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『それでもなぜ、トランプは支持されるのか―アメリカ地殻変動の思想史』が面白かった話と家族制度について考える(最近考えている話・後編)
このnoteでは、『虎に翼』が今描いている結婚制度の是非について書いた。今回はその続きである。 「国が家族ごとに戸籍を与えるのがおかしい、欧米では個人で戸籍管理しているのだから日本もできるはず」という意見は至極全うだと思う。実際、マイナンバー制度は戸籍(家族単位で管理)から個人番号(個人単位で管理)に移行するためのものであるはずだ。だとすれば、日本的な家族共同体単位社会から、欧米的な個人単位社会(結婚はあくまで個人間の契約であり、家=先祖や親は関係ない)に移行するのが良い、
【少しだけ昔を語っても?】初のペーパーバックを出版してみて分かったことと気付いたこと、そして伝えられること。
やぁ、いらっしゃい。今日も来てくれてありがとう。 先日、初めてペーパーバック出版が完了しました▽ ※ペーパーバックとは電子書籍ではなく、リアルの紙本。教科書のように表紙が印刷された別紙を圧着した仕様。 触った質感などもしっかりと"本"になってます▽ 本書は私がnoteを始めるまでの数年間を遡った内容。 最近でこそnoteに転がり落ちてきた話をする機会も減ったけど、初期の頃から仲良くしてくれている方や、最初の記事を読んでくれた方は御存知の通り。人づてに引用されて知ってく
「こんな画集の表紙、見たことない!」著者の個性に寄り添った装丁デザインはどのようにできるのか?編集&デザイナー特別インタビュー!
「表紙が3枚……!?」 最初に今回の画集の装丁を言葉だけで聞いたとき、完成形が全く想像出来なかった。 “本の表紙は1枚”という私の固定観念をきれいに壊してくれた、イラストレーター・ともわかさんの作品集『24/7 TOMOWAKA ともわか作品集』。 その驚きの装丁がコチラ。 異なるイラストを載せた紙を表紙・裏表紙に3枚ずつ重ね、その上からクリアカバーを巻き1冊の本に仕上げている。さらに本を開くと、ページの間と終わりに別の本がひょっこりと挟まっている。 いったいどうや
【読書コラム】5年ぶりの新刊! 凄いことになっていた! しんどいときに本当とか嘘とかわけわかんなくなるよね - 『さよならミニスカート』牧野あおい(著)
2018年の連載開始時、「このまんがに、無関心な女子はいても、無関係な女子はいない。」のキャッチコピーで話題となった『さよならミニスカート』 握手会イベントで刃物を持った男に襲われ、グループを脱退した元人気アイドルが普通の高校生活を送ろうとするも、女子が「女子であること」を求められる空気は日常に蔓延していて悩み苦しむという物語。 性的に消費される理不尽に気がついた主人公はロングヘアーを短く切り、スカートではなくフラックスを履き、過去を隠すために名前も変えて新しい高校