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氷ヲ刻メ(こおりをきざめ)/北谷(沖縄)

北谷の住宅街に佇む人気かき氷店「氷ヲ刻メ(こおりをきざめ)」。外人住宅を改装したようで、こざっぱりとした内外装が印象的。我々は冬場に訪れた(といっても最高気温は25℃だ)ので並ばずに入れましたが、夏は1時間近く待つこともあるようです。
土足厳禁のお店であり、玄関でスリッパに履き替えてお邪魔すると、妙にガタイの良い店主がお出迎え。そういえば店内には妙に筋トレグッズや筋肉ムキムキな動物などのオブジェが多い。
なんと彼はパンクラスのアマチュア大会で優勝しプロに転向した格闘家、曹竜也選手。日本最高峰の格闘技イベント「RIZIN(ライジン)」にも現役で出場している異色の経歴です(画像はRIZIN公式ウェブサイトより)。
さっそくカキ氷を頂きます。我々は2人で訪れたので2種を注文。優柔不断の方向けに2種盛りや3種盛りの用意もあります。こちらはメニューの「贅沢ゾーン」にある「本気のティラミス」。1,300円です。
屋台のカキ氷の3-4倍はありそうな高さであり、山のようにこんもりと盛り付けられています。それでも口当たりは柔らかくフワフワとした舌ざわりであり、たっぷりリッチなソース群との調和が堪りません。

また、器の底に更にもう一枚、ソーサー的な大皿が用意されており、そちらにまでソースやパウダーが散りばめられているのが嬉しいですね。山盛りのカキ氷はいつ溢してしまうかという不安が付きまといますが、当店ではその心配が一切ありません。
こちらの「自家製焦がしキャラメル」は1,000円ポッキリ。ティラミスと同様に山ほど盛り付けられており、仄かに苦味を感じるキャラメルと気前よく注がれており、完全なる生が訪れます。スタバのキャラメルフラペチーノを3倍ぐらい美味しくした感じ。
また、これだけ質の高いカキ氷が千円前後で楽しむことができるのが嬉しいですね。東京の有名カキ氷店は何十分も待ったり予約が必要だったりした上で2千円台は当たり前といった世界線なので、待たずに千円でこのクオリティを楽しむことができる当店はとっても万歳。ちなみにちょくちょく東京や京都でポップアップイベントも開催しているそうです。
駐車場は店の軒先に数台ありますが、埋まっている場合は店頭に駐車場案内が記載されているのできちんと確認しましょう。「路駐したらシンプルに怒るョ💛」「人間をやめることになるぞッ」と恐ろしい注意書きもあるので、必ず確認しましょう。必ずです。

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東京最高のレストラン2024
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

トゥース トゥース トウキョウ(TOOTH TOOTH TOKYO)/恵比寿

恵比寿で食事を摂った後、連れが「甘いものを食べたい」と言い出したので「トゥース トゥース トウキョウ(TOOTH TOOTH TOKYO)」へ。基本はフランス料理店とのことですが、遅い時間帯の夜パフェとしても有名なお店です。
ド平日の22時を過ぎた時間帯だったので客席はまばら。スーツ着用のリーマンみたいなのは全然おらず、みな自由業というか何というか、独特の空気感が立ち込めています。
季節のパフェは2千円弱だったかなあ。見た目は良いのですが素材それぞれに深みが無く、ぜんぜん美味しくありません。テーマは栗と葡萄と聞いていたのですが、ブドウのゼリーの味わいが支配的で、気の抜けたファンタグレープを食べているかのようです。
こちらはバスクチーズケーキ。それっぽく仕上げてはいますが、全体としてはコンパクトな味わいであり、専門店のそれに比べると数段見劣りします。
とはいえグラスワインは千円強であり、食後に軽く酒を飲みながらおしゃべりするための大人のスタバという位置づけであれば悪くないかもしれません。ただし食事やスイーツには全く期待できません。スタバの食事やスイーツが美味しくないのと同様に。

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ヌフ クレープリー(NEUF CRÊPERIE)/丸太町(京都)

御所南エリア、丸太町駅から歩いて5分ほどの場所にある「ヌフ クレープリー(NEUF CRÊPERIE)」。クレープ界隈では大変有名なお店であり、予約は必須ではないのですが、私は4回予約ナシでお邪魔して入れなかったので、四捨五入すると必須と言えるでしょう。
古民家をリノベした物件なのですが、不思議とフランスを感じさせるかわちいインテリアです。ランチ(11:00~15:00)の時間帯はいっぱいだったので、モーニング(10:00~11:00)に予約を入れました。席数は10席強といったところでしょうか、クレープ専門店なだけあって、女子ーズたちはダベりながらのんびりしがちであり、回転は良くありません。
せっかく来たので2枚食べることにしました。2枚目は〇〇円、といった仕組みは無く、純粋に2セット注文する必要があります。そのため1セット目はお食事系のガレットを選び飲み物は追加料金で白ワインを、2セット目は甘い系としコーヒーを付けてもらいました。
まずはBLTA。生地には厚みと弾力があって、蕎麦の豊かな香りが漂います。ベーコンと目玉焼きの開けっぴろげなプレゼンテーションが今後の展開に期待を持たせます。
くぱぁすると、中にはギッチリとレタスが詰まっており、要所要所にアボカドも。仄かな酸味を感じるミートソースに、ドロリとしたチーズ。生地のエッヂはパリっとしつつ、中心に進むに従ってモチモチとした食感。実に尊い味わいです。
2枚目は塩バターキャラメルをチョイス。あまあまのあまというわけでなく程よく苦味と塩気を感じる大人な味わいであり、はっきり言ってモンパルナス駅近くのクレープ通りの有名店なんかよりもレベルが高く感じました。
2セット目のドリンクはホットコーヒー。丁寧にハンドドリップされたものであり、クレープ抜きにしてコーヒーそのものとして美味しい。量もたっぷり。良くも悪くも回転が悪くなる原因はコイツである。
美味しかった。とてもとても美味しかった。以上を飲み食いして3千円弱ですが、それは派手にオーダーした結果であり、普通の食欲であれば1,100円で済みます。素晴らしい。「クレープリー・アルション (Creperie Alcyon)」しかり、関西のクレープ界隈は本当に素晴らしい。

前日に「鰹節丼専門店 節道(BUSHIDO)」を訪れ、1,200円で腹わたが煮えくり返る思いをしただけに私感動。オススメです。

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阿左美冷蔵 金崎本店(あさみれいぞう)/上長瀞(埼玉)

「長瀞(ながとろ)に夏は3時間待ちのかき氷の聖地がある。シーズンオフだけどそんなに寒くない今がチャンス。雨なら一層すいている」とカキ氷ヲタクの甘言に誘われ、秋の小雨の日に訪れることに。まずはJRで熊谷駅に向かい、そこから秩父鉄道に乗り換えます。乗車賃は熊谷から800円近くも要し微妙に高い。
1時間に2本ほどしかない各駅停車に揺られ約一時間で上長瀞(かみながとろ)に到着。全くの無人駅であり、反対側のホームに移動するには線路を歩いて跨ぐ必要があります。首都の隣県にこんなところがあったなんて。
上長瀞駅から歩いて10分弱で「阿左美冷蔵 金崎本店」に到着。ちなみにここから歩いて15分ほどの長瀞駅すぐ近くに「寶登山道店」もあり、宝登山神社へのお参りをするのであればソチラに向かうと良いでしょう。
本店には主力の本館の他、大人向けラグジュアリー空間も2種類用意されており、それぞれの館で提供されるメニューは全て異なるとのこと。私は阿左美冷蔵初体験なので、まずは王道の本館にお邪魔することに。
どのタイプの館にお邪魔するにせよ、まずは総合受付に訪れる必要があります。それぞれの館とメニューの説明を受け、この場で注文を済ませます。ヲタクの読み通り待ち時間はゼロだったのですが、ピークの時季はここから数時間の待ちが生じるとのこと。
スタッフの先導に誘われ、敷地内の奥の奥へ。迫力のある古民家とその庭園が続き。1890年創業の歴史を感じるのですが、カキ氷店を開業したのは1992年とのことで、この建屋がもともとは何だったのかは私は知りません。誰か教えてください。
店内は昭和レトロとも言うべき独特の空間。お台場の「台場一丁目商店街」に似ています。ただ、我々の座席のすぐ裏側が厨房だったのですが、従業員のくだらないおしゃべりが激しく聞こえて来、雰囲気もへったくれもありません。
着席して数分で「蔵元秘伝みつ 極みスペシャル 」で、粒あん・白あん・抹茶あんが付いて1,600円です。注文した品が届き、その時点で現金支払という不思議な運用です。今にも溶け崩れそうな氷塊を前にして財布をゴソゴソするのは落ち着きません。
当店のカキ氷は長瀞渓谷のある宝登山の伏流水から作られた天然氷を削り出しているそうで、日光の「松月氷室(しょうげつひむろ)」と同様に日本では数少ない伝統的な製法です。ただし氷は氷、H2Oでしかないので、余程のフリークでもない限り天然氷とそうでない氷の間に有意な差を見出すことは難しいでしょう。私には何が特別なのかサッパリわかりませんでした。
また、無添加のシロップや粒あん・白あん・抹茶あんも美味しいは美味しいのですが、1,600円という価格設定を考えると当然のように感じました。代々木の「あずきとこおり」が都内の一等地で派手派手なトッピングをしつつ1,980円に抑えていることを考えると、あまりに費用対効果が悪いです。
こちらは期間限定の「アーモンドミルク&塩キャラメル」だったっけな。とはいえシロップが変わるだけであり、カキ氷そのものの仕様は同じです。

ネット上の口コミでは「ミネラルが豊富で微かに甘みが感じられる」「透明度が全く違う」「天然氷を用いているので頭がキーンとなりにくい」といった記述が多いですが、私は全く理解することはできず、都市伝説と捉えるべきなのかもしれません。「水道水で作る氷とは全く違う!」と感動している方が多いですが、おまえんちの水道はどんだけ濁っているんだよと問いたい。
左がアーモンドミルク、右が塩キャラメルのシロップ。語感そのままの味わいで当然に美味しいのですが、スタバのキャラメルフラペチーノと同じと言えば同じです。
白玉トッピングは5個で200円。こちらはカキ氷というよりも、付け合わせの餡と合わせて食べるのが良いのかな。いずれにせよ、とても普通な白玉です。
以上の2品を食べて3,200円と、私の金銭感覚からすると絶対に許せない費用対効果でした。私の感覚ではせいぜい680円程度であり、何ならハーゲンダッツのほうが満足度は高いです。「高雄婆婆冰」ではたっぷりのマンゴーがトッピングされて400円程度ということを考えると邪知暴虐な価格設定と評さざるを得ません。
もちろん清流を守り伝統的な製法を守るという意味でコスト増となっている部分も多分にあるでしょう。そういう意味では伝統工芸品や骨董品を楽しむという道楽に近いものがあり、カキ氷の味そのもの以外の部分に価値を見出す必要があります。歴史と人件費を食べに行くつもりでどうぞ。

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あずきとこおり/代々木

ブルータスで見開きで取り上げられていたカキ氷専門店「あずきとこおり」。外苑前の人気店「フロリレージュ(Florilege)」の姉妹店(なのか?詳しい資本関係は知らん)で、フレンチの手法を用いた創作カキ氷が話題となっています。
場所は代々木駅から西に向かい徒歩5分、小田急線のガード横あたりです。カキ氷は行列商法であることが多い中、当店はwebからの予約制なので便利。なのですが、時間通りに訪れたというのに前の客が帰っておらず片付けも済んでいないため、軒先で結構な時間待たされました。日差しを遮るものが無いため地獄ッ!まさに地獄ッ!まったく何のための予約なんだか。
店内はカウンターのみで7-8席といったところでしょうか。ラーメン屋っぽい構造ですがマットなグレー色に仕上げています。カトラリーはひと席づつ引き出しとなって格納されており、イマドキなスタイルです。
ところで予約時間を過ぎても席に案内されなかったことにつき、やはりというか何というか、客を入れ過ぎて作業が全然まわっていません。それでも20分おきに次のゲストがやって来るため(たぶん20分間隔で予約を取っている)、従業員は皆、この世の終わりみたいに疲れ切った表情をしています。自転車操業とはまさにこのことで、ヒースローのように玉突きディレイが生じています。
2人で訪れたため2種を注文し、順番に半分こして食べていきます。まずは「アマゾンカカオとコーヒーゼリー」。1,980円です。カキ氷そのものはまさに映えなのですが、スタッフのみんなたちの疲れた表情が目に付くため、私だけヒンヤリと甘く滑らかな氷を楽しんでて良いのか申し訳ない気分になってきます。私はHSPなのだ。
肝腎の味ですが、結構旨い。しかしながら、これはカキ氷というよりも氷を用いたアシェットデセールと捉えたほうが良いかもしれません。ソースやクリームにドッシリとした骨格があり相当にヘヴィ。口の中でほどける氷の柔らかさを楽しむといった風情は一切なく、アッパー系バーサーカーモードなスイーツです。
続いて「苺とシブースト」。こちらも1,980円。何やらバーナーでチンチンに熱しているなと見ていると、大胆にも氷のトップに置かれたクレーム・シブースト(プリンみたいなクリーム)に熱した鉄板(?)を押し当てファイヤーします。わお!これは楽しい!
完成版。うひょー、ほんとにシブーストだ。クリームの上面がキャラメリゼされているのはもちろんのこと、フィユタージュ(パイ生地)まできちんと散らしてあって凝り性半端ない。
シブーストの下にはフレッシュなイチゴとそのソースがたっぷり。これはこれで大変美味しいのですが、やはりカキ氷として捉えればゴテゴテと味が多すぎるきらいがあり、朝ドラの清純派女優に厚化粧してしまったような食後感です。一方で、カキ氷ではなくフランス料理風のスイーツとして見れば完成度は非常に高く、「ジャニス・ウォン (JANICE WONG)」のようなアシェットデセール専門店の価格設定に比べるとお値打ちと言えるでしょう。
スイーツとしての完成度が高い分、やはりこの劣悪な労働環境は気になるところ。朝から晩まで20分おきに予約客が訪れ、定時性が悪いため「まだかよ」みたいにイラついているゲストに対面し、1日中立ちっぱなしで壁に向かって氷を削り続けるのは精神衛生上良くないでしょう。

このお店のオーナーが誰で経営がドコなどを私が知る由もありませんが、もう少し予約の間隔を広げるなり単価を上げて客数を減らすなどしないと、客よりも先に従業員が去って行くような気がしました。大きなお世話かもしれませんが、私は優秀なパティシエールがカキ氷でバーンアウトする様を見たくはないのだ。

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