、年間で約13億人の方が 電車に乗ったり降りたりしているそうです。 とんでもないでございますね。 私は人口5,000人もいない村で 生まれ育ったので すごい人数だなと感じます。 初めて1人で電車に乗って 東京に行った時は あまりの混雑ぶりに気を失うところでした。 そんな満員電車にまつわる エピソードを今回お話しさせてい

おあげさんを炊きませんか

父の日、わたしはおあげさんを炊き おいなりさんをこしらえます 亡き父を思い浮かべ 空へ捧げるようにして * 関西では、お米などの穀類以外でも 煮ることを “ 炊く ”と言います “おあげさん” は 油あげ、 薄あげ のこと 関西では、さつま芋を “おいもさん”、豆を “おまめさん”、いなり寿司を “おいなりさん”、お粥を “おかゆさん”、飴を “あめちゃん” … なんて呼んだりします なんやろ、親しみを込めてかな フレンドリーな関西人気質かな たぶんせやな 知らんけど

26.やりがいを感じた話 〜残される側の悔い〜

 理学療法士になるための実習。  最後の実習で担当していた患者さんが亡くなった。  当然のことながら実習には真剣に取り組んだ。患者さんや指導者・各スタッフに疎ましく思われないかという不安、不合格になってしまわないかという危機感、自分を評価されているという緊張感、そういった心持ちで送る日々。帰宅後は寝る間を惜しんでレポート作成や調べものに心血を注いだ。  四苦八苦しながらも実習が進むにつれて、分からなかったことが分かるようになってきたり、見えていなかったことが見えるようになっ

創作大賞で得たこと

 創作大賞への応募で得たモノ、得たこと。賞状もトロフィーも賞金も、目に見えるようなモノは何1つも残らなかった。「自分のすべてを出しきった」とも言えないから、後悔もあれば、虚しさもある。  自己正当化する気もないが(いや、正当化も含まれることも否定しない)、私にとって本当に大切なモノは、目に焼き付くような具体的なモノではなく、記憶に刻まれるモノだったりする。  私のnoteは、そもそもいろんな偶然が重なって始めたモノに過ぎず、なにか確固たる目的があって始めたわけではない。

サウダージ

昨日、「創作大賞2024」の中間選考結果が発表された。 応募総数はなんと、52750作品だそうだ。 ただし内訳をよく見ると、エッセイ部門(26158作品!)とオールカテゴリ部門(16842作品)が大半を占めており、小説は5部門合わせても、3133作品だったらしい。 その小説5部門の中間選考通過作は合計98作品、エッセイ部門の48作品に比べると倍の数になる。それほどに、魅力的な優秀作が多かったということなのだろう。 とは言え、狭き門である。 私が個人的に応援していた、あの

中間選考に漏れたけど少し眠れました。Uさんの企画に「感謝」

note『創作大賞2024』の中間選考結果が発表されましたね。 5万2,750作品から選考通過したのは305作品。 SNSでは選考に残ったクリエイターさんたちの「ありがとうございます!」といった声が飛交っています。 私も応募したのですが、𝕏でそうした投稿を見て「あ、中間選考結果発表されたんだ」と気づくうかつさよ。 せめて中韓選考には残れないものかと甘い期待を抱いていましたが、見事に落選。複数のカテゴリーに応募しながら一つも該当していませんでした。 似たような思いをさ

ぼくがマーケティングという悪魔と契約した理由

1つ言っておきますが、 人間の発信はすべて 「私が生きやすい世界はこんな感じです。」 という主張に過ぎません。 それを正論みたいな顔して強く主張するカマチョが多いので、 1つ1つ真正面からキャッチしちゃう豆腐メンタルも多いんですが、 そいつのアイデンティティの誇示に過ぎないので 合わないものはシカトして大丈夫です。 孤独な非モテは、オッサンが若い女と結婚したら批判するし、 ベンチャー企業の安月給は、上場企業の初任給を批判するし、 勉強が苦手なやつは、「勉強は得意なんだろ

【1分小説】死神さんとワルツを

真夜中、静まり返った病院の廊下を僕は歩いていた。 暗がりの中で、誰かが踊っていた。 窓から射し込む月明かりに照らされて顔が見える。 やつれきって肉がほとんどなく肌も真っ白、生きていないかと思えるような女性だった。 それでも踊っている姿がとても美しくて僕は見惚れてしまった。 「あら?こんな時間に可愛い坊や。 あなたも眠れないの?」 「うん…。 少しお姉さんの躍りを見ててもいい?」 「これはワルツっていうのよ。 いくらでも見ててもいいけど… 私は死神だからあま

創作大賞2024の中間選考に残った日、日本語を学び始めた頃を思い出した

トリノ大学の日本語専攻に進学したのは2001年の秋だ。 「ありがとう」「こんにちは」「さようなら」しか言えなかった僕。最初の日本語の授業で出された宿題は、「1週間でひらがなを覚えなさい」だった。この思い出は一生、忘れられない。地獄のようで、でも日本語に近づく大事な一歩目だった。 次の週は1週間でカタカナを覚えなさい。その次にやっと、教科書を持って日本語の勉強が始まった。ひらがなとカタカナ、そして「川」や「山」などのシンプルな漢字など、少しずつ学ぶ言葉が増えているうちに、文

消え失せた友情

#創作大賞2024 #エッセイ部門 私が子供の頃はまだ、家の周辺は田んぼや空き地がたくさんあった。昭和50年代の話である。 物心がついたのは、おそらく幼稚園入園の5歳くらいだと思う。 私の記憶の1ページ目がその頃だからだ。先生の顔と名前も覚えている。たしか吉村理恵先生(当時25歳くらい)だったと思う。 何故、ここまで覚えているのかは、おおよそ推測できる。 とにかく、よく怒られていたからだ。他の子のように先生の言うことを聞く子供ではなかったのだろう。何故、怒られていたのかは