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海鮮丼ひかりや/近江町市場(金沢)

金沢屈指の観光地、近江町市場。迷路のように入り組んだ路地に商店が軒を連ねており、とりわけ海産物を取り扱う商店や海鮮丼・鮨を提供する飲食店が多い。この日は「海鮮丼ひかりや」にお邪魔します。
市場が閉まっている水曜日にお邪魔したので人影はまばら。閉場日に営業している時点でお察しという意見もありますが、まあ、空いていてのんびり過ごせるは良いことだ。昼飲みも活発な店のようで、結構みんな昼間から飲んでいて退廃的な雰囲気。
さっそくスペシャリテの「海鮮まるひ丼『松』」を注文。2,380円と中々のお値段です。具材はイクラにズワイ蟹、マグロ、甘海老、タコ、小柱といったところでしょうか。
タワーを崩しゴマ醤油ダレをぶっかけて頂きます。美味しいのですが、マグロとカニがぐちゃんぐちゃんに混ぜ合わさってしまうので味覚の境界線が曖昧です。
途中で無料の「追いだし」をお願いし、海鮮出汁茶漬けとして楽しむことができす。これもまた当然に美味しいのですが、混ぜ合わさり方が激しくなり、境界線は一層おぼろげに。
以上が2,380円。観光地で名物料理を食べるという意味では悪くありませんが、近所のスーパーで同じ予算で刺身を買ってセルフ海鮮丼したらどうなんだろうという気持ちもあります。同じ近江町市場なら「かいてん寿し 大倉(おおくら)」のほうが食べ応えがありますが、のんびりと昼飲みしたい場合には使えるお店かもしれません。

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北陸新幹線開通前は秘境的な小京都として魅力があった金沢。開通後は客層が荒れだし、土日連休は東京のガチャガチャした人ばかりです。それは飲食店においても同様で、金曜日の夜から日曜日にかけての鮨屋など港区のちょづいた店と雰囲気は似てきています。きちんと食事を楽しみたい方は、連休を外して訪れましょう。
「大人絶景旅」と銘打ってはいますが、石川の名所をテンポ良くまとめています。グルメ情報も多くモデルルートの提案もあり、広告だらけのガイドブックとは一線を画す品質の高さです。

もつ焼き 目黒 ふじ屋

2020年に目黒駅の目の前のビルにオープンした「もつ焼き 目黒 ふじ屋」。東京の主要駅にもつ焼き屋を展開する株式会社MountainBullの運営です。「デイゼロ」と称し、その日一番の新鮮な朝挽きもつを市場から毎日仕入れているそうですが、休場日はどのように営業しているのだろうという疑問は残ります。
地下にある店内はざっかけない雰囲気ではありますが清掃が行き届いており、気持ちよく飲み食いすることができます(写真は食べログ公式ページより)。ちょっと隣の席との間隔が近いかな。気になる方は他を圧倒する勢力で予約すると良いでしょう。
昔はハッピーアワーなどを開催していましたが、現在は平常運転。QRコードをスキャンしてスマホからオーダーするのですが、口頭での注文も受け付けていました。ビールのグラス(?)がきちんとしたやつで嬉しい。
お通しはキャベツをぶった切っただけのブツでテンサゲなのですが、ディップする味噌が中々の旨さであり、まあ良いかというお気持ちです。
酢モツ。私の好物であり、メニューにあれば必ず注文するツマミなのですが、モツたっぷり薬味たっぷりで中々の満足度です。細切りのショウガを忍ばせているのが面白い。
肉刺し盛り合わせ。手前からレバー、ハツ、タンでしょうか。「刺し」と言っても低温調理されており安心安全。いずれも臭みが無く、食べ応えがあり大満足のひと皿です。わざわざ東京都のウェブサイトから食肉市場の開場日を確認してきた甲斐がありました。
九条ネギの浅漬け。ありそうでない試みであり、ネギ好きにには堪らないひと品。もう少し量があると嬉しいのだけれど。
数量限定の「レバ煮ラ」。やはり新鮮なレバーをニラと共に濃いめのタレでグツグツと煮たてた逸品。表面はプリプリで舌で転がすとクリーミー。レバーの濃厚な味覚にニラの鮮やかな風味が良く合います。レバニラ定食の一番美味しい部分を切り取ったようなひと品です。
串焼きはハラミと肉詰めシイタケを注文。ハラミはガッチリとした歯ごたえが感じられ、噛みしめるほどに一層深みがある。肉詰めシイタケは思ったよりもサイズが小さく、値段の割に物足りなかった。
以上を食べ、軽く飲んでお会計は5千円ほど。新鮮な豚肉を山ほど食べてこの支払金額はリーズナブル。「末廣ブルース」を想起させる満足度の高さです。2人前からモツ鍋を注文することができ、また、飲み放題を含んだコースもあるようなので、よく飲みよく飲むお友達と一緒にどうぞ。

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目黒は焼鳥やトンカツ、カレーにラーメンと生活に密着した飲食店が多く、そのいずれのレベルも高い。地味ですが豊かな食生活が約束されている街です。
市や区など狭い範囲で深い情報を紹介する街ラブ本シリーズ。2015年の『目黒本』発売から約4年の年月を経て、最新版が登場!本誌は目黒に住んでいる人や働いている人に向けて、DEEPな目線で街を紹介するガイドブックです。

センロギワ./恵比寿

恵比寿駅からガーデンプレイス方面へ動く歩道を進み、出てすぐ右のアメリカ橋を渡ったところにある「センロギワ.」。やきとんとナチュールワインをメインコンテンツに据え、DJによる音楽のセレクトも楽しむことができるという面白いコンセプトのネオ居酒屋。たまたまハッピーアワー開催中の看板を見かけたので飛び込んでみました。
店内も一風変わっていて、ざっかけない焼鳥屋風の内装ながらDJブースや大型のモニタがキラリと光る線路際。テラス席というか縁側というか、チルい雰囲気も見逃せない空間です(写真は食べログ公式ページより)。ちなみに店主はもともとDJだったそうで、コロナ禍で活動できなくなった際に調理技術の習得に勤しみ、2022年3月に当店を開業させました。災い転じて福となす。
ハッピーアワーは期待以上にハッピーで、一般的な飲み物の殆どが半額なことに加え、やきとん類についても気前よく半額です。しかしながらサーバーのメンテナンスが良くなかったのか、私の体の調子が悪かったのか、メニューにある「香るエール」とは異なるニュアンスの風味に感じました。
気を取り直して食事に入ります。こちらは酢モツミックス。薬味たっぷりモツたっぷりで景気の良いひと皿です。
名物のレバテキ。程よくレアめに火が通っており、とろりとした口当たりが後を引く美味しさです。たっぷりのネギダレもピッタリの味わいで、本日一番の串でした。    
こちらはホルモンユッケ。色んな部位が組み込まれており、濃いめのタレと卵黄を混ぜ込んで頂きます。
カルビ。厚切りにすることでジューシーさを保っており、どこかサムギョプサルのような味わい。フレーバーはニンニク醤油を指定し、酒がグイグイ進みます。
ハツに
舌元。がちっとした歯触りで噛み応えがあります。味わいは中くらいですが、ハッピーアワーで1本100円かそこらということを考えれば悪くありません。
ヒレは中々のサイズ感ならびに味わいであり、トンカツの中身のような味がします。レバテキやカルビに続くヒット商品です。
ハラミにナンコツ(喉仏)。ナンコツのコリコリとした食感がスナックのようで楽しい。
以上を食べ、軽く飲んでお会計は2千円と少し。なるほどこれはハッピーな価格設定であり、心からアワーです。通常の営業時間帯であっても飲み放題を付けて5千円程度にまとめてくれるそうで、面白いコンセプトも含めなかなか使えるお店かもしれません。〆のラーメンやカレーが気になる。

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恵比寿も十番に負けず劣らず良い街ですよね。1度住んで、片っ端から食べ歩いてみたいなあ。よそ者ながら印象に残ったお店は下記の通り。
恵比寿を中心に話題店が整理されています。Kindle Unlimitedだと無料で読める。それにしては圧倒的な情報量。スマホやタブレットに忍ばせておくと出先で役立ちます。

To.(トゥ)/烏丸御池(京都)

烏丸御池駅から歩いて5分ほど、間之町通り沿いにある「To.(トゥ)」。京都市役所前の私の好きなイタリアン「fudo (フウド)」の姉妹店であり、2020年とコロナタイムに開業しつつも手堅く地元民の評判を集め、すっかり予約の取れないお店となりました。
店内は厨房に面したL字型カウンター席が8席に、2人掛けの小さなテーブルが2卓(写真は食べログ公式ページより)。予約で満席が当たり前の店なのに、なぜかフリーで訪れるチャレンジャーが多く、10組近くが肩を落としながら帰って行きました。ご利用は計画的に。
瓶ビールはハイネケンが770円と、京都のこの手のレストランとしてはこんなもんでしょうか。レモンサワーは880円とまあまあの価格設定なのにグラスが小さい上にほぼ氷なので、そのつもりで注文しましょう。
ツマミに「煮卵バーニャカウダ」。いわゆる半熟の煮卵にソースをドロリとぶっかけます。見た目の通りの安定した味わいです。
人気の「炙り〆さばとアボガド わさび醤油マリネ」。シメサバを炙った後にマリネしているのでしょうか、しっかりと酸が効いており見た目以上に爽やかなひと品。アボカドの熟れ具合がちょうど良かったのも二重丸。
「蝦夷鹿とワイルドクレソン 山椒のお浸し」は、レアっぽいタッチの蝦夷鹿がいいですね。これは低温調理と言うのでしょうか、力強い鉄分が食欲を掻き立てます。
せっかく京都に来ているのでハモをフリットで。万願寺唐辛子やオクラなどを細かく刻んでサルサソース風に仕上げているのがオシャレです。
麻婆豆腐は挽肉の代わりにサルシッチャを使用しており、なるほど妙味のある起用法です。他方、スパイシーさに欠け妙に甘ったるく感じた場面もあるので、好みが分かれるところかもしれません。
以上を食べ、軽く飲んでお会計はひとりあたり1万円弱。「fudo (フウド)」に比べると創作料理感が強くポーションも小さめなので、居酒屋使いするのであればもってこいのお店。店員さんたちは人気店だからといって少しも驕ることは無く感じ良いのですが、料理の提供スピードが遅い割に時間制限に厳しい(次の予約が入っている)ので、使い勝手は中々に難しい。当店でパーっと食べて、酒は2次会でじっくり、といった使い方が良いでしょう。

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京都はとにかく和食がリーズナブルですね。町全体の平均点が高いのはもちろん、費用対効果も良いことが多い。その文化に影響を受けてか、欧米系のレストランにも目が離せない魅力がある。
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JR東海「そうだ京都、行こう。」20年間のポスターから写真・キャッチコピーを抜粋して一冊にまとめた本。京都の美しい写真と短いキャッチフレーズが面白く、こんなに簡潔な言葉で京都の社寺の魅力を表せるのかと思わず唸ってしまいます。

居酒屋 友(とも)/目黒

目黒駅すぐの「居酒屋 友(とも)」。40年近い歴史を誇る老舗であり、吉田類の酒場放浪記など、メディアへの露出も多い人気店です。
店内はカウンターが5-6席に小上がりのみ。非常に小さい、かつ、常連客が常に楽しくやっているお店なので、予約をしてから訪れるのが無難でしょう。店主も女将さんも感じよく、一見客に対しても優しく接してくれます。
まずは「目黒セット」を注文。目黒の地ビールに目黒の地ウインナー、目黒の地シュウマイがセットで1,100円と非常にお値打ち。
とりわけシュウマイが素晴らしいですね。何でも店主のお父様が精肉店を営んでいたそうで、パパ直伝の手作りの蒸し立てです。肉と玉ねぎがギッチリと詰まっており、渋谷「酒井商会(さかいしょうかい)」の1粒800円のシュウマイよりも全然美味しい。
お通しはおばんざいよろしく卓上の大皿料理からテキパキと取り分けられます。先のウインナーとシュウマイに続いて実にスピーディー。お刺身を何かに漬け込んでスパイシーな味覚に仕立てたブツが旨かった。
お魚は色々あるのですが、せっかくの目黒なのでサンマを注文。メタリックな味わいに程よく脂が乗り、とても美味しい。量もたっぷりだ。
鶏(けい)ちゃん。岐阜県、特に飛騨地方で愛されている郷土料理であり、ゴリゴリとした食感のチキンが酒を呼びます。
こちらは豚足。私は沖縄での生活が長く豚足にはうるさい方ですが、じっくりコッテリ味が沁みており、そのニッチャリした食感と共に後を引く美味しさです。
以上を食べ、軽く飲んでお会計はひとりあたり5千円ほど。立地に加え、料理の質および量を考えると実にお値打ち。何よりお店の雰囲気が良く、近所であれば町内会の寄り合い所のように溜まってしまいそうな居心地の良さがある。すぐ近くには推しの「焼肉ぽんが」もあり、エキチカながら穴場なエリアなのかもしれません。

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市や区など狭い範囲で深い情報を紹介する街ラブ本シリーズ。2015年の『目黒本』発売から約4年の年月を経て、最新版が登場!本誌は目黒に住んでいる人や働いている人に向けて、DEEPな目線で街を紹介するガイドブックです。