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ユララ(YuLaLa)/河原町(京都)

京都は河原町エリア、仏光寺柳馬場を下がったところにある「ユララ(YuLaLa)」。日本におけるラオス料理界隈で知らない人はいないお店です。店名は現地の言葉で「ぼーっとする」という意味とのこと。
店内はカウンターに2席にテーブル席が数卓と個室がひとつ。4組で満席の小さいお店なので、必ず予約して訪れましょう。

岡田尚也シェフは大学院生として焼き畑農業の調査にラオスを訪れた際、彼の地の「料理にすっかりハマったそう。首都ビエンチャンで10年間レストランを営み、2015年に帰国し当店を開業しました。
ラオスの飲み物が充実しており、まずは現地のビールをひと通り。続いてお米の焼酎「ラオラオ」も楽しみ、これは泡盛によく似たテイストで親しみやすいですね。ちなみに泡盛はタイ米を用いて造らることは意外に知られていませんこれ豆な。
すぐ出る小鉢料理。手前は海老をスパイシーに調味し小夏と共に楽しむ爽やかな逸品。オクラはラオスの納豆的な何かを敢えており、不思議と既視感を感じる味わいです。
青マンゴーのサラダ。いわゆるタイのソムタム的な料理であり、見た目以上に全く辛く、一撃で汗が噴き出てきます。
ややこしい料理名だったので失念しましたが、豚つくねと発酵させた青菜を玉子と共に炒めたもので、豚肉のコクと青菜の奥行きのある味覚が乙な味。
「サイウア」はラオス風の自家製ソーセージ。色んなスパイスがたっぷり練り込まれビールが進みます。香りも豊かでパリっと香ばしく、食欲を掻き立てる味覚。付け合わせのパイナップルの甘味と酸味と絶妙にマッチし、本日一番のお皿です。
〆に「カオソーイ」。タイ料理として良く知られた単語ですが、当店のそれは仕様が全くことなり、トマトを土台に発酵を進めた肉味噌が後を引く美味しさ。米粉のきしめん的なヌードルも実に印象的です。
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ラオス料理を知る、つくる [ 岡田 尚也 ]
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以上を食べ、軽く飲んでお会計はひとりあたり8千円強。決して安い飲み屋ではありませんが、ラオス料理というニッチな分野(店主は専門書を執筆するほどの第一人者だ)で、しかもしっかり旨いことを考えれば実にリーズナブル。次回はグループで訪れて、もっともっと色んな料理を試してみたいと思います。


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JR東海「そうだ京都、行こう。」20年間のポスターから写真・キャッチコピーを抜粋して一冊にまとめた本。京都の美しい写真と短いキャッチフレーズが面白く、こんなに簡潔な言葉で京都の社寺の魅力を表せるのかと思わず唸ってしまいます。

マサラ キッチン(Masala Kitchen)/広尾

広尾の商店街に入ってすぐの雑居ビル地階「マサラ キッチン(Masala Kitchen)」。インド・ネパールが合作となるレストランは頻繁に見かけますが、当店はタイ・インド料理のコラボ店です。
エレベータで地下一階に降りてすぐにお店が広がります。外国人ゲストが多く、従業員と握手する中の常連も見かけ心なごみます。ただ、私がお邪魔した際はタイ人風のスタッフは見かけませんでした。
ランチセットにはサラダが付きます。質はまあ、ランチセットのオマケといった程度ですが、このオレンジ色の謎ドレッシングがクセになる味覚です。
ライス、ではなくチャーハンも付きます。といってもその場で炒めて作るのではなく炊飯器からよそっていたので、忙しいランチタイムに備えて作り置きしているのかもしれません。
私は「トムヤムヌードル」を注文。千円です。タイにおける正式名称は存じ上げませんが、タイ料理風に甘酸っぱ辛いスープが印象的です。
麺はセンレックでしょうか。タイにおける米粉の麺でありモチモチとした食感が特長的。量はとんでもなく多く、一般的なラーメン屋の大盛よりも多いかもしれません。
デザートはタピオカミルクにココナッツ。こちらもサラダと同様オマケという位置づけでしょう。
以上のセットが千円。立地を考えれば妥当かもしれませんが、肝心の麺料理の味が単調で正直飽きが来ました。店内はインド人勢力が強くゲストの殆どがカレーを注文していたので、カレーを選択すべきだったかもしれません。人生は決断の連続だ。

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サルシータ(SALSITA)/広尾

1999年に恵比寿で旗揚げし、2007年に広尾に移転して来た「サルシータ(SALSITA)」。いわゆるテックスメックスではない本格派のメキシコ料理店であり、「孤独のグルメ」で消化されたこともあります。
店内はカウンター席が10ほどにテーブル席が20くらいでしょうか。落ち着いた木目主体ながらどことなく明るい印象があり、異国情緒の溢れています。ちなみに私は何度かメキシコを訪れたことがあるのですが、彼の地の料理をしっかりと食べたわけではないので、あまり多くは語ることができません。ご承知おき下さい。
ランチセットではサラダかスープを選択することができ、私はサラダを注文。中々しっかりとしたボリューム感であり、1,100円のランチについてくるサラダとしては良心的です。
メインの「チキンブリート」。右手前の筒状のものがそれなのですが、他にもペースト状の豆やアボカド、ライスなども付随します。なるほどライスがブリトー内部に合わせて包まれるとは限らないのか。
フラワートルティーヤの中にはトマト調に味付けされた鶏肉やピーマン、玉ねぎなどなど。見た目の反して全く辛くなく、トルティーヤ含めて優しい味わいです。
食後のお茶も付いて1,100円。広尾と立地を考えれば非常に良心的な価格設定。恵比寿にある鮨屋気取りで何万円も請求するタコス屋とは比べ物にならない食後感の良さです。
お得なランチメニューは他にも選択肢があり、これは何度かお邪魔したいなと思わせる魅力を感じました。また、夜にグループで訪れ、タコスをツマミにテキーラでナイスゴーするのも楽しいかもしれません。次回はディナータイムにお邪魔したいと思います。

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タイ食堂 くるみ/目黒

私の推しのビストロ「ジル(JILL)」系列の別業態「タイ食堂 くるみ」が目黒にオープン。駅すぐ近くの飲み屋がひしめき合う魔窟「メグロード」の地下1階に位置します。
メグロード内の飲食店としては相当に広く、トータルでは40席近くあるでしょうか。カウンターの他にファミレス的なボックスシートもあり、使い勝手が良さそうです。スタッフは「ジル(JILL)」系列らしく皆元気いっぱいで感じが良い。
酒というか飲み物は全般的に高めであり、例えばこのビアシンは880円。他方、ボトルのワインは5千円前後~と比較的マシだったので、我々はワインへと進みました。ちなみに飲み放題プランもあったので、2-3杯飲むのであれば事前にそのコースで予約したほうが精神衛生上良いかもしれません。
ナムトックコームー。豚の喉肉(コームー)を使ったスパイシーなサラダです。酸味と辛味が支配的で豚トロのネチネチとした食感が心地よい。
ヤムクァンナイムー。こちらもスパイシーなサラダであり、豚のホルモンを起用している模様。ホルモン部分はホカホカと温かく湯気が立っているのが印象的ですが、1,480円という価格設定は割高に感じました。
ガイトーは所謂フライドチキンであり、ナンプラーなどの下味がしっかりとついているのか酒が進むスタイルです。
カノムパンナークン。食パンにエビのすり身をベースにしたペーストを塗って揚げたものであり、当店はそれにパイナップルソースを加えてお洒落に仕上げています。見た目以上にエビの風味が強く、エビ好きには堪らない逸品です。
パッマクア。タイでは定番のナスのバジル炒めですが、当店はゴーヤが組み込まれており夏らしい味覚。味は悪くないのですが少し量が少ないかなあ。そう、当店は何となく全般的に量が少ない気がする。「酒場シナトラ」でも似たような印象を持ったので、そういう経営方針なのかもしれません。
〆のカオパックン(エビチャーハン)は思いのほか量がありました。大ぶりのエビも3尾のっかっており食べ応え充分。セロリも用いられており、その青い味わいが洒落ています。
以上を2人で食べ、そこそこ飲んでお会計はひとりあたり7千円強。タイ料理としては中々に値が張りますが、店内は清潔で接客も感じ良く、お料理も外さないことを考えれば悪くないディールです。同じ目黒でタイ料理といえば「みもっと」が有名ですが、あちらの7-8倍は満足度が高いでしょう。次回はグループで訪れて、飲み放題プランにするんだもんね。

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目黒は焼鳥やトンカツ、カレーにラーメンと生活に密着した飲食店が多く、そのいずれのレベルも高い。地味ですが豊かな食生活が約束されている街です。
市や区など狭い範囲で深い情報を紹介する街ラブ本シリーズ。2015年の『目黒本』発売から約4年の年月を経て、最新版が登場!本誌は目黒に住んでいる人や働いている人に向けて、DEEPな目線で街を紹介するガイドブックです。

MILCOMIDAS (ミルコミダス)/牧志(那覇)

2023年に「那覇文化芸術劇場なはーと」の向かいにオープンした「MILCOMIDAS (ミルコミダス)」。営業時間は6:00~15:00と朝型人間ですが、夜は「VAMOS(バモス)」というクラフトビアバーに業態を変更する二毛作店です。近くには話題の都市型アーバンリゾート「Southwest Grand Hotel(サウスウエスト グランド ホテル)」も開業しました。
店内はファストフード調の内装で、恵比寿「フリホーレス(FRIJOLES)」を拡張したようなニュアンスを感じさせました。サブウェイのように食材をディスプレイしたショウケースがそう思わせるのかもしれません。
軒先に「野菜、食べてる?」と挑発的な看板が下がっていたので、望むところだとサラダのLサイズを注文。これが想像以上のボリュームで「クリスプ サラダ ワークス(CRISP SALAD WORKS)」に匹敵する食べ応え。注文が入るごとに調理する具材(野菜炒め?)も善良な味わいです。
タコスは3ピースで1,250円と強気の価格設定。のうれんプラザの「ブレーメン(Bremen)」はタコス3つを含んだランチセットが千円を切ることを考えると少々割高に感じました。
ブリトーはギッチギチに具材が詰まってボリューム満点。肉や野菜の味わいはもちろんのこと、香り高いライスがパンパンに組み込まれているのは米好きの日本人の琴線に触れる仕様です。
朝からたっぷりのお野菜を楽しむことができ大満足。沖縄ではどうしても炭水化物中心の生活となるので、これは貴重なお店を発掘しました。タコスそのものの味わいでは「ヴィーダ ロカ(vida loca)」が好みで、飲み屋であれば「ブレーメン(Bremen)」が勝りましたが、当店は何と言っても野菜のボリューム感。たっぷり野菜を摂りたい際にどうぞ。

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寒い季節は沖縄で暮らしているので、旅行やゴルフだけで沖縄に来る人よりかは一歩踏み込んでいるつもりです。沖縄の人ってネットに書き込みしないから、内地の人が知らない名店が結構多いです。
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沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。